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胸アツお仕事物語。フォントには元々興味あったけど、開発段階の並々ならぬ工程を知れて、意義深かった。NPとNKの違いって何?という疑問も解決!欧文書体の話も、ディスレクシア·ロービジョンの実証実験も、これでもかこれでもか!
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フォントがどうやって制作されるのか、実際中の人として手掛けてきた作者の熱い心が伝わってくる感動の一冊。UDデジタル教科書体とUD Digikyo Latinの混合フォントを使うとバランスが取れるようなので、挑戦してみよう。でもUD Digikyo Latinは有料か。。
UDデジタル教科書体というひとつのフォントを生み出すためにどれだけの努力と幸運が必要だったかをつづった本。ほとんど著者のライフワークに近い経緯がつづられていて感動的。
当初この本のデータは固定レイアウトで、本文がUDデジタル教科書体で印字されているものだったのだが、その後データの更新があり普通の明朝になってしまい残念。
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UDデジタル教科書体がリリースされるまでの筆者のキャリアと制作秘話。筆者や周囲の関係者たちの熱意はもとより、ユーザビリティを「使用者の声」に求めるだけで終わらせず、研究者とともに調査し、科学的根拠(エビデンス)によって実証した点がとても素晴らしい。
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本を読むのは遅い方である。
この本は、なぜかいつもより早く読み終えてしまいました。内容が面白かったからか、文章が上手く練られていたからか、それとも本文で使われているフォントの影響なのか分かりませんが、何らかの要因が働いたのでしょう。もしかすると、これらの要因全て重なっていたのかもしれません。
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あとがきにある通り、読み終わって「奇跡の」というタイトルをどうして付けたのかが理解できた。
このフォントだけが特別なものになるのではなく、いろいろなフォントが生まれて欲しいという思いが伝わってくる。
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フォントの種類は今本当にたくさんあって、これとこれは一体何が違うんだろう?と思うようなフォントもあったりして
学習障害については知ってはいたものの、それがフォントを変えるだけで読めるようになるとは知らなかった
一つのフォントを作るためにこんなにも時間をかけ、こだわり抜き、完成させていく
その一連が書かれています
書かれているこのフォントは可愛いと思うけれど、もう少し、もう少し字を大きくしてもらえるともっと読みやすかったな…
という、フォントについての本なのでフォントへの感想です
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U Dデジタル教科書体フォント、好きで良く使ってたけどこんな苦労があったのか。。
フォントのデザインは細かすぎて正直よくわからないとこもあったけど、デザインはそうでないとな。
たくさんの人が救われて、希望の持てる話。
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UDフォントの開発秘話。フォントっていろんなことを考えて作られているのは知っていたが、UDフォントにはディスレクシアやLDの子たちの希望がこめられているのだと感じた。何度も訪れた会社の危機の話もゾッとした。巻末のグレー地のページが特によかった。
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自分のPC(Windows10)にも入っている「UDデジタル教科書体」フォントが世に出るまでを描いた本。UDとはユニバーサルデザインのことである。
ロービジョン(弱視)のため文字がはっきりしない。ディスレクシア(読み書き障害)で文字が動く、重なって見える。視覚過敏で明朝体の「はね」とか「はらい」が突き刺さるように感じられる。そうした子供たちに配慮したフォントがUDデジタル教科書体。
本書では、作者が書体デザイナーになるまでの道のりから、ロービジョンの当事者や教師、研究者の方から意見を聞くなどしてフォントを開発してきた経緯が紹介されている。
さらには、UDデジタル教科書体を使用する際のアドバイスも載っている。
そして、本書の本文には「UDデジタル教科書体」が使われているのだ。
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フォント自体は素晴らしいです。それによって多く人が救われたのも事実でしょう。
ただ、そこに至るまでの筆者の人生は自分が求めているものではありませんでした。大変申し訳無いのですけれど蛇足のように感じ、半分以上は読み進めるのが困難でした。
肝心のフォントについての説明はとても良かったです。いままでの教科書体との違いもよくわかりました。
こちらのフォントが教育現場でどのように活かされているのか、子どもたちにどう受け止められているのか等、そのあたりのエピソードはとても良かったです。
