ニシダのレビュー一覧

  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    『国民的未亡人』
     世の中にスターと認められる榊恭司の妻となった主人公。彼女は、榊の日頃のスターとしての振る舞いに見合う国民的妻とでもいうべき妻像をずっと描いていた。しかし、榊の死後、彼が本当に彼女に求めていたのは、普通の夫婦としての幸せだったの気づいた。「国民的未亡人」を演じてきた自らの間違いに気付いた時にはもう遅く、空しさを感じた。

    『ただ君に幸あらんことを』
     まさに毒親と言われるような母親の元で育った兄・晃成と妹・千世。受験や就職の度、家庭内で2人につけられる順位。大学受験を通して母親に虐げられる千世を助けようと踠く晃成の努力は、結局母親の期待を超えなかった。妹を思い、自らの大企業社

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    2025年08月27日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    特に、本のタイトルにもなっている、ただ君に幸あらんことをが面白かった。
    こういう母は困るけれど、母が一体何に囚われてこういう考えになってるのか、そんなに偉いのかって思ってしまう。そして、こういう時に助けられる周りの存在が本当に大事だと思った。
    最後までお兄ちゃんの行動と勇気に元気が出た。

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    2025年08月24日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    ニシダがどのような言葉を綴るのか気になり開読。
    芸人としてではなくニシダの人間味が詰まった、真っ向から本を書くことに向き合った良作品。メディアに出てるあのニシダがこういう発想を持っているのだと思うとギャップに驚嘆。
    心が痛くもなり辛くもなり、思考がぐるぐると巡り余韻が残る。
    余韻…残るなぁ。フィクションであるのは間違いないが、垣間見える言い回し、感情の表現がリアルで時折救えない(良い意味で)

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    2025年08月09日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    二作品あったが、ただ君に幸あらんことをだけ読んだ。ニシダが家族との仲の悪いため、どういう気持ちになりながら執筆していたのか気になった。

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    2025年07月15日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    ニシダさんすごい!芸人さんで初めて書いた作品で、レベル高い!どの話もそれぞれ違うタイプで面白いです。結末はほっこりします。他の作品もぜひ読みたいです。

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    2025年06月22日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    ネタバレ

     自分の中で待ちに待ったラランド・ニシダの小説。
     まず、物語の至る所でこれはニシダっぽいと感じて嬉しかった。
     どの話も、中途半端な結末なようで、でも日常に潜むもやもやが晴れるような素敵な話だった。

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    2025年05月27日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    2作品収録してあります。作者のストーリーのレベルが上がっていく感じもして、後半は惹きつけられました。素敵な形容詞がいっぱいで、物語の描写が個性的でした。

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    2025年05月23日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    正統派な純文学という感じで、すごく丁寧に書かれていると思いました。共感したくないけど、共感できてしまう人間の心の動きとか、環境のディテールとか、どれも高いレベルで描写されていたと思います。

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    2025年05月17日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    母親から受けたトラウマを分かち合う。
    それができるのは同じ親の元で育った兄妹だけだ。
    そういう、同志みたいな、戦友みたいな関係がリアルだった。
    そういう家で育った妹は、兄の被害を見て学習できるから、退避策が講じられる。
    だけど、兄は妹よりも早く成長し、家庭以外の社会に触れることができるから、早く逃げることができる。
    兄が逃げている間に母のそばにいるのは、いざるを得ないのは、妹だ。
    そうやって、兄と妹それぞれにずるさがあって、お互いそれを引け目に感じている。 

    兄は大人になって、自分の置かれた状況を客観視できるようになり、それと妹を重ね合わせる。自分の経験に基づいて、何かしてやりたいと思う。逃

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    2025年05月06日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    読みやすい文体ですらすら読めた。おすすめしたい作品。
    1つ目は軽快で明るくなれる。
    2つ目は毒親で重くてつらくてやられた。

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    2025年04月27日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    国民的未亡人
    あまり好きじゃなかった。よくわからなかった。

    ただ君に幸あらんことを
    読んでてしんどくなった。
    実際、受験や人生の選択で親にこんなに言われたことはないけど、それでも入り込めたし、言葉ひとつひとつが鋭利だった。会話のスピード感や描写の仕方、量が適切な場面に適切に存在していて、飽きなかった。

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    2025年04月18日
  • ただ君に幸あらんことを【電子版特典付き】

