毎日新聞校閲センターのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
校閲という仕事は、考えることが多くあり、歴史も科学も地理も、政治も法律もスポーツも芸術もなんでも知っておかないといけないし、その都度調べて、その時代背景も含めて正さないといけない大変な仕事なんですね。
その中で面白かった例ですが、
「きみの膵臓が食べたい」「かがみの狐城」「蜂蜜と遠雷」と目で見ているとスルーしてしまいました。(「君の膵臓をたべたい」「かがみの孤城」「蜜蜂と遠雷」が正解)
「会議中は外部者以外立ち入り禁止となっている」
これでは外部者入れますね。
昭和時代では当たり前の表現でも今では傷ついてしまう、男女比やジェンダー、マイノリティなども配慮したこともデリケートに校閲した改訂版も -
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Posted by ブクログ
ネタバレ新聞社の校閲記者が言葉について語る。生きた「言葉」だ。
SNSでの連載のようだ。故に、読者とのアンケートを通じ、その表現の定着度、使用頻度などが、%で表される。世間一般の、その言葉への意識も分かって面白い。
例えば、「あの戦争」をなんと呼ぶか?
第二次世界大戦のことだが、日本では太平洋戦争とも呼ぶが、おそらく世界では通じまい。どの世代がどんな表現を使うかが分かる。当然ながら、大東亜戦争という意見はなさそう。昨今の教科書では「アジア太平洋戦争」という表記が見られるそうだ。
どの辞書に、いつのころから採用されたかも見較べている。新しい3文字熟語「黒歴史」は、三省堂国語辞典の8版で採用されたらし