高田裕美のレビュー一覧

  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    昔からフォントに興味があり、フォント開発に関わるノンフィクションということで純粋に面白そう、と思い購入

    著者がフォント開発者になったキッカケから、文字を読んだり理解することが苦手な子供たちのためのフォントの開発過程のお話までが綴られていて、とても興味深い内容でした

    日頃何となく目にしている文字、フォントは、想像以上に手間ひまかけてデザインされていることがわかり驚きの連続でした

    また、フォント以外にも、子供が抱える文字認識に関わる障がいに関する内容も書かれていてとても勉強になりました

    最後に特別章として、著者が文字認識が苦手な子供たちのために8年かけて開発された「UDデジタル教科書体」に

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    2025年11月07日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    個人の情熱と時代の要望がかみ合って、世界が劇的に変わってゆくさまを、当事者の語りで追体験できる本。こういう話は大好物です。それだけでなく、毎日UD教科書体使ってるし。

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    2025年06月23日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    ネタバレ

    ・UDデジタル教科書体の開発は素晴らしい仕事だと思った。
    ・意識したことがなかったが山、しんにょうなどの明朝体は手書きの形とは異なっている。こういう違いにより文字を読むのが困難な人がいる。
    ・書体の開発がこんなに大変なことだと初めて知った。今まで何気なく見ていた文字の裏側には大変な努力、工夫、職人のプライドが詰まっているのだと知った。
    ・学生時代に書体デザイナーという仕事を知っていたら目指していたかもしれない。それくらい熱いお仕事だと思った。

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    2025年04月22日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    ネタバレ

    本に書かれている文字が読めない、という障害があることは知っていました。
    内容を理解できないのではなく、文字を認識するのが難しいというディスレクシアという障害。
    それが、文字のフォントを変えたら読めるようになった人がいるというニュースを見て、興味を持ちました。

    以前、構成員の半数以上が60代~70代の組織で事務局の仕事をしていた時に、会議の資料はメイリオというフォントで作るように言われました。
    明朝体は横線が細いので、老眼が進むと読みにくい(または読めない)というのがその理由。

    UDデジタル教科書体は、年齢や障害や国籍などを問わず、誰もが読みやすい文字というコンセプトで作られています。
    それ

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    2025年03月25日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    漢字の自体・字形に関する拠り所は、文化審議会国語分科会、しきるのは文化庁国語課。国語課が発表している「常用漢字表の字体・字形に関する指針」

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    2025年02月23日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    職場でこの本を読んでたら後輩がのぞいてきて、「この文字読みやすいですね。教科書の文字が苦手で、受験のときはノートに手書きで写してました。」って言ってて、このフォントの威力を目の当たりにした。フォント好き本好きな自分には読めない人の気持ちは分からないけど、きっと人生を変えるくらい救いのフォントなんだと思う。

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    2025年02月03日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    発達障害に興味があり手に取った本。大変面白かった。

    フォントを生み出すのに非常に多くの時間と手間がかかること。著者がタイプバンク社に入社し、ロービジョンの人達の苦労を知ったことからユニバーサルデザインフォントを作ろうと思い立ったこと。様々な専門家との出会い。タイプバンク社が経営難に陥り、モリサワの子会社となったこと。UDフォントの頓挫。

    著者曰く、「いつもギリギリのところで誰かが助けてくれた」とのことだが、一時はモリサワを辞めようと思い詰めるほどに行き詰まっていたこと。

    発達障害やロービジョン(弱視)の人達の見え方の例。ぼやけてたり、二重に見えたり、鏡像に見えたり、亀に例えた例も驚いた。

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    2025年01月26日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

    購入済み

    UDデジタル教科書体というひとつのフォントを生み出すためにどれだけの努力と幸運が必要だったかをつづった本。ほとんど著者のライフワークに近い経緯がつづられていて感動的。
    当初この本のデータは固定レイアウトで、本文がUDデジタル教科書体で印字されているものだったのだが、その後データの更新があり普通の明朝になってしまい残念。

    #感動する

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    2023年08月26日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    デザイナー必読。ユニバーサルデザインとは何かを、書体・フォントデザインの文脈から問い直す、UDデジタル教科書体を生み出したデザイナーの自伝的な一冊。

    構想から完成まで8年を要し、その間に会社が吸収合併したり、担当を外されそうになったり塩漬けプロジェクトになったり、なんども頓挫しかけながらそれでも諦めずに完成にたどり着いた執念と、このフォントが社会にあるべきだという圧倒的な強い信念に打たれます。

    そもそも知らなかった。UDの意味とか、教科書体の本来の役割が。読みやすいフォント、くらいに思ってた。

    UDで、デジタルで、教科書体であることが、どんな意味を持ちそれを開発するのがどんなに困難を極め

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    2025年11月20日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    普段から毎日読んでいる文字なのに、気づいていないことが多過ぎて文字を読めてないんじゃないかと思うくらいフォントは奥が深い。ディスレクシアの方は一律で文字が読みにくいというわけでもなくフォントによっては読める、というのも初めて知った。奇跡とタイトルにあるが本書からひしひしと伝わる開発者の意志を汲み取るに、奇跡ではなく必然だと思ったし、その意志がフォントに魔法を加えたかのように思える。

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    2025年08月13日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    フォントに対するイメージが変わった。
    街中で見かける看板の文字も、誰がデザインしたのだろう?と思いを馳せるようになった。