9割読んできたのだし、具体的な話が載っているであろうラストのほうが自分が求めていたものだろうとは思いつつ、力尽きました……。残念です。
フォントについて知りたい方は、「はじめに」と「第4章」(あるいは「第5章」)以降だけ読んだら良いと思います。
2024/05/07 p.2-22
p.5,7
どのように見えているのか再現しているこの表現、素晴らしいです。わかりやすいです。
p.6
“
(前略)文字がゆらいだり、ねじれたり、反転して見えることさえあります。
こうした障害を「ディスレクシア」(発達性読み書き障害)と言います。
”
(中略)
“1クラス(35人)のうち2〜3人の子どもは、読み書きに何らかの困難を感じていることになります。”
(中略)
“それだけ“隠れディスレクシア”の子どもたちが、身近にいる可能性があるのです。”
聞こえているのに聞き取れないAPD(聴覚情報処理障害)のように、実は身近にいるけれど、気づいていないのでしょうね……。
2024/05/08 p.22-28
p.25
“それなのに、私には何もない。私も「これだけは人に負けない」というものがほしい。”
多くの人は平凡で、何もないのが当たり前だと思います。全員に負けたって別にいいのです。
どんなことであっても、誰よりも……と思ってしまうとかなり苦しくなります。自分が穏やかに過ごせるなら何だって良いのです。
2024/05/09 p.28-33
2024/05/11 p.33-47
2024/05/14 p.48
2024/05/19 p.48-124
p.48
“私は毎朝、硯で墨をすり、墨汁を足して、その配合を先輩にチェックしてもらい、合格が出ないと作業ができませんでした。”
そんな時代があったのですねえ……。それだけで数十分、下手したら最初の1時間が消えてしまいそうです。
日にちが変わればまたやらなければならないですから、なおさら大変ですよね。ベストなものを保存できたら良いのですけれど。
p.51
“いつの間にか、脳内でデザインチェックを始めてしまい、書かれた内容が全く頭に入ってこないなんてこともよくあります(完全に職業病ですね……)。”
日常生活を送る中で仕事に関するものに反応してしまうのは、いつの時代でもあるあるですね。
p.55
“私も男性社員と同じように働かせてください!”
ここまで熱意があるのは凄いです……。わたしはそんなに働けないです……。
p.76
“このカリグラゴシックの骨格をベースとして、「UDデジタル教科書体」が誕生することになるのです。”
ようやく、この話につながりましたか……!
あまりにもお仕事の話が長くて挫折しそうでした……。こんなお仕事があったのだなぁ……と思う気持ちはあるものの、興味があるのは教科書のフォント。そちらがメインではないの? と困惑してしまっていました。
2024/05/21 p.124-195,以降挫折
p.152
“展示会などでフォントの説明をすると、教育関係者や出版社、役所の人々から非常に高い評価を得ていたためです。”
その評価を高田さん等社内の方に伝えていなかったのではないか? と思ってしまいました。伝えていたらきっと、あんなに落ち込むこともなかったのではないかと思います。
他の会社のやり方にどうこう言える立場ではないですけれども。大人だって褒められたいです。
p.162
“2016年5月、モリサワは東京ビッグサイトで行われる「EDIX」(教育総合展)で、UDデジタル教科書体のリリース発表展示を行うことになりました。”
EDIX出ていたのですね。最近その展示について知ったので、なんだか感動してしまいました。
p.170
“先生は、教材を従来の教科書体とUDデジタル教科書体で作成し、見やすいほうを子どもたちに選ばせているそうです。”
子どもが自分で選べるのが良いですね。読みやすいかどうかは人それぞれですから。
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さまざまな理由から
教科書や黒板の字が認識できなかったり
認識に困難をともなう子供たちのため
作られた「UDデジタル教科書体」という
フォントの開発秘話を綴った本。
著者自身が開発者なので
いろいろ思い入れもこもってます。
線を均等に太くするとか
空けるところ、つけるところを工夫するとか
大人のためのUDフォントの工夫もすごいけど
学習のためには、さらに書き順や
画数まで考慮しなくてはならないとは!
『ケーキの切れない非行少年たち』同様
なんらかの技術的サポートがあれば
学習障害のある子の理解力が上がって
苦手意識もなくなることが判明した結果
それを解決しようとする動きが
出てきてよかったと思います。
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ディスクレシア。
という言葉を初めて聞いた。
発達障害の一つで、文字を正確に素早く認識することが困難。
また、ロービジョンと呼ばれる、弱視の人たちもいる。
そういう子が、このフォントを目にして、
これなら読める!俺、バカじゃなかったんだ!
と叫んだ。
UDデジタル教科書体。
たかがフォント、デザイン的なことだけかと思っていたし、最近UDと付くフォントが増えていることにも気が付いてはいたが、いわゆる、ユニバーサルデザインで、まさに、人の認識に直結するようなものだったんだ。
そのデザインがこんなに大変で、かつ、意味のあるものとは。
唸ってしまった。
マッキンではあんまり関係なさそうなフォントだけど。使ってみたいな。