青波杏のレビュー一覧

  • 花咲く街の少女たち

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    娼婦のいる街で育ち、年の離れた市議会議員に見初められ、お嬢様と呼ばれるようになった翠。高等女学校へ通うため朝鮮へ渡ります。そして下宿先で子守りのハナと出会います。日本統治時代の朝鮮で、育った国が違う2人の友情と愛情の物語でした。

    「イルボンサラミ、シロヨ(日本人、嫌い)」と言う言葉にショックを受けつつも、同じ年齢のハナへの関心が高まる翠。生い立ちの複雑さもあり、自分の本心をなかなか言えません。新しい環境で出会った友達との、初めての楽しい時間をハナと共に過ごすようになり、様々な日々の出来事のなかで二人の気持ちが近づいたかと思ったら、ある出来事で離れてしまいます。

    当時の時代は複雑で、悲しい思いをした人がたくさんいたと思います。その中で、何もかもが違った2人の気持ちが、時間をかけて理解しあう様子が書かれていました。好きだと言う気持ちにひとすじの繋がりが見えたときに、縁があったのだなと思いました。

    多くの経験をして来た翠が、朝鮮で更に視野が広がったこと、言葉の裏の気持ちを考えられるようになったことに大きな成長を感じました。

    時代の波に流されつつも強く生きていた人がたくさんいたこの時代のことを、もっと知りたいとも思いました。

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    2026年01月14日
  • 花咲く街の少女たち

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    1936年、日本植民地下の朝鮮で、日本人の翠と、朝鮮人のハナが出会う。二人の繋がりを描く。

    朝鮮で特権階級として日本人が暮らしていたことや、日本人同士でも特高が目を光らせていたこと等々、この頃のことはよく知らないので、これからも学んでいきたい。

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    2025年09月04日
  • 楊花の歌

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    日中戦争下の厦門、抗日運動家の下で日本人諜報員の暗殺計画に巻き込まれた二人の女性、擬装してカフェ朝日倶楽部で働く日本人リリーと、豆花屋台で敵を見張る台湾少数民族出身のヤンファとの愛を絡めたエスピオナージ。
    リリーの複雑な遍歴と共に舞台は厦門、上海、大阪、台湾の少数民族の村、台湾の港町、基隆、金瓜石と時空を行き来しながら暗転を繰り返す。日本人ナツカと台湾人リーファ、朝鮮人ミツエや台湾人ミヨとリリーの交流と葛藤、登場人物間の複雑に絡み合う関係性は終盤にようやく解きほぐされ、家族や友人さえ気付かない展開に解せなさを感じながらも二人の再会に安堵する。
    国を奪われ支配された台湾人や朝鮮人の心に潜む怒りや痛みも随所に描かれる。日本の官憲の策略による原住民を利用したリーファの住む台湾の村での虐殺(サラマオ事件)、朝鮮人ミツエのリリーへの非難「あなたの国の起こした戦争でどれだけのひとが意味もなく殺されていくの。わたしの国や名前を奪っていって、兄さんを監獄に閉じ込めてるのは、あなたの国の友人たちや家族、そしてあなたなのよ。この戦争で生まれた憎しみ、差別はきっと何十年も続くわ。」 「斧は忘れるが、木は忘れない」ように斧で傷つけられた人々の心の奥底には、決して消えない燠火が燻り続ける。

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    2025年05月20日
  • 日月潭の朱い花

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    苦しい時代があったんだな。そこから抜け出そうともがく、息が詰まりそう。誰か何かに虐げられるような世界はなくなればいい。

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    2025年05月16日
  • 日月潭の朱い花

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    物語を辿るときに誰かに感情移入してしまうけれど、都合よく自分の偏見を通じてフィルタを掛けていることを痛感させられた。無防備に誰かを傷つけ、そして自分は傷つけられないように逃げている。そこから変わるきっかけとなる旅にわたしもいつか出るだろうか。

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    2025年02月24日