端桜了のレビュー一覧
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第4巻にてフェアレディの異界に囚われた時もクリスとほぼ二人きりでクリスだけがヒロインみたいな構図が展開されたけど、あの時だって一巻丸々がそうした構図というわけではなかった
でも、こちらは冒頭から大正時代に突入している為にロザリーがメインヒロイン且つ唯一のヒロインである構図が徹底されているね
ただし、終わり方が悲恋で在る点がこれまで登場したヒロイン達と一線を画す要素ともなっているんだけど
これまでも魔神退治は容易ならざる難行だったが燈色は無理を通すようにして魔神を踏み潰してきた
けれど今回は色々と事情が異なるね。まず肉体が燈色のものではないし、アルスハリヤの援護も望めない。戦闘面で頼りになる -
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三寮戦にて披露されたミュールの素晴らしい奮闘を表彰するかのようなエピローグから始まるこの巻、選挙を行った上で彼女が寮長に選ばれる展開はとても良いものでしたよ。改めて彼女が報われた瞬間だと思えたね
とミュールに関してそのような好印象を持ったのだけど、それ以上に燈色の境遇が凄まじい事に。あの死神・劉がダダ甘お姉ちゃんになるなんて誰が想像できたろうか?前巻までの姿とあまりにギャップが有り過ぎて未だに同一人物と思えないよ…
また劉だけでなく、アイズベルト一家から燈色は大変な好印象を持たれる結果となったね。あのソフィアですら燈色への対応が甘くなっているのはどういう事なのかと。まあ、それだけ無くしかけて -
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何となく予想していたけど、やっぱりクリスは記憶を保ったままだったかぁ(笑)
なのに燈色からは記憶が綺麗さっぱり消えているものだから彼にとっては理解不能、アルスハリヤと読者だけがニヤニヤ出来てしまう状況
というか、お洒落しているだけに留まらず燈色が誘えば『そういう』ホテルに連れ込めそうな感触になっているあたり、恋愛ゲームに例えればもう攻略完了しているくらいの好感度っぽいのが尚更に笑えてくる
これは今後のクリスの反応が何もかも楽しみになってくる変化となったのかも
また、別方面にてヒロイン力を増しているのが緋墨だね
当初こそ敵として登場しながら燈色によって救われた事で人生が一変した彼女。今では言葉 -
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死んだ
死にました。するべきことは死ぬことでした。
過去回想から遺物を託されそれを活用して大勝利。のち死亡。次巻が気になる引きでした。ただ過去回想がイマイチ冗長というか読みにくく感じたのでこの評価です。 -
購入済み
難しい
話自体は結構単純。百合ゲーに転生して、主人公とヒロインをくっつけようと悪役が頑張る話。
まあ案の定ゲーム展開を捻じ曲げ悪役主人公くんがヒロインから惚れられるわけですが。
話のテンポが良く面白いですが、作品独自の魔法?デバイス?などのオリジナル専門用語がまあ多くてちょっとよくわからない部分があります。これは人を選ぶかも。
あと地の文も一人称小説で結構読むのがキッツイと思う瞬間もありました。良い点、悪い点がそっちにある感じの作品です。気になる方はご一読を。 -
Posted by ブクログ
この巻は丸々ぎっしりと三寮戦を詰め込んでいる事も有り、かなり迫力ある内容となっているね
各寮の力関係を比べる一大イベントだからこそ寮長であるミュールの真価が問われている
前巻の中盤頃までは実力どころか人望すら無く、また家の支援すら望めないとなれば彼女に期待する者なんて皆無の筈。けれど燈色やクリスが彼女の頑張りを肯定し後押しする事で少しずつ変わっていく様子には感極まるものを覚えたり
この巻でもその傾向は継続。序盤は尊大な態度に終止して笑われていた彼女が畳に額を擦り付けてお願いし、寮生達がその姿に心震わせて戦意を高めるなんて、あの頃には考えられない光景
ミュールはそれだけ大きくなった
ただ、 -
Posted by ブクログ
本作は百合ゲーの世界を舞台にしていたり、燈色も百合を信奉する者として恋愛に積極的ではなかったりするけれど、燈色の周囲は普通に異性愛ハーレム状態でフラグが立っている娘もかなり多い
その意味ではラブコメ作品と言えるのだけど、何分に燈色自身にヒロインと進展したい等の欲求が希薄なせいで、一対一の状態で特定のヒロインと絆を育む描写は多くなかった。それだけにこの巻で行われたクリスとの逢瀬はかなり意外だったかも
フェアレディが作り出した幻想の精神世界から抜け出す為には燈色とクリスは協力しなければならない。それが二人を大きく変えるものとなったね
というか、ハーレムものだからこそ他のヒロインがあまり絡まない形 -
Posted by ブクログ
まるでラップバトルをしているかのように軽妙洒脱に繰り広げられる会話回しは面白さに満ちていて読んでいる最中は笑いを堪えるのが大変だったよ
一体どういうセンスをしていたらあれだけの大笑トークを思いつけるのか……
さておき、燈色の中にアルスハリヤという燈色と主義が全く異なる存在が入り込んだ事で、燈色の行動がより無茶苦茶感が増すようになったね
燈色は百合を敬愛する者として命を懸けてヒロイン達の好感度を上げたくない。けれどもう充分高い好感度はちょっとやそっとじゃ下がらない。これまでの燈色は策を弄しては失敗を繰り返してきた
今巻では権謀術数に長けたアルスハリヤに頼り局面を変えようとしたわけだけど、いや