ク・ビョンモのレビュー一覧

  • 破果

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    (順序が逆になりましたが…)ルメートルの「邪悪なる大蛇」といい、おばあちゃん殺し屋大活躍!!
    まあ、「年老いたおじいちゃん殺し屋」の物語があるのだから、おばあちゃんの殺し屋がいたっておかしくはないですね

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    2024年12月03日
  • 破砕

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    読みにくい。
    ぱらぱらと舞う記憶のかけらを集めていくようだった。

    インタビューと解説があるのが嬉しかった。
    生粋の小説家。社会に左右されない芸術家。

    作者の他の作品も読みたい。

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    2024年11月13日
  • 破果

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    65歳の防疫と呼ばれる殺し屋爪角、体力知力の衰えを感じながら続ける稼業。拾ってきた犬の無用火のへの感情や過去に置いてきた想いなど、強さの陰にちらほら覗く真情が哀しい。

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    2024年10月24日
  • 破砕

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    『破果』の爪角の若き日を描く短編。
    本は小さくて薄いが、『破果』が出た後で作者が書いたもので、作者はこれ以上爪角の小説を書かないと言っているからこの形の出版は仕方ないかなと思う。ぜひ文庫化するとき『破果』の中に入れて欲しい。
    爪角がリュウと山に一カ月ほど籠り、殺人と身を守るノウハウを身につけるという話。(ちなみに名前は出てこない)
    爪角のリュウに対する、こう言ったら元も子もないが「恋心」のようなものを、絶妙な感覚で描いており、グッとくる。決して口にすることはなく、相手もわかっていることを感じさせまいとしている。それでも漏れてしまいそうで、でもその寸前で何とか止めるという切なさに。
    この文章の妙

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    2024年09月29日
  • 破砕

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    殺し屋になる修行のため師匠と森に籠る… 傷だらけになりながら、魂のやり取りを力強く描く物語 #破砕

    ■きっと読みたくなるレビュー
    前作『破果』において、女性で高齢ながらも殺し屋として生活していた爪角(チョガク)。時間軸は彼女が殺し屋になる前、若かりし十代の物語で、師匠と二人で山に籠り、厳しく鍛えられるという筋立て。本編自体は80頁の短編のみで、作者のインタビューや深緑野分先生の解説付きです。

    前作を読んでない方のために軽く『破果』のあらすじをご説明。

    60代の女性殺し屋の爪角(チョガク)は、殺戮の依頼を失敗してしまう。引退を思い至る彼女であったが、様々な人との出会いの中、それでも殺し屋の

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    2024年08月21日
  • 破果

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    ストーリーに引き込まれ、読み終えた時には深夜を回っていた。主人公の職業はこんなに特殊なのに、いつしか自分の姿と重ね合わせ、救いのある結末でありますようにと祈りながらページをめくった。臨場感あふれる筆力とテンポの良さ、それを見事に活かした訳の素晴らしさを評価したい。

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    2024年07月14日
  • 破果

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    年老いた女性殺し屋の話。破果は傷んだ果物と女性の年齢16歳のダブルミーニング。韓国小説はほぼほぼ初めて。エンタメ性と社会性の両面から楽しめた。

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    2024年07月08日
  • 破果

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    65歳の爪角(チョガク)は、平凡な老女かと思いきや実は45年のキャリアを持つベテランの殺し屋である。
    電車のなかから始まるターゲットを狙った行動を目の当たりにすることから始まる物語。

    だが老いを感じていた矢先にミスを犯し、たまたま秘密を共有することになった医者との出会い以降、少しずつ歯車が狂い始める。

    身体がいうことをきかなくなっただけではなく、心までもがいうことをきかなくなる自分に気づく。
    よろめく老人の姿を追い、手を貸してしまう自分に…。
    ターゲットを苦しめずに殺す方法に…。
    殺し屋になる前の自分を思い出したり、とうの昔に捨てたはずの恋慕に近い感情までもが蘇る。

