岡本好貴のレビュー一覧

  • 帆船軍艦の殺人
    帆船軍艦での訓練や生活、戦闘が生々しく描かれておりパイレーツオブカリビアンの世界が味わえる。その中で起こる殺人事件。真っ暗闇の夜や不可能状態など面白く読めた。
    オチは強引なハッピーエンドなのが御愛嬌。
  • 帆船軍艦の殺人
    18世紀イギリス海軍、水兵の現実と戦争の不条理さが切ない冒険&本格ミステリー #帆船軍艦の殺人

    ■あらすじ
    18世紀のフランスと戦争状態だったイギリスでの物語、イギリス海軍は帆船軍艦の水兵の人材が不足していた。靴屋を営んでいた主人公ネビルは、ある日酒場で友人と呑んでいたところを、海軍につかまってし...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    阿津川先生と青崎先生が揃って今年のベストに挙げていたし、一般の方からも評判が良かったので、楽しみにしていた作品。

    鮎川哲也賞は、やっぱりハズレが少ないなーという印象。
    軍艦の上で起こる殺人ということで、知らない慣習も多く序盤でも飽きない。
    船乗りというと、荒くれ者が多いかと思いきや、意外に新人の面...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    あらすじだけ見て、『女王陛下のユリシーズ号』や『脱出航路』、ホーンブロワー・シリーズのような往年の名作や、近年の『名探偵と海の悪魔』を思い起こして読んでみました。

    テーマ性は素晴らしいと思います。
    謎解きミステリとしてはちょっと地味というか大味だったかな……。

    どこかで既視感がある、と思ったら、...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    久しぶりの鮎川哲也賞大賞作品。イギリス海軍の帆船軍艦で巻き起こる事件を扱った正統派本格ミステリ。強制徴兵されたネビルの目線と殺人事件の真相解明を任されたヴァーノン海尉の目線が主だが数多くの人物を魅力的に動かして読ませる。事件はまとまっており特に1つのトリックには大いに興奮した。そっちで来るかと。また...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    舞台のチョイスが良いと思いました。
    ただ個人的に、主役以外のキャラ付け?があまり描写に活かされていないように感じました。
  • 帆船軍艦の殺人
    第33回鮎川哲也賞受賞作。
    18世紀、フランスと戦うイギリス海軍の軍艦で起こる殺人事件。強制徴募された新米水兵の目線で描かれる軍艦の生活はとんでもなく過酷で、序盤は帆船お仕事小説っぽかったが、次々と殺人が起き、フランスとの戦闘で戦死者もでて状況は緊迫してゆく。
    ミステリとしては、舞台となる帆船になじ...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。強制徴募された若者たちを乗せ、戦列艦ハルバート号は北海を目指すが、新月の夜に衆人環視下で水兵が何者かに殺害される事件を切っ掛けに、続けて不可解な殺人が発生。逃げ場のない船の中で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか? フランス軍との...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    3年ぶりの鮎川哲也賞受賞作品。1795年のイギリス海軍が物語の舞台。読む前はこの設定にスッと入れるかちょっと不安だったけど、読み始めるとすぐに物語の世界に引き込まれました。逃げ場のない船上で起きる連続殺人事件。トリックもこの設定ならではでおもしろかったし、絶望的な状況スタートの主人公だけど、同じ班の...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    鮎川哲也賞が文学界においてどれだけの価値ある賞かはしらないけど期待して読んだ割には内容はごく普通。
    最初からもうハッピーエンドは予想でき当にその通りになり失望。
    作者ファンには申し訳ないがそんなに良い作品とは思えなかった。
  • 帆船軍艦の殺人
    「鮎川哲也賞受賞」という権威付けと
    「帆船軍艦」というタイトルから手に取る

    タイトルから大好きなクローズドサークルの
    匂いがプンプンするのよ

    読んでみて

    クローズドサークルではあるのだが、
    あの特有の人が減っていってお互いに疑心暗鬼という
    感じでは無かったかな


    あと受賞作特有の
    最後の選評...続きを読む
  • 帆船軍艦の殺人
    期待が大きすぎたせいか、読後感はうーんていう感じ。
    海洋冒険小説、とりわけ帆船小説好きからすると最高の舞台。なんと鮎川賞受賞作がと思い反射的に購入。しばらくは読むのが惜しくて表紙を眺めながら積読していた。
    気が変わって読み始めたのが3日前。出だしはすばらしく強制徴募された水夫の英国帆船内での悲惨な生...続きを読む