酒井聡平のレビュー一覧

  • 死なないと、帰れない島

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    戦前、農業と漁業を営み豊かな生活を送っていた硫黄島の住民たち。しかし硫黄島は第二次世界大戦にて戦場となり、23000の人々が島で犠牲になった。島民たちのうち、十六歳以上の男子は軍属として島に残るよう強制され、疎開すること叶わずほとんどが戦死した。
    そして現在に至るまで、島民たちの硫黄島への帰島は許されていない。島民たちの戦争は、未だ終わっていないのだ。
    なぜ小笠原諸島の中でも、硫黄島への帰島が阻まれているのか。本書では、それを膨大な資料、元島民、島民の子孫たちなどへのインタビュー、取材をもとに、歴史を振り返りながら追求していく。

    硫黄島はかつての大戦での激戦地だったということは知っていたが、

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    2026年02月27日
  • 死なないと、帰れない島

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    8月になると戦争に関する番組が増えてくる。広島・長崎の原爆、特攻、東京大空襲、そして終戦の玉音放送。戦後生まれの自分には、今まで自分ごととして咀嚼することはできていなかった。昨年、沖縄のひめゆりの塔、平和記念館を訪れてから、気持ちが大きく変化を見せた。サトウキビの畑の中で、子供たちが死んでいく。防空壕に爆弾が投げ込まれる。多くの疎開の子供を乗せた船が爆沈される。悲しく悲惨な戦争。それは沖縄だけでなく、この本の硫黄島でも起こっていた。「死なないと、帰れない島」。はじめ、それは死んだら魂が本土に帰っていけるのかと解釈していたが、違っていた。アメリカの思惑、日本の思惑が絡んで、返還された後もアメリカ

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    2025年08月10日
  • 死なないと、帰れない島

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    著者の志に胸を貫かれる思いであった。
    硫黄島は太平洋戦争末期の激戦地であったことは知っていたが、そこに一般の人々の生活があったことを知らなかった。
    知らなかったことに恥じる思いでいる。
    今も島民の方々の戦争は終わっておらず、戦争がこれほどの長きにわたって、人々を苛むものであるという事実を、改めて噛みしめている。

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    2025年08月09日
  • 死なないと、帰れない島

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    太平洋戦争末期の1945年2月19日、硫黄島に米軍が上陸、36日間の激戦の末、日本軍は約2万3千人のうち、2万2千人が命を落とし玉砕した。
    硫黄島は、もともと、緑と花とフルーツの樹に満ちた島。約1千人が家族のように暮らしていた。
    サイパン島が敵手に落ち、空襲が激しくなった1944年、一部の若い男性のみを軍属として残し、島民たちは本土に強制疎開となった。
    1968年、硫黄島を含む小笠原諸島の施政権が日本に返還され、父島・母島の島民は帰島を果たしたが、硫黄島民やその子孫は帰島が認められていない。
    いまだに1万人もの遺骨が家族の元に帰れないことに焦点を当てた「硫黄島上陸」を書いた著者が今度は、この問

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    2025年08月30日