    そんな爪角に敵意を剥

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    2024年03月18日
  • 破果

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    ネタバレ

    一文が長かったり、突然場面が切り替わったりと、視点が明言されないまま物語が進む部分が多く、正直読みにくかった!ただ、訳者あとがきによれば、その読みにくさは作者の意図とのこと。「邪魔をするような文章で読者の行手を阻み、一気読みさせないため」だそうで、作者の狙いを自力で汲み取るのは難しかったものの、結果的にはその意図どおり、時間をかけてじっくり読むことになった。

    殺し屋として生きてきた主人公・爪角の一節、
    ——「確固たる日差しのもとで根を張る人々を見るのは、気持ちがいいことだ。長いあいだ見つめているだけで、それが自分のものになるのなら。ありえないことでもほんの一瞬、その場面に属している気分があじ

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    2025年10月25日
  • 破果

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    4よりの3
    強くあろうとする女殺し屋。
    老いていく中で強さだけじゃなく、人を思いやる気持ちや優しさも持っている姿がいい。

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    2025年08月22日
  • 破果

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    ネタバレ

    2025.5 読みにくいし、テーマもよくわからない小説でした。訳者あとがきに、「未読者の方に」という文言があってなるほど、と…
    訳者あとがきを先に読んだほうがいいかもしれません。

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    2025年05月27日
  • 破砕

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    リョウの話し方に違和感を感じていたが途中で意味がわかる。何か意図してやってるのかが分からず途中までモヤモヤしてた。

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    2025年04月14日
  • 破果

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    ネタバレ

    殺し屋だからこそ自身を客観的に見る必要があると思うが、老いた人間が他者からどう見られてるかの描写に今よりも自分が老いたときを考えさせられた。
    幼少期の出来事が執着となり、煮詰めてドロドロにした愛みたいな感じを抱いた。

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    2025年04月14日
  • 破砕

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    破果を読む前に此方を読んだ。
    前日譚とは知らずに読んだのだが
    躍動感や緊迫感に溢れ、短い中でも
    女スパイの心の内の微妙な変化も
    師匠への甘い想いも本人の息遣い
    から伝わってくるようだ。
    本編は読んでいないが、暗澹たる
    未来を本作主人公も読み手も感じられ
    最後はせつない。

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    2025年02月24日
  • 破果

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    独特の文章で、少し苦戦。女性であること、年をとっていくことは自分にも共通するところ。でも爪角は以前よりは衰えてきたんだろうけど、まだまだ強い。羨ましいなぁと違った角度から読んだ。ちなみに、爪角は、65才の綾瀬はるかさんをイメージしてました

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    2024年12月26日
  • 破砕

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     同著者の作品『破果』の主人公爪角の、殺し屋としての誕生譚だ。

     爪角がいかに訓練されたのか、仕込んでくれた室長との関係性はいかに…。

     一か月余りの期間訓練が書かれた短編だが、濃密に描かれている。小説は短く、巻末にインタビュー記事と深緑野分さんの解説も併録されており、本編と併せて『破果』の理解が深まるようになっている。

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    2024年12月19日
  • 破果

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    翻訳物にありがちな余計な言い回しが多すぎて、まどろっこしく感じた。
    そのせいか女殺し屋の心理が私には伝わりにくかった。
    トゥが結局何をしたかったのかも、いまいち理解ができなかった。

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    2024年12月10日
  • 破砕

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    破果の主人公爪角の外伝。
    彼女がどのようにして殺し屋になったか、その山籠もりの訓練を描く。二人の師弟関係の感情の動きがうまく、爪角の隠された思いが切なかった。

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    2024年10月27日
  • 破果

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    『老害』というワードが世間で囁かれる様になって幾久しい。 ニュース等で盛んに取り上げられているのは高齢ドライバーによる事故、これは池袋の事故以降、緩やかに減少してはいるらしいが、それでも後を絶ちはしない(口を開いたまま虚な目で操作する姿を見てはゾッとする)。

    必ずしも傲岸不遜と言う訳では無い、悪人ではない…が、押し並べて思うのは『お年寄りだから許されるだろう』といった意識に根差したルールやモラル、エチケットなどの軽視だ。

    考えてみて欲しい。
    今や私を含めた60歳前後の人間を含めると人口の大凡3人に1人が老人と言っていい国で、その圧倒的なボリュームを占めるその世代が社会性を顧みない稚戯と思

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    2023年11月05日