ニシダのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
芸人としてとても好きなニシダさんですが小説家としても素晴らしい才能をお持ちのようです。5つの短編集でしたが、どれもとても繊細でどこか不器用な主人公でどの話も心に突き刺さる物語です。どの話も詳細な結末をあえて提示しないというか、どこに行き着くのかが不明瞭な終わり方をする作品が多く、読み終わった後心に残るなんとも言えない残り香のような感情がとても印象的でした。純文学好きなニシダさんらしくどれも美しく繊細な物語で甲乙付け難いです。また文章の端々にどことなくニシダさんの偏見や価値観が滲み出ているのも面白かったです笑
ネッチョやなあニシダやなぁってなる文章が時々あったような…
千原ジュニアさんも仰っていましたが、良い意味で芸人感ゼロ。どの話も読みやすく絶妙に生々しく美しい。たくさんの人に読んでもらいたいです -
Posted by ブクログ
ねえどうしようやばい、普通に泣いちゃったんだけど最後。
ラランドのニシダよね?
だらしなくて自虐的で、YouTubeで悪口と下ネタばっかり言ってる、あのニシダよね?
信じられない、こんな綺麗な文章を書くんだ。
5つの物語が収録された短編集。
最初と最後で文章の洗練具合が格段に変わっているような気がしたのだけれど、それぞれの小説を書いた期間にけっこう隔たりがあったりするんだろうか。
徐々に世界観に入り込んでいった結果、最初より読みやすくなったというだけだろうか。
生きることに、絶望したとまではいかなくても希望は見出せず、投げやりになったり自堕落になったり、なんで生きてるんだろうという思いを漠然と抱えて惰性で生きていたりする登場人物たちが、人との出会いや関わりの中で不意に気付きを得る。
その気付きは必ずしもその人の人生を好転させるわけではなく、より深い絶望にいざなう場合もある。
2018年のドラマ『アンナチュラル』で、婚約者を殺された男性が真相を知った後に犯人の前に現れるシーンがある。
大勢の人目がある中、犯人に斬りかかり、押し倒し、馬乗りになって包丁を振り翳したところでいったん画面が切り替わり、生前の婚約者の笑顔が映る。
復讐したところで亡くなった婚約者は戻らない、ああ、よくあるやつか、思わせたところで画面は元に戻り、彼はその包丁を力一杯、犯人に突き刺す。
日本の地上波の作品でも、こうやって綺麗事で終わらせる結末を選ばない作品もあるんだなぁと、印象深く感じた記憶がある。
知らないほうが良かったこと、でも知らずにはいられなかったこと。
知らなければ今のままで変わらずにいけたけれど、そういうわけにもいかなかったこと。
『不器用で』を読んでいたら、不意に『アンナチュラル』のこのシーンを思い出した。
夫がリビングのテレビで見ているバラエティ番組やYouTubeに、ときどきニシダが現れる。
頭の回転が早くて賢い人だなぁ、突き抜けて自堕落なところもいいなぁ、と思っていたけれど、こんな綺麗な文章を書く人だとは思わなかった。
他にも作品があって、さらに今年1月にも新しい本を出したらしい。
いつか読んでみる。 -
Posted by ブクログ
ラランドが好きで、ニシダさんのラジオもよく聴いてるため本も読みたいと思ってました。
#国民的未亡人
情景描写が多すぎて、また句読点が少なく一行が長いので少し読みにくかった。何日かに分けて少しずつ読んだ。ただニシダに女性の心理描写が丁寧に描けるのは驚いた。
#ただ君に幸あらんことを
こちらは1日で読み進められた。母親の解像度が高すぎてしんどい場面もあった。自分の母親にも似たようなところがあり、傷つく言葉を言われたこともあるので、ニシダももしかしたら実際に同じようなことを言われたのかな。。と色々想像しながら読んだ。名前も家族構成も著者と似てたので、多少なりとも自己投影もしてたのだろうか。
読後感に浸る話だった。 -
Posted by ブクログ
読んでいるとどうしてもニシダの顔が浮かび、主人公の顔が勝手に脳内でニシダに置き換わってしまう…笑
作者が誰かという事に引っ張られすぎる、自分の悪い読みが出てしまっているなと感じました。
情景描写が丁寧で、かつニシダならではの独特な描き方がされていて、上手だなぁと思いました。
『テトロドトキシン』、つい最近親知らずを抜いた時のとこをハッキリと思い出しました。面白かった。
『濡れ鼠』、終盤に主人公の名前が出てくるまで、女性だと勘違いしてしまっていました。一人称の「わたし」に引っ張られ過ぎたか。情けないです。
次回作も出るのかな、楽しみです。