酒井聡平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ北海道新聞所属の酒井聡平氏による、硫黄島遺骨発掘のドキュメンタリ作品。
二万人以上が玉砕・戦死したという硫黄島で一万人以上の遺骨が未だ見つからないという現状、その背景、遺族の気持ち等を描く佳作。
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きっと皆さんも、かつての戦地に埋まった遺骨の発掘というのがどのような意味を持つのか、という疑問はあるかと思います。
というか、なぜ硫黄島なのか、とか。
筆者の祖父は硫黄島ではなく、連絡中継地として小笠原の父島で勤務していたという。本土から硫黄島は遠すぎて直接連絡が取れなかったためという。その父島で、硫黄島の兵士たちの最期の声(電文)を聞いた一人ということです。
私とほぼ変わらない生年 -
Posted by ブクログ
硫黄島の戦いについてなんとなくはしってたんだけど、読むことで1歩踏み込めた感じ。
なんで硫黄島が激戦地だったのか、
硫黄島で多くの人がなくなったけどその遺骨はどうなったのか、
みたいなのは考えてこなかったから
点でしかしらなかったんだなーと思った。
硫黄島で歯止めをかけることで、自分の愛する人や日本が守られると思い、必死に戦った人たちが居て、その方々の歴史と繋がって今があるということを忘れては行けない。
作者をここまで突き動かすエネルギーは何なんだろうか。
祖母が父島の兵士だったったというだけでここまで動けるなんて、、、
ジャーナリズムって人を変えられのではないかと思った。 -
Posted by ブクログ
故安倍元総理が確か硫黄島の滑走路で跪き、地面に手を当てて黙祷なさった。
違ったっけ?硫黄島じゃなかったかな。
このところ遺骨帰還の話をそういえば聞いてなかった。
こんなにハードルがあったのかと、それすら知らなかった。小笠原諸島返還の時の米国との色んなしがらみがあったのか。
いずれにしろ、誰がもはや戦後ではないと言ったのか。
色んなところで、我が国は、全く先の大戦を総括出来ていない、終わらせていれないことが分かる。
かの民主党政権も、そこだけはきっちりやってたんだってことは、これは驚いた。完クソだと思っていたのですみませんでした。それ分かったのもよかった。