永吉希久子のレビュー一覧

  • ネット右翼とは何か

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    リベラル左派の人たちはしばしば「ネット右翼はきっとこんな人間だろう」と語るが、それは多くの場合、色眼鏡を通した思い込みにすぎない。
    また、ネット右翼とオンライン排外主義は混同されがちだが、実際には両者の間に微妙な違いがあり、その区別を曖昧にしたままでは現状を正確に把握することはできない。

    本書は、平成以降の政治や社会の動きを背景に、ネット右翼がどのように生まれ、どのような人々が共鳴し、どのように影響力を増してきたのかを丁寧にまとめている。

    私自身、これまでネット右翼の人々についてぼんやりとした印象しか持っていなかったが、この本を読むことで、彼らがどのような理屈や背景から右翼的な思想へ傾いて

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    2025年10月19日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    参院選の争点として「外国人問題」が注目されている。ポピュリズムの煽動に負けぬよう学ぶ必要がある。よく整理された良著。

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    2025年07月18日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    移民問題について軽くサーベイしてたときに著者の記事をみつけて興味を持ったので手にとった。

    移民関連で生じる問題を種類別に、丁寧に説明している。
    先行研究も多くとりあげられており、主観ではなく研究結果ベースでの解説なので、いろんな観点を比較検討しながら理解をすすめられるのが良い。

    取り上げられている主な移民関連問題
    ・移民受け入れに伴う経済的影響
     →受入国の労働者の失業や賃金の話など
    ・移民受け入れに伴う社会的影響
     →犯罪率に影響があるのか
    ・移民の統合に向けて
     →各国での取り組みや課題など

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    2022年01月04日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    ・明治期は日本は移民輸送国家で、1940年まで移民輸送があった。太平洋戦争後、旧植民地出身者は外国人になった。
    ・移民は一概に経済成長とはつながらない。高度人材は日本への定着率が低い。

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    2021年10月08日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    外国人をテーマにしたものは、質的なものが多いけれど、この本はデータが多く、とても参考になった。
    日本社会が抱える課題の解決を先送りにして、外国人の問題にしているという指摘には拍手喝采したくなった。

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    2021年09月23日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    日本の移民は、永住する意図を持ってきた人物となっているが実際は流れで居ついているケースがほとんどでこの定義は使えず、単に生まれた国から移り住んできた人とする。
    短銃労働者の受け入れのサイドドアは在留者/3世までの日系人、技能実習生である。
    日本の移民労働者は、明確に経済に労働者の置換ている様子はなく、日本人がいない、3Kでやりたくない労働力を埋めていると考えている。一方安い労働力は資本投下を遅らせ、競争力のない企業を生き残らせることを示唆するデータもある。
    より問題として取り上げているのは、移民の社会への包摂である。それがうまくいかない限り、一時的な労働力の供給にとどまり、日本が選ばれることは

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    2023年09月03日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    複雑な要因が絡む移民問題を、丁寧かつできる限り網羅的に分析しようとした良著だと感じた。
    特に、移民の増加による治安や文化への影響については、諸外国のセンセーショナルなニュースを見るうちに、自身も少なからずネガティブなイメージを持ってしまっていたが、客観的なデータを無視した一面的な見方による偏見であったことを痛感した。
    少子化やグローバル化が進む日本において、移民・難民の受け入れは避けられないだろう。筆者が言うように、多様化のプロセスで顕在化する問題を「移民問題」にすり替えることなく、我々の社会に潜在していた問題として議論をしていくことが大切である。

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    2023年07月24日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    移民と受け入れ社会の関係・影響について、国内外の公的データや先行研究をもとに紹介してくれる一冊。

    全体として、日本において「移民」について公的なデータが不足しているのだなということを感じました。そもそも政府が「移民政策はとらない」ということなので、「移民」の定義も存在しないため、各省庁等がとっている統計も定義がばらばら、切り口もばらばらなのかなぁと。
    きちんと事実に基づいた議論や客観的な国際比較をするためにも、まずは公的統計でさまざまな実態をきちんと掴めるように、定義や統計の取り方を統一したほうが良いのではないかと思いました。

    移民にかかわる問題(と思われている問題)は、移民の人たちが来た

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    2021年04月18日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    統計資料に基づいて書かれているため、なかなか読み進まなかった。
    移民問題はやはり複雑であり、彼らを受け入れる体制を整えるだけではなく、全ての人たちに人権が与えられるような仕組みづくりが必須だと改めて思った。

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    2020年09月25日
  • ネット右翼とは何か

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    ほとんど新しい発見はなかった。ただ、この本に書かれている結果だけを先にネットや何かで知らせてもらっていたからだと思う。このような地道な調査をしてくださる方がいて、その結果を教えていただけることはありがたいことだと思う。

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    2020年06月23日
  • ネット右翼とは何か

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    定量的、定性的手法でネット右派の実像を立体的に描く好著。4,5章あたり(メディアリテラシーの右旋回、選挙におけるボット)は特に興味深く。

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    2019年06月14日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    卒論の参考文献の1つを、4年ぶりに再読。
    移民受け入れ推進を肯定的に捉えている著者が、受け入れ推進のメリットを主張するために定量データを用いて論考している。

    自身にとって都合の悪いデータを持ってきていないのが気になるが、文章に筋は通っている。

    いまは日本でものクルド人や中国人問題がよく取り上げられるようになり、社会問題というより移民問題として認識せざるを得ない状況に思えてくる。

    日本人により形成されていたことでバランスが保たれていた社会が、市民統合が進みバランスが崩れつつある。
    これを、市民統合を推し進めるという風潮を作り出した社会問題と捉えるか、移民に原因がある移民問題と捉えるか。

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    2025年06月04日
  • 移民と日本社会 データで読み解く実態と将来像

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    「移民が増えると治安が……」「移民が社会保障にただ乗りを……」などなどの俗説が、実態に見合っていないことが、データで改めて実証されていて、勉強になります。かつ、日本は「移民は認めない」建前のせいで国が調査をしていない。まだまだ他国と比較できるだけの基礎資料が足りないんだな、と痛感しました。

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    2021年09月15日