高橋五郎のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
残留農薬野菜、毒入りギョーザ、メラミン混入粉ミルク―。
中国から日本に続々輸入される「汚染食品」。
国際事件の背景には、中国農業の崩壊という厳しくも悲惨な現実があった!
すなわちそれは、日本人の「食」の崩壊を意味するのだ!
日本が飢餓列島から脱する道は、どこにあるのか。
[ 目次 ]
序章 農場から農民が消えていく―中国農業の崩壊が日本を飢餓列島へと導く
第1章 竜頭企業の支配が始まった―農地から追い立てられる農民たち
第2章 土を愛せない農民たち―人糞肥料と農薬、そして貧困
第3章 土も水も死んでいる―人間と農産物を死に至らしめる環境破壊
第4章 中国国家VS.中国農民―石と -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界の穀物生産量は現段階で、世界中の人類の腹を満たせる状態にない。更に、2035年には世界で生産される穀物の約半分が中国とインドの2国で消費されるようになるそうよ。その頃日本は更に貧しい国になっていて、農家も高齢化が進み、気候変動で農作物生産量は減少している。10年後か…怖いなぁ。
著者は解決策もたくさん書いてくれている。肉の摂取量を減らす、フードロスを減らす、コオロギや培養肉を食の選択肢に加える…といった個人でできることはあるにはある。けれど日本の来たるべき飢餓に備えるには当然これじゃ不十分。政治じゃないと解決できない問題や、世界の飢餓を減らしていく為の国際協力が必要だと…できるのか?間に合 -
購入済み
難しい問題
食品汚染は、資本主義経済という利益追求を求め限りなくならないだろう。品種改良も農薬も食品添加物も、そして遺伝子組み替えも、科学技術の発達により可能となった代物である。
もちろんこれらの研究開発は、爆発的な人口増加に対応するためでもある。しかし、当初の理念からかけ離れたところで競争が生まれ、結果的に寿命を縮めかねない食品だらけになっている。
逆に言えば、本当に健康的な食物を作っている生産者は競争に敗れるという事態におちいっている。
競争社会によって市場の失敗が現実に起きているということであろう。それも人生と考えるしかない。 -
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友人から面白いから読めと教えられた高橋吾郎本。
ミリオン出版の同著者「日本の正体」「真説ニッポンの正体」を再編したもの。
冒頭にある「わからない者はわからなくてよい、最初から読まなければよい」
この本は読者を確かに選ぶ。
対談形式の為、他書を読まないと全貌が見えてこない部分も多々あるが、この手のジャンルでは新たな話もあり面白く読めるが、対談が故に具体的な記述よりも抽象、比喩が多く、イメージで語られる話が多い。理解不明な人は理解不能だろう。
ただ、具体的記述については、バックボーン、金の流れ、人脈を記載しているため非常に興味深い話は多々ある。
1日あれば読める本 -
Posted by ブクログ
先日、この本の前作である「真説、日本の正体」という本を読みました。この本にはどぎついタイトルが付けられていますが、続編ということもあり手に取りました。
太平洋戦争あたりから、最近の意味不明なマレーシア航空機失踪事件について書かれていて、本当かどうかは判断つきませんでしたが、興味ある内容でした。
また、今までの本でも触れられてきましたが「天皇が持っていた金塊」についての記述もあり面白かったです。特に第一章の、「戦争の本質はマネーゲームである」という内容には納得するものがありました。
以下は気になったポイントです。
・終戦になるのを知って、市谷大本営にトラックでやってきて、物資をみんな盗ん -
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中国の優良企業が使用期限切れの鶏肉を使ったチキンナゲットを日本に大量輸出していたとして、連日、新聞、テレビで大きく取り上げられている。
「日中食品汚染」タイトルを見ただけで内容が想像できる。生唾ゴクリでページを捲った。聞きしに勝る中国食品の汚染の実態がこれでもかといわんばかりに列挙。地上汚染、地下汚染、既にありとあらゆるところが汚染されている。生産者自身が、こんなもの食えないと言い放つ代物を平気で輸出している。それでも冷凍食品をはじめとして多くの製品が中国頼みになっている日本の食品業界。エキスやスープになってしまえば原材料も産地も不明。もはや防御のすべはない。恐るべき中国食品は何の規制もなく日 -
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毒入り餃子にメラミン混入粉ミルクとなぜ中国ではこのような問題が起きるのか。
実際に中国の農村を回り中国農業の実態を自らの手で確かめる著者の言葉は生々しい。
土(農地)を愛せない農民たち、それゆえに土も水も死んでしまっている。
そこで作られた農作物を食べるしかなくなりつつある日本の農業にも警鐘を鳴らす。。。
中国の「食」問題は日本の「食」問題である。
日本における中国からの輸入食品の問題は、企業を悪の根源として法制度を批准するなど消費者の立場で捕らえているが、中国の農民がどのような境遇に置かれ、今後どうなっていくのかを見なければ、日本の「食」の未来を正しく見ることは出来ない。
日本の食問