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    2025年08月11日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    UDデジタル教科書体
    最近会社で使う人が多いフォントなので気になって読んでみた。
    なぜ「UDデジタル教科書」という名前なのか考えもしなかったけれど、
    UDはユニバーサルデザイン
    デジタルはデジタル化した際に画面上でも見やすい
    教科書体は、子どもたちがその文字を見るだけで、とめはねはらい、書き順がイメージできる
    と、意味が込められたフォントだったことを知った。

    余談だけれど、この本が書かれた2023年時点の設定だと、文字を強調したいときは太字にするのではなく、書体で「B」を選ぶ。行間が開いて体裁が崩れるときには、行間の設定を「固定値」にし、フォント×1.25~2くらいが目安。とのこと。

    この

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    2025年08月01日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    UDデジタル教科書体というフォントを作った人の物語。
    フォント業界という、今までに触れたことのない職業の話は面白かった。
    この本のフォント自体もUDデジタル教科書体になっており、小さい字でもよく安く感じた。
    ディスクレシアやロービジョンについても理解が深まり、「合理的配慮」の重要性を学んだ。

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    2025年06月04日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    著者のフォントへの熱意がすごい!
    UDデジタル教科書体が世に出るまでの物語。

    フォントデザインの歴史、ひとつのデザインを作ることの大変さ。
    だけどものづくりへの情熱や人を巻き込む力、繋がっていく喜びはどんな仕事も共通だなと読んでて胸熱でした。オススメです!

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    2025年03月09日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    ネタバレ

    小学校で特別支援教育に関わっている私にとって、ど真ん中の内容。
    子どもと学習するときに、ディスレクシアの視点を頭に置いておきたい。
    それから、どんなフォントにもデザインした人がいるんだと感じられて、まだまだすごくて知らない世界があるんだなぁと思った。
    こんな風にフォントを開発した人がいるという事実だけで、心があたたかくなる。

    ・専門家による調査では、日本語話者の5〜8%がディスレクシアであるという報告がなされています。これが正しければ、1クラス(35人)のうち2〜3人の子どもは、読み書きに何かしらの困難を感じていることになります。
    ・そして普段の会話や理解力には問題がないだけに、ディスレクシ

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    2025年02月27日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    これは気づきの多い本。素晴らしい。
    真の意味でユニバーサルデザインを目指した「UDデジタル教科書体」フォントの開発物語。

    文字が揺らいだり捻れたりして見えてしまうディスレクシア(発達性読み書き障害)の方が結構な割合でいるそうで、そういった方には既存のゴシック体や明朝体の視認が難しく、例えば「4」と「6」は見分けづらいとのこと。
    冒頭で示されるこの事実に早くもハッとさせられる。

    この本そのものがUDデジタル教科書体で書かれていて、率直に文字が読みやすいと感じた。
    文字の読みやすさを感じた理由が示されていて、ただ大きくすればいいとか均一にすればいいということではなくて、太さ、止めや払い、手書き

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    2025年02月16日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    中心は著者の高田さんがフォント制作の世界に出会うところから、社会人人生をかけてUDデジタル教科書体を世に出すまでのお話。

    UDはユニバーサルデザインの略。高齢者や障害のある方だけでなく、その他の方々含めた全員にとって使いやすいデザインを指し、バリアフリーとは明確に異なるということ今まであまり意識していなかったのではっとしました。
    UDデジタル教科書誕生までの、奇跡のような人と人の出会い、そしてなによりその出会いを引き寄せた髙田さんの熱い思いには読んでいて心動かされました。

    フォントはこれまでなんとなく選んでいましたが、細部まで様々な意図をもってデザインされていることを知って「すごい!面白い

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    2025年02月09日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    興味深く読んだ。

    どっぷりとフォントの話
    最後はノウハウたっぷり

    UDデジ教の欧文シリーズでは、4線を引けるというのが驚きの一番。
    やってみたい!と思ったが、マイPCに欧文シリーズは入っていなかった、残念。

    もちろんフォントの奥深さや、作成までの大変さ、筆者の熱い想いも詰まっていて、読んで良かった。
    ちょっとズレた感想かもしれないけれど、一つのことを究め、携わり続け、こんなに語れる筆者が羨ましい。

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    2025年01月19日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    著者がフォントデザイナーになるところからUDデジタル教科書体を開発しWindows OSに標準搭載されるまでの軌跡が描かれている。

    自分の勤める会社ではしょっちゅう流行りの書体が変わり、なんなんだろうくらいしか思っていなかったが、本書を一気読みしてすっかりフォントデザインに興味を持ち、あらゆる文字を読むことが更に楽しくなった。

    教育現場の文字に関することは特に目から鱗のことばかりだった。

    ゴシック体と教科書体の違い(学校で習う画数)や、つきだしやうろこ、ハネの尖った部分がストレスになる子が居たり、色んな見え方をしてしまう子がいること。
    そして特別支援学校では教科書の字がその子たちのために

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    2025年01月15日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語

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    『奇跡のフォント』本題のUDデジタル教科書体の話の前に思い出話の章っぽいのが結構あるな、と目次を見て思ったら、この人の職歴がほぼそのまま国内デジタルフォント史を表しUDフォント史も表すものすごい作者で成立までも波瀾万丈で、想像以上に物に歴史ありのパワーを浴びました。感謝して使おう。

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    2025年01月15日