高田晃太郎のレビュー一覧
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ネタバレ『ロバのクサツネと歩く日本』でロバにとても興味が湧いたので、高田さんの、最初のロバ旅の本も読んでみた。
ところは中東なので、日本とはまるで事情が違うが、日本よりもロバがたくさんいる。というか、日本にはのほとんどロバがいないのだ。
一つに、彼らがロバを飼うのは貧しいから。金持ちは自動車を使う。もう一つは道路が整備されておらず、車が通れない道が多いので、ロバを運搬に使うことだ。
モロッコでは、オートバイに取って代わられるという記述も出てくる。
中東ではロバは家畜なので名前をつけない。初め、高田さんもロバには名前をつけていない。初めて名前をつけたソロツベは、Twitterで名前を聞かれることが多く -
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Twitterのタイムラインに流れてきたことがあって、クサツネのことは知っていた。今回、本を読んでみると、面白くてやめられなくなった。
ロバと旅していると、一人旅よりは人に警戒されないこと、その土地の印象は、出会った人によってずいぶん変わってくることもわかった。各地を旅して景色や自然に見とれても、結局どこでも、出会うのは人間なのだ。
知人を訪ねて泊めてもらうこともあるが、基本は野宿。好意で一晩泊めてくれる人もたくさんいる。乞われて、小学校や老人施設で、土地の人たちがロバと交流することもあった。クサツネのおかげで孤独を感じることもない、と作者は言う。
この旅で出会った人の影響で、作者は海水から塩 -
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「ロバのスーコと旅をする」の著者が日本でもロバと共に
歩き、日本を見直し、これからの人生を考える、旅行記。
第一部 栃木⇒山口 第二部 福岡⇒香川
第三部 兵庫⇒北海道
相棒はロバのクサツネ(草常)。
その名の通り常に草をモリモリ食べて、共に旅をする。
歩くのは日本。
終着点を決めずに気儘に歩く中に、分かってくるのは、
ロバが多い海外とロバが珍しい日本との違い。
人の反応、生活などの違いも分かってくる。
移りゆく四季と自然、車や道、限界集落の現実なども。
旅の途中での人との交流は、温かさもあれば困惑も有り。
知るのは人の生き方、言葉に心、そして絆。
「カヨとわたし」の内澤旬子さんとも会ってい -
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ネタバレのどかな旅の記録だと思って読み始めたら、存外に過酷で驚かされた。なにしろいきなりロバが死ぬ。筆者が命の危機に晒されるのも一度や二度ではなく、時には雨風に心折られそうになりながら歩く。まるで修行僧のような姿に「自分には、こんな旅路は絶対に無理だ……」と恐れ戦く。
それでいて、書き味はすっきりと読みやすい。
筆者は「ロバほど感情に素直な生き物はいない」と言うが、わたしには筆者もまるでロバのようだと感じる。旅路の最中で、嫌なこと、苛立たしいこと、不快なこと、面白いこと、ありがたいこと、幸せなことに筆者は出会う。人の好意にも悪意にも晒される。そのひとつひとつに怒ったり喜んだりし、しかしあっけないほ -
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SNSでロバと日本を旅されていることを知りました。失礼ながら、最初はバズることが目的なのかと思っていたのですが、本を発売するタイミングで鍵アカウントになったり、ポストの内容から、有名になることが目的ではなく、この方にとってはただ「ロバと旅をする」ことが当たり前なのだと感じました。
この本にも、Twitterは昔でいえば旅先から手紙を書くようなものとあり、納得がいきました。
SNSでもロバがかわいそうなど過剰な愛護の声がありますが、一緒に歩き荷物を運んでもらいお別れの時にはこの方なりの精一杯の愛情を感じました。毎日を共に生きるパートナーというロバと人間の本来の関係が描かれていると思います。
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ロバと共にあてのない放浪の旅へ。
イラン、トルコ、モロッコでの、ロバとの出会いと別れ、
人々との関わりを綴った、旅行記。
・はじめに
第一部 イラン 第二部 トルコ 第三部 モロッコ
・おわりに
スーコはモロッコで旅を共にしたメスのロバ。
トルコではオスのソロツベ、イランでは名付けなかった。
名付けたことで愛着が湧いてくる様子には、
歩きたいという気持ちを与えてくれたロバの相棒感が増している。
ロバと歩いたことで出会う、人の情けや助けとトラブルや危険。
直に接するその国の厳しい事情、アフガニスタン人のこと。
現地でのロバの実情にも触れている。
ロバといつまでも歩いていたい。でも別れはやってく -
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前作に続いての、ロバとの旅行記です。今度は日本国内を巡る旅で、海外の波瀾万丈な感じや、ロバとの別れはなく、穏やかな日本の美しい風景、出会っ人たちとの交流がメインになっています。
前作では、海外の人が、旅人とロバに対して優しくてびっくりしました。
日々の貧しい暮らしや、信じる宗教から、旅人に優しくするのかな?と考えましたが、今作を読んで日本人も、本当に優しい人たちばかりで驚かされました。
小説のように、出会った人々を深く掘り下げるわけではなく、淡々とした描写は相変わらずです。
ただ、著者が出会った人への感謝や、ロバのクサツネを愛する気持ち、将来の展望(ロバと暮らしながら行商する)がよく伝わっ