F・W・ニーチェのレビュー一覧

  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ★感想/考察
    ・私が思うに本書には「神は死んだ」の深掘りというか、その言葉の意味が集約されているように思える。そして、界隈でオススメされた鋭いニーチェ本ということもあり、やはり適菜氏の訳は読んでいて爽快だ。まるでニーチェと対話しているような感じであっという間に読破した。ニーチェの話しかけるような訳の仕方は読んでいて、楽しかった。
    そもそも、「神が死んだ」はこうじゃないか
    ・物事に絶対的な価値観はない
    ・常に自分の頭で考えろ
    ・キリスト教は弱者を演じ、人々を先導するフリをしてあらゆる決め事で人類をがんじがらめにする。だから邪教なのであり、アンチクリストでいるべきだ。
    私の弱い頭で少し考えた。世の

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    2024年09月30日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    天才ニーチェによるキリスト教への挑戦。その名もまんまの『反キリスト教(Der Antichrist)』。
    キリスト教の誕生まで歴史を遡り、仏教やイスラム教と比較し、数々の哲学者の言を引き…、徹底的に新約聖書の世界をこき下ろす!「キリスト教が世界をダメにする」「敵はキリスト教なり」が、最大の要点である。
    敬虔なクリスチャンがこの本を読むとどんな反応を示すのだろうか。日本におけるキリスト教は「欧米で広まっているなんとなくいいもの」との認識が一般的だろう。そんな日本人に対して、「中身も見ないで『いいもの』なんて思うべきでない」、ニーチェはそう語りかけてくれている。
    こんな本を翻訳したかった(笑)。

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    2014年03月22日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ネタバレ

    常に感じていたキリスト教への疑問点がこれを読んで一気にすっきりしました。
    とても読みやすい文なので入門書としていいのではないでしょうか。

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    2012年12月15日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェの晩年の著作「アンチクリスト」を現代語にしたもの。
    難しい哲学書かと思いきや、とても分かりやすく、また非常に引き込まれるスリリングな文体であった。

    いわゆるニーチェの「キリスト教」批判であり、その矢は西洋の文明を作ってきた現実世界にはない「イデア」や「物自体」という概念を立てたプラトンやカントにも及ぶ。
    キリスト教というのは弱者が復讐のためについた嘘によって成り立っている。

    逆にニーチェは「マヌ法典」や仏教を高く評価する。

    ニーチェが一貫して主張するのは「高貴に生きること」である。
    意志の力を持つ自己を敬うことなのである。

    ただしニーチェが批判したのは、イエス・キリストそのもの

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    2013年08月09日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    こんなもん、明らかに命懸けで書いているのが分かるので、星の数はニーチェの勇敢さと知性、品性につけたようなものです。

    ニーチェが発狂して亡くなる約10年前、最後に書いた本。

    孤独であったろうと思う。

    しかし、あまりにも素晴らしい明晰な頭脳。知性。理性。観察眼。
    そして勇気だ。
    とにかく勇気だ。
    発狂するくらいの覚悟しないと、かけなかったろうと思う。

    ニーチェさん、ありがとう。といいたくなる。
    あなたが書いた本、2011年の私が読んで、ああここに理解者がいる!と感じているよ。孤独じゃないよ。

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    2011年02月24日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェが狂人となる前の最後の著作で、ある意味集大成ともいえる『アンチクリスト』の現代語訳版。「現代語訳」という発想もさることながら、その訳のクオリティも素晴らしい。ニーチェを新書感覚で読めるなんて時代も変わった。ニーチェのアフォリズムをここまで噛み砕き、(おそらくではあるが)原文と意味を違えないというのは本当にすごい。もはやあの文体による圧力は感じず、ニーチェが近所の口うるさいオッサンに思えてきて親近感が沸き、言ってる事のとんでもなさもわかりやすい。ニーチェはキリスト教を、ルサンチマンから生まれた卑屈な宗教で人間を駄目な方に導く、としてさらに、キリスト教は真理と逆のこと(ウソ)しか言わない、

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    2012年01月09日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    キリスト教に対して抱いていた矛盾をニーチェが明解に解き明かしてくれた。キリスト教=病気など、思い切った言い方にびっくりした。キリスト教に矛盾を感じている人に一読を勧める。

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    2018年11月12日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ネタバレ

    私は盲信への警告と受け取った。信仰の対象は宗教に限らないからだ。さて、本書のテーマは、どうすればより価値の高い人生を送ることができるか、であり、自分を肯定し物事をしっかり捉え誇りを持って実践せよ、が主張だろう。そして、今を精一杯生きるための力を削いでいる元凶としてキリスト教が徹底的に批判されている。現実を認められず逃げるために、様々な話や概念をでっち上げては現実の生を貶めたと。ここで、ニーチェはイエスとキリスト教を切り離して考えている。キリスト教は弟子(特にパウロ)が自分達の都合で書き換えたものであり、イエスが実践して示したことは何も残っていないと。この章が一番興味深かった。ちなみに比較的にま

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    2016年11月12日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェの反キリスト者を、適菜収が「現代語訳」したものです。ニーチェの思想は、よく行間も読んでみる必要がありますね。

