タイトルやその中身として語られる内容に興味があって読んでみた。
ただ、原著の副題が、中絶についての新しい考え方だったようで、正直それが書いてあったら読まなかったかもしれないのでその副題は落とさないでほしかった。
とはいえ、この問題がなぜ大きな問題なのかの背景を解説でしっかり書いてくれていたので、総合
...続きを読むすると読めてよかった。
内容的には副題通り、中絶を減らすためには、中絶に対する考え方の立場の違いによる、生命尊重派(プロライフ)と選択権尊重派(プロチョイス)と言った議論ではなくて、そもそも望まない妊娠を起こさないようにする、そしてそのためには責任ある射精が必要、という話だった。
あとは責任ある、というのが、快楽追求目的ならパイプカットするとか、あるいは潤滑剤とコンドームを選りすぐっていくとかをして、男性側で打てるべき手を打つ、そうした手を打たないのは双方で妊娠したいと思って中に出す時だけ、というような話だと理解した。
それほど分厚くないし、今当たり前になっている女性側の負担について思いを巡らせるのに良い書籍だったと思う。