三本雅彦のレビュー一覧

  • 運び屋円十郎

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    欲しいモノを持っている人がわかってるなら、隠しているところを盗み見て、いなくなってから取れば良いんじゃね?と素朴に思う。あるいは隠し場所のところまで、本来の持ち主が取りに来れば済む話で、わざわざ信頼できるかどうかわからない人を介して運んだり、運ぶ人を襲ったり闘ったりしなきゃいけないのか、全く話の設計そのものが陳腐だと思ったのだが、まぁ話は面白かった。新選組の使い所もいいし、土方さんと沖田さん良いよね。


    時はお江戸の幕末。円十郎は柳雪流躰術の使い手で運び屋をやっている。運び屋は夜の仕事で、危ない。荷物の中身を見てはならず、相手を探らず、時と場所を間違えない。松竹梅と難しさのランクがある。

    今回は根津権現の立ち木のウロから、玉池稲荷の祠の裏まで。妨害にあった。刀を抜いた4人組と、弓の使い手。別々に襲ったところを見ると、複数の人間に狙われていたらしい。世の中には引取屋というのがあり、頼まれた荷物を引取るらしい。

    水戸の徳川斉昭が永蟄居になった。青木真介が水戸藩を脱藩した。団子屋のくくりやの理緒から青木への荷物を預かる。しかし青木の行き先は不明だ。過去の言動から鎌倉の円覚寺に行くのではないかと待ち伏せして、会うことができた。そこで真介を追ってきた引取屋にあう。兵庫と名乗る。実は理緒が引取屋の差配だった。

    近頃は井伊直弼の尊皇攘夷派への弾圧が厳しい。塒を知られているのは気持ち悪いので、引越しする。兵庫と闘う夢を見ている。今日の依頼は小村井村の吾妻権現裏の木箱に7つ半までに届けること。誰かの視線を感じる。罠か。5人に囲まれる。こいつをやれば100両だと相手は言った。今回は逃げることができた。だが剣術道場を探さねばなるまい。いくつかの道場を回ったが性に合わず、天然理心流に行きつく。父の手紙を届けたのだ。沖田総司と立ち会って負ける。試衛館に通うことにする。家に帰ると理緒がいた。

    黒猫が通ってくるようになる。丑3つ、小伝馬町千代田稲荷。暁7つ、赤坂氷川明神。今回は同業の護衛をつけるという。才蔵に猪牙舟を漕いでもらう。試衛館に赴く。沖田と土方が対峙していた。今日は立ち会えない旨伝える。石田散薬をうっかり売られそうになるが断る。千代田稲荷の荷物を取り出す。4つの影が襲ってくる。蝮のような人と立ち合って荷を奪われる。土方がもう一人の同業者だった。助けられた。石田散薬をもらう。忍び集団幽世が現れたのだろうと推測する。家に帰ると、土方と沖田が訪ねてきた。やられた術について沖田に話すと、そんなのこうやっちゃえば良いと言われるが、できたら怪我などしていないのだ。試衛館に出られるようになると対抗策をいろいろ試す。父が血を吐いて倒れる。

    黒猫のヒメが父の見舞いについてくる。最後の技を教えられる。猫は父のもとに残る。試衛館に行く。今日はマシだった。真介を見かけたので探してもらった。無事かどうか確かめたい。旅籠を訪ねる。理緒にもう一度会いたいとの言伝を預かる。理緒に会い、真介に団子を届ける。品川御殿山の麓にある善福寺から、赤羽橋付近の稲荷。護衛に土方がつく。荷物を見つけるのに難儀したが、天水桶の中の落ち葉に隠してあった。兵庫と闘う羽目になる。あちらも仕事だ。おちつけ、俺は相手ではないと言われる。天水桶に置くのが仕事だと。蝮が来る。兵庫と土方とで立ち回る。今回は待ち伏せまである。ものすごい戦いになった。父が来て助けてくれたが喀血する。父亡くなる。

    蝮を倒す術を試衛館で開発する。お葉が姿を消す。桜田門外ノ変が起きる。

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    2026年08月31日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    <江戸の祭り>をテーマにした時代小説アンソロジー。
    祭りぎらい西條 奈加/狸穴屋お始末日記シリーズより    
    天下祭諸田 玲子/武道の達人だった初老の男の所に押しかけてきた娘 
    関羽の頭頂三本 雅彦/運び屋円十郎シリーズより 
    往来絵巻高瀬 乃一/貸本屋おせんシリーズより 
    氏子冥利宮部 みゆき/三島屋変調百物語シリーズより
    三島屋ものは皆読んでいるが、シリーズよりの作品はやはり面白く、シリーズの他の物語も読みたくなる。職種としても興味深い狸穴屋と運び屋が良いかな。

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    2024年03月12日
  • 運び屋円十郎

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    ネタバレ

    タイトルと装丁に魅かれて読んだ作品。
    結果、すごく木の実で面白かった!
    運び屋という特殊な仕事に意外な登場人物、忍び、裏切り、親子の確執あり、けれど読後感爽やかに着地。
    もし続きが発表されるなら、絶対読みたい!と思える作品に出会えたことが嬉しい。

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    2023年07月05日
  • 暁天に瞬く 新選組星辰録一

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    人の未来は誰にも予測できない。 

    江ノ島で動乱の渦の外にいた葉山新太が、山岡鉄舟に出会ったことで幕末に巻き込まれてゆく。
    大きなうねりの中で、代々受け継がれる「護辰天流」は誰のために剣を振るのか。

    進む道に悩み葛藤し続ける新太に、答えは出るのか?

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    2026年05月30日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    三島屋の小旦那の話が読みたくて
    祭りを題材にした各作家さんの作品
    それぞれ違うものですねー!
    宮部みゆきさん好きです

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    2026年05月08日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    同じ祭りをテーマにしたアンソロジー。
    同じ天下祭の説明の部分を比較しても面白いです。
    もしかしたら一つの祭りに色々なエピソードが組み込まれていたのではと想像しても楽しめます。

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    2024年03月13日
  • 運び屋円十郎

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    時代劇になりそうなストーリーとキャラクター。シリーズ化される予感がある。ただ余りにも幕末の政治に振り回されている感が強すぎて、もう少し『運び屋』の面白さがあったらいいのにと思う。

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    2024年09月07日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    お祭りを題材とした短編集。シリーズ物の中の一編が多かった。シリーズ物の他の作品も読んでみたいと思うものも有った。やはり宮部みゆきが断トツで巧い。

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    2024年08月16日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    【収録作品】「祭りぎらい」 西條奈加/「天下祭」 諸田玲子/「関羽の頭頂」 三本雅彦/「往来絵巻」 高瀬乃一/「氏子冥利」 宮部みゆき

    祭りをテーマにした時代小説アンソロジー。
    「天下祭」はわからないが、それ以外は、いずれもシリーズものの一篇。単行本未収録の新しい作品と思われる。
    「祭りぎらい」は「狸穴屋お始末日記」シリーズ。
    「関羽の頭頂」は「運び屋円十郎」シリーズ。
    「往来絵巻」は「貸本屋おせん」シリーズ。
    「氏子冥利」は「三島屋変調百物語」シリーズ。
    シリーズとして続いている作品ということで、さすがにどれも面白い。とはいえやっぱり、宮部みゆきは別格かな。

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    2024年04月18日