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    2014年03月27日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    少々過激で極端な部分のある文ではあるが、読み易く、内容が非常にわかりやすい。日本人だから、客観的に受け止められるのでしょうか。

    “殉教者とは、自分が信じている宗教のために、自分の命を捨てる人のこと。何かのために命を捨てたとしても、その対象になるものの価値が変化するわけではない。”

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    2013年11月08日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    『アンチクリスト』の現代語訳版。

    非常に読みやすかった。
    過激な文体をとってはいるが、
    納得できる指摘がたくさんある。

    今度は、『アンチクリスト』を厳密な邦訳でも読んでみたい。

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    2013年01月03日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ぎるてぃ!。痛快なキリスト教批評。たぶん訳語調により読みやすい流れがあるためそう思う。世界3大宗教、一神教、という側面をもつ反面、イスラム教徒の違いは報復をしないこと、万人に対するアイデアルと教えられてきた。しかし、実際には、愛のためにか他教の攻撃には、反撃を行うことは証明された(本書の表紙の絵から暗示される)。そして、宗教を信ずる人たちは、一部の人の考え(司祭)の考えにより、すべてを左右されると言うこと。(正義・道徳・愛)これは宗教教義が信仰の基ではなく、為政者の塩飽により、動かされると言うことである。神とは何か?私は仏教徒であると主張はしないが、一神教、神がすべての基本になっていると言うこ

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    2012年11月27日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    「超訳」なので、ニーチェの原書にどこまで忠実なのかは分からないが、非常に読みやすいことは確か。
    当たり前すぎて誰も言わないことを、ずばりと明言している。

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    2012年09月29日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    本物のアンチクリストを読んだことがないクソ野郎だったので、今読破中です。先生のこの本のおかげで少しは楽に読めそうです。もう大変感謝しておりまして、Twitterでもフォローさせれて頂いております。

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    2012年04月20日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    一先ず、内容如何より単純に面白いと思った。かなり書き味は過激な印象。
    ただ、言われてみると、キリスト教は人間の本能を不必要に縛っているようにも思えたし、所謂弱い人達を更に弱くし、取り込もうと思索しているかもしれないな、とは思わされた。

    そしてなにより、キリスト教如何に拘らず、真理がどうとか、善とか悪とか、そういったことに必要以上にかかずらうのは馬鹿らしいことで、もっと現実を見て生きようと思わされた一冊。

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    2012年02月16日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    限界や苦を、罪や罰などの非現実的な概念に昇華するキリスト教的なnegativeな思考はやめ、現実のものとして受け止めかつ乗り越えることで幸福を作り出せ。という話。ニーチェは一見弱者に厳しいが、ニーチェの理想とする強者が弱者をも救いよい世界を築くという論理なのだろう。

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    2011年09月01日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ネタバレ

     「神は死んだ」という言葉で有名なドイツの哲学者、ニーチェの「アンチクリスト」の現代語訳。解説にあるとおり、終始知識人が難解な思想を大衆に開陳するという印象はなく、フランクな口語体で読者に迫って語りかけてくるような印象だった。キリスト教世界=精神病院、僧侶=寄生虫だとか。

     個人的にはキリスト教と仏教の対比している箇所に感銘を受けた。キリスト教は最下層民が弾圧を受ける中で形成していった、常に敵を求める、人を堕落させる宗教で、仏教は温和な気候の土地で生まれ、中庸の立場や良い意味でのエゴイズム(問題を自分に引き寄せて考える)を説く、成熟された現実的な宗教だという。

     そういえばローマ帝国が滅ん

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    2011年06月06日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェの「アンチクリスト」の現代語訳というか超訳ということである。ただこの新書を語るときには、まず、原作よりも翻訳のあり方について語らねばならないだろう。
    所詮、「日本語訳」を読むのだから意訳はどうしても必要と思う。原書に忠実?に直訳されても、おそらく自分ら一般人には理解が難しい。ただ、この書のような超訳はどうかという話である。
    試しに近くにあった白水社「ニーチェ全集」(西尾幹二訳)の「アンチクリスト」のページをめくると、荘厳で詩的な調べのおそらく忠実に翻訳されたニーチェの言葉として記されている。また、そうであるが故に散文調の哲学的言い回しで(アフォリズム)、日本語文としては・・・という状態

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    2013年05月25日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェの『アンチクライスト』の現代語訳。
    訳書にありがちな倒置法(なぜならば…とか)が少し気になりましたが、読みやすいと思います。

    キリスト教に限らず信仰を持って、それに人生や命をかける人たちがいます。日常生活で神様に畏敬する人たちがいます。宗教を利用して社会を動かす人がいます。で、当然動かされる人もいます。
    神様の魅力って?聖書読んでも、信仰を勧める人の話を聞いても、なかなか理解できない。理解できない神様に左右される社会を不思議に感じませんか?
    そんな思いをもつ方には教養の一冊となるはずです。
    ニーチェの言葉の力強さに惹かれます。

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    2010年09月20日
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』

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    ニーチェ入門書として購入。
    当時西洋哲学の主流であったキリスト教を痛烈に批判したニーチェについて、聖書やキリストの弟子達、禁欲主義的な教義を中心として紐解いていく。
    イエス・キリストではなく、キリスト教を批判しているという点に留意。

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    2025年03月05日