岡本好貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「鮎川哲也賞受賞」という権威付けと
「帆船軍艦」というタイトルから手に取る
タイトルから大好きなクローズドサークルの
匂いがプンプンするのよ
読んでみて
クローズドサークルではあるのだが、
あの特有の人が減っていってお互いに疑心暗鬼という
感じでは無かったかな
あと受賞作特有の
最後の選評が好きなのよ
感想を共有したい欲求が強いのかも
(俺の選評)
今回は東川先生と一緒で
ちょっと前半が重いなと感じた
あと、誰も指摘してなかったけど
最後のトリックが少しイメージしにくい
じっくり読まないと絵が浮かばないね
俺はサクサク読むタイプなので
ここは何となくで読んでしまった
あ -
Posted by ブクログ
期待が大きすぎたせいか、読後感はうーんていう感じ。
海洋冒険小説、とりわけ帆船小説好きからすると最高の舞台。なんと鮎川賞受賞作がと思い反射的に購入。しばらくは読むのが惜しくて表紙を眺めながら積読していた。
気が変わって読み始めたのが3日前。出だしはすばらしく強制徴募された水夫の英国帆船内での悲惨な生活が詳細に記述されていて『海の覇者トマス・キッド』ばりだと興奮しながら読んだ。ふしぎなことに登場人物すべてがイギリス人なのになぜか和風な感じがしてならなかった。描写なのか、人物の口調のせいなのかはわからないが。
読後感は鮎川賞受賞作に対して不適当だが殺人事件はいらなかったなというのが正直なところ。