毎日新聞校閲センターのレビュー一覧

  • 校閲記者も迷う日本語表現
    「ほぼほぼ」「大丈夫」などの人によって使い方の分かれそうな言葉について、簡易的なアンケートをもとに分析・解説している。文法的にどうこうというより、世の中でどう使われているのかというところに重きを置いた解説で良かった。複数の辞書の記述を比較しているところも良い。
  • 校閲至極
    校閲の仕事の素晴らしさ、日本語の難しさがとても伝わる本。1つのお話がとても短いので、空き時間も楽しめる。
  • 校閲記者も迷う日本語表現
    タイトル通り、新聞記者が記事を書くとき、構成するときに迷う日本語表現について。

    意味が変わってきているもの。使われ方が変わってきているもの。必ずしも最新の辞書に反映されていなかったり、辞書によって形が変わってきたり施しているものなど、著者がTwitterで取ったアンケート結果をもとに、背景や自身の...続きを読む
  • 校閲至極
    校正は字句・表現、体裁の誤りを正す。
    一方、校閲はファクトチェックも行う。
    本書は、毎日新聞の校閲部の記者さんたちが、業務で出会ったさまざまな事象を、時にご自身の失敗談も交えたコラムをまとめたもの。
    その守備範囲の広さに、びっくりする。

    たとえば、小津安二郎の映画『晩春』に言及した原稿。
    ヒロイン...続きを読む
  • 校閲記者も迷う日本語表現
    「いつぶり」はおかしい、という人が多い。
    「なみなみならない」は「なみなみならぬ」というべき。
    「大丈夫です」という返事はあいまい。
    スポーツ選手の敬称は文字数がかさむためつけていないのが最初。
    太平洋戦争、第二次世界大戦、アジア太平洋戦争、どれが正しいか。教科書はアジア太平洋戦争。
    「すごい」+形...続きを読む
  • 校閲至極
    サンデー毎日で連載された「校閲至極」を本にしたもの。誤字脱字の誤植点検の校正に加え、文章の中身も間違っていないか確かめる校閲は、慎重に行わなければならない。失敗事例もたくさん紹介されていい手大変参考になった。
  • 校閲記者も迷う日本語表現
    日本語って難しい。
    私は、言葉に興味を持って接することが出来ないので、気にするように心掛けているけれど、なかなか気づかないかもしれない。
    それでも、日本語を使う身としては、意味を理解していきたいと思う
  • 校閲記者も迷う日本語表現
    《日本語の揺れを知れる》
    最近の多用される日本語表現の可否を一般アンケートを元に考察した本。新聞社の実例も見られて面白い。
  • 校閲至極
    正確で誰も傷つかない文章を書くのはとても難しい。あらゆる知識を総動員して同じ文章を何度も何度も読み直しチェックする。技術と経験が必要なお仕事ですね。読み手としても正しい文章を見極める目を持ちたいと思いました。
  • 校閲記者も迷う日本語表現
    各章のテーマとなる言葉について、アンケートから入るのが良かった。本題に入る前にまずそこで「うーん」と自分の考えをまとめてから解説を読むので理解が深まる感じがしました。校正の勉強をしていた若い頃を思い出しつつ読みました。そしてプロでも結構悩むんだなぁと興味深く読みました。言葉はナマモノなんだなぁとも。...続きを読む
  • 校閲至極
    おもしろい!日本語が面白く思える書。そして校閲という仕事の奥深さを知れる書。校閲者の本音も垣間見ておもしろい!個人的には、水上由布さんの考察が1番好きだった。章末に校閲者の名前が記載されているので、考え方の違いを感じられるのも面白かった。

    p.66 人は間違える生き物である。だからこそ日々怠るこ...続きを読む
  • 校閲至極
    毎日新聞の校閲センターの方々が、実際に出会った間違えやすい落とし穴や言葉の使われ方の歴史などを語った本。

    「いかにもありそう」という言葉や同音異義語など、確かにチェックが難しい...。

    しっかりと確認しないと、失礼に当たったり意味が全く変わったりするので、校閲なしでは命取りになるなと改めて実感。
  • 校閲至極
    『サンデー毎日』に掲載されていた、校閲記者たちのコラム『校閲至極』を集めて書籍にしたもので、1つのコラムは3ページくらい。

    冒頭のコラムに出てくるドラマ、「校閲ガール河野悦子」、珍しく私も見てたなぁ。石原さとみさんがかわいくて校閲の徹底ぶりもすごくて、こんなことまで調べるの!?と思ったっけ。

    2...続きを読む
  • 校閲至極
    何かを生み出すわけではないが、多くの人に分かりやすく読んでもらえる、とあった。

    分かりやすさを生み出しているけどな、ちゃんと。

    ほとんど誰の役にも立たない、でもこういうのが面白いという人が世の中にいる、ともあった。

    役に立っているけどな、ちゃんと。
  • 校閲至極
    毎日新聞校閲センターのメンバーによるエッセイ集
    校閲業務のあるあるネタやミスのエピソードなど興味深く読めた
    言葉や、それによって伝える内容を大切にしている職業であることを再認識
  • 校閲至極
    校閲という仕事は、考えることが多くあり、歴史も科学も地理も、政治も法律もスポーツも芸術もなんでも知っておかないといけないし、その都度調べて、その時代背景も含めて正さないといけない大変な仕事なんですね。
    その中で面白かった例ですが、
    「きみの膵臓が食べたい」「かがみの狐城」「蜂蜜と遠雷」と目で見ている...続きを読む
  • 校閲至極
    これは、毎日新聞の広告欄で頻繁に宣伝されていて、是非に読んでみたくなったもの。本書での例示に触れるごと、”ここに間違いがありますよ”って言われても、なおなかなか気付かないってことが分かる。手掛かり無しの状態からそれを探しに行くんだから、まさにもう名人芸。たまに誤植を見つけてちょっと得意な気持ちになっ...続きを読む
  • 校閲記者も迷う日本語表現
    新聞社の校閲記者が言葉について語る。生きた「言葉」だ。
    SNSでの連載のようだ。故に、読者とのアンケートを通じ、その表現の定着度、使用頻度などが、%で表される。世間一般の、その言葉への意識も分かって面白い。

    例えば、「あの戦争」をなんと呼ぶか?
    第二次世界大戦のことだが、日本では太平洋戦争とも呼ぶ...続きを読む