ニシダのレビュー一覧

  • 不器用で【電子版特典付き】
    芸人、ラランドニシダさんの短編集。
    描写が繊細でワードセンスの良さが際立ってた。女性主人公の物語もあったけど、共感できる程、心理描写もうまい。ニシダさんの独特な表現力、世界観に引き込まれてあっという間に読み終えちゃいました。
  • 不器用で【電子版特典付き】
    「不器用で」ってタイトルだけど、登場人物全員根本的にやさしいんだろうなって読んでて思った。打算的だったり自己中心的だったりしてもわざと人を傷付けたりはできない、みたいなのを感じた。面白かった。こんなにすらすら読めた本は久しぶり。
  • 不器用で【電子版特典付き】
    芸人コンビ、ラランドのニシダ氏による短編集。

    正直なところ、どれも好みではないのだが、人間の後ろ暗い部分を鋭く切り取って物語る力はすごいなと思った。

    一見、普通に見える人たちの破綻した部分にぞわりと背中を撫でられるような...。

    自分自身も普通に見せようとしているだけで、他人から見ればどこかが...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    僕が大好きなラランドのニシダが書いたとは正直思えないほど、言葉と表現力がすごい!

    死にかけの蝉を宙に浮く余力も残らぬ蝉と書いていたり、食券が出てきたではなく食券が吐き出されたと表現していたりと表現が作家すぎてびっくり。
    だけど、ニシダってめちゃめちゃ本読んでるもんなぁ
    僕もたくさん本を読めばこの語...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    ラランドは好きなので読んでみた。他の芸人や芸能人の著作よりも、リアルな描写や観察眼の鋭さが適度に文章に表現されているところは、正直上手いと思った(マタヨシより上だと思う)。が、持って回ったストーリやこねくり回しているような展開には、芸風と同じくナルシストぶりが見え隠れして、お前やり過ぎだろうと思った...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    もしかしたら最後まで読めないかもしれないと思った。接続詞の少なさと文の短さと、不自然な比喩のせいで。
    でも最後まで読めた。一番いいと思ったのは『アクアリウム』だ。

    自分は駄目なヤツだと知りつつ、それより更に下の存在に安心する種類の人間がこの世にはいる。あたしもそういう卑屈な人間だから、この主人公の...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    「テトロドトキシン」はすごく良かった。人間誰しも持っているどうしようもなさみたいなものがそのまま表現されていて、まさしく文学だった。タイトルの付け方も秀逸。

    「遺影」は直喩表現が多すぎてあまり好きではなかった。芸人特有の「長いたとえツッコミ」みたいなものを感じてしまった。

    「遺影」には直喩表現が...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    帯コメントにも書いてあるけど、いい意味で普通というか、芸人らしさとか特定の癖みたいなのが感じられず、純粋に読み物として楽しめる作品。
    ただしその中でも『テトロドトキシン』は著者の体重が乗っているのを感じられるエピソードで一番わかりやすく面白かった。

    ”空がオレンジに染まる、その少し前の一番見どころ...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    ラランドが好きで気になって購入。
    描写細かくてすごいなーリアルだなーと思った。ニシダってお金持ちの家庭育ちなのになんで団地家庭についてこんな書けるのか気になったけど、友達に聞いたり実際ハンズで遺影の作り方聞いたりしたらしい、笑
    あとは多分今まで読んできた本の量がすごいから書き方とか上手いな、これ読ん...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    ラランドの声溜めラジオいつも楽しく聴かせてもらっています!そのニシダさんが本を出されたと聞きましたので、読ませていただきました
    この本は5人のそれぞれの物語の短編集。
    周りへの溶け込み方、考え方、感情の伝え方、生き方、恋人への想いの伝え方が不器用な5人の主人公たち。内容は暗めのお話ばかり。最後はど...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    短編小説5編からなる作品で、中でも『アクアリウム』と『テトロドトキシン』が自分には刺さった。
    『アクアリウム』では冷めた男子高校生の孤独な心が訥々と語られていて終始低温な感じがよかった。物語の構成も、無自覚に人を馬鹿にしている自分に気がついていくというのも、よくある話ではあるけれど丁寧に語られていた...続きを読む
  • 不器用で【電子版特典付き】
    短編集
    中学生だったり高校生、教師など様々な主人公が不器用に生きている様子。
    指が入っていた魚に驚いた「アクアリウム」が良かった。
  • 不器用で【電子版特典付き】
    ニシダさんの顔が一回も思い浮かばなかった。

    芸人さんの小説は良い意味でも悪い意味でも「芸人が書いた小説」感が滲み出てしまうが、ネタを書かない方だということが良い方向に働いた+読書家であることが遺憾なく発揮されている小説だった。

    間違いなく又吉さんに次ぐ小説家芸人になると思う。
    小説家さんの文章と...続きを読む