ヘイミシュ・マクレイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2050年の世界とは。見えない世界を、できる限りのサイエンスの力で予測する。とはいえ、予測は当たらない。だからこそ、その輪郭を示し、それに備えることに意味があるとしている。
社会のあり方はどのように変わるのか、ベルリンの壁はなくなり、中間層の経済圏がどこの国でも出てくる。インド、中国が、西洋の生活を羨ましく、そうなりたいというエネルギーが消費を促していく。
政治と経済は分離すべきという西洋の考え方を大きく飛ばして、中国は政治的な経済的成長を西側諸国に向かって伸ばしていく。権益取得、中国という国自体の繁栄のために、政治が経済を動かしていく。
各地域、各国の分析も非常に広いが、示唆に富む。 -
Posted by ブクログ
読んでいる間ずっと面白かった。話し上手な教授の講義を受けているような感覚。国際政治や経済、投資に興味がある人にお勧め!
世界の力関係は北米・欧州からアジア=中国・インドへシフトしていくが、中国の高齢化が進みアメリカが返り咲く。日本は日本でありつづけるが、内向きな姿勢が強まる。
以下気になった点のまとめ
・新興国でもサービス経済へのシフトが進む。今後は世界が買いたいと思うサービスを創造するスキルがなによりも重要になる。買いたいものリストのトップには教育と医療がくる。営利目的の大学が成長することもあるかもしれない。
・少子高齢化が進んで自分の親よりも生活水準が下がることを若い人たちが受け入れる覚 -
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Posted by ブクログ
2024/01/23
25年後の世界ってどんな風になっているのだろう、と思い。
目新しいことはほとんど何もなく、そりゃあ今こうなんだから当然その予想になるでしょうな、っていう内容が大変多かった。
でもよく考えたら、今ある状況の延長に2050年があるのだから、今我々が持っている情報からかけ離れた突拍子もない未来が提示されるわけが無い。
突拍子もない未来が訪れる可能性はゼロではないが、それよりも現状から地続きの未来が待っている可能性の方が限りなく高い。そういう観点で読むと、日本は今も2050年も平和な国であり続けるし、閉鎖的な国であり続ける。
後は、未来予測としていちばんわかりやすい情報 -
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Posted by ブクログ
未来を予測するのに一番確実なのは人口。
これをベースに資源、環境、貿易、金融、技術、政府を語り、
さらにアメリカを先頭に、ヨーロッパ、アジア、アフリカ・中東、オーストラリア、ニュージーランドと
全世界を俯瞰、2050年の姿を予想する。
正直そんな真新しいことはない。今はまさにアジアの時代、そのあとアフリカの時代が来るか。
10の不安は
アメリカ政治の崩れ、中印米関係悪化、ロシア出すぎ、サハラ以南アフリカ貧困のまま、宗教戦争勃発、
環境悪化気候変動不可逆に、コロナが尾を引きさらに続く脅威、中東さらに不安定、情報革命の弊害、民主主義脅威
最後に10の考え方で締めている。前向きにと。
中間層が -
Posted by ブクログ
2050年の世界情勢を、さまざまなエビデンスを基に予想していく内容でした
生きていれば終末期にあたる時代になるし、子供はちょうど働き盛りになるので、興味本位に読みました
結構、楽観的な予想をされているような印象を受けましたが、それなりに説得力を感じました
先進国は高齢化が進んで縮小に向かい、新興国のなかでも、アフリカやインドが人口動態が若くて今後勢いが出てくる、だけど、上手く活かせられるのかがカギを握る、特に教育とインフラとのこと
日本は内向化が進むとのこと、また高齢化社会のパイオニアとして、良い実例を築いていくようなことが書かれてました、団結したり助け合ったりする国民性が、高齢化社 -
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Posted by ブクログ
===現在地===
アメリカ EU越え ロシアの15倍 人間の才能 教育・文化・人口流入 TOP大学
カナダ 人口の90%はアメリカ国境から100マイルに
イギリス コモンロー(英米法)で優位 金融サービスとハイエンド製造業
ドイツ 先端製造業輸出黒字 世界最大 ユーロ割安 国内サービスは見劣り
フランス 世界10高級ブランド中6ブランド 世界3位武器輸出 幸福度低い 失業
イタリア 政治が弱く社会の結束が弱い
北欧スイス 社会の結束が強い 持続可能性?
ロシア 世界一広大 天然資源 人的資本 EUと中国に陸上国境 人口と法律
中国 持続可能性? 債務と環境破壊 西側のコピー