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    私の大好きな2人組コンビ【ラランド】の片割れである西田(著者名はニシダ)が執筆した本である。ニシダは今回で2作目の執筆であり、1作目は5作品収録の2作目は2作品が収録されている。
    ニシダの作品の特徴は情景描写や人物描写の際に使用する比喩表現が圧巻である。他の人ではあまりみないような表現を使うのである。1作目で非常に感じていたが、本作品でもしっかり炸裂していた。
    タイトルにもなっている「ただ君に幸あらんことを」は家庭内順位をテーマとした作品となっている(これはニシダが言っていました)。
    会話が多いためページ数に対してそこまで文字量は多くないので、非常に読みやすい作品となっております。
    純粋に読書

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    2025年03月02日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    シンプルに読みやすく、面白かった。千原さんのいうとおり、いい意味で芸人っぽさがなく、語彙力と表現力に富んだ作品だった。お気に入りはテトロドトキシンと濡れ鼠。テトロドトキシンで登場する男性の、どこにでもいる社会で存在価値を見出せないからラフな女性関係に横着してしまう不器用さ。また、濡れ鼠で登場する男性の、年齢が離れているからと言って自分に正直になれない、上下を感じて交際する不器用さが面白いと思った。
    批評をするとしたら、まず比喩表現や例えが多すぎること。二重に繰り返されていたりしてくどい印象。あとは場面や場所切り替えにかかる過程が長く細かいのがくどいと感じた。読む人からしたら映像っぽく脳に流れる

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    2025年02月20日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    物事を穿った目で見るニシダらしさが存分に出ていた小説でした!
    特に"テトロドトキシン"がお気に入り。

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    2025年02月18日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    リアルな日常をベースに展開されていく短編集。
    他人とフラットに、対等に接すること。
    これがリアルに描かれていると感じた。

    自分の中に持っている本当の気持ちとか、感情とかに向き合っていく物語だと感じた。
    なぜ自分がそんな行動を取っているのか、最後の最後に突き動かしてくる感情を描いていて面白いと思った。

    最後の「濡れ鼠」では、自分の中でどこか恋人と上下関係を敷いてしまっていたが、本当の自分の中に持っていた気持ちに気付いたことで、対等な関係になれたという描写がある。
    これは自分と重ね合わせられるというか改めて再認識させられるもので、やはり取り繕ったり相手に対してフラットに接せれていない時は最終的

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    2025年02月17日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    登場人物の卑屈な視点やつぶさにくさする表現にニシダさんの人柄が滲み出ていて、よくYouTubeでララチューンを拝見する身としては「やっぱりニシダだ」と安心して読むことができました。鬱屈とした感じがたまに重たく感じましたが、自分もこんな時があったかもなと懐かしさも沸く不思議な小説でした。どの短編も何となく続きが気になって、気づいたら2日で読んでしまいました。また次回作が読みたいです。

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    2025年01月05日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    題名通り。少し不器用な人たちの短編小説集。
    読み終わった後で、題名に納得してしまった。
    「濡れ鼠」の最後の言葉にぐっときた。いい。

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    2024年12月11日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    久しぶりに読書の楽しさを感じさせてくれた本。

    最近、読書の優先度が下がっていた。そんな時にラランドにハマり出し、ニシダのことを知った。
    とにかく読書が好きで知識もある。それが芸の中に活かせていると言う感じで、クズなのに魅力を感じる人だった。更生プログラムも面白かったなぁ。

    ニシダが小説を書いていたと知り、たまには読んでみるかと思って手にした。
    所謂「純文学」と言われるカテゴリらしく、私がこれまで一切足を踏み入れなかった分野である。そもそも、「何だよ、”純”って。お高く止まりやがって」である。
    そうは思いつつも読んでみた訳だが、純文学が何か分からんが、こう言った手の小説も読んでみても面白いな

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    2024年10月12日
  • 不器用で【電子版特典付き】

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    最近、ラランドにハマりYoutubeを漁っていたら
    ニシダが小説を書いてると知り読みました。

    読書歴の浅い私にとっては
    人を知ってから本を読むというのは初めて。

    文章からニシダを感じることが出来て
    混じり気のない純文学。
    「アクアリウム」「焼け石」が特に好き。
    全作品の終わり方の余韻が凄く良い。
    私みたいな純文学初心者にオススメ。

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    2024年09月22日
  • 書きしごと。

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    トム・ブラウン布川さんのがぶっ飛びまくってて最高だった。まさに彼らのネタそのもののようだ。
    1冊本を書いて欲しいと思った。

    ラランドニシダ氏のはさすがの一言。ご自身もかなりの読書家と知ってましたが、発達障害について考えさせられる内容。人の個性とはなんなのか。深い話でした。

    上記の二つが秀逸すぎたのですが、他のエピソードも楽しく読めました。
    やはり、コントや漫才を考える芸人さん達の想像力は偉大です。

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    2024年01月15日