クリス・ミラーのレビュー一覧

  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    9月4日のNHKスペシャルは「1兆円を託された男 ~ニッポン半導体 復活のシナリオ~」という番組でした。恥ずかしながら視聴するまでファブレスとファウンダリの違いがわかっていませんでした。つまり半導体会社の世界ランキング1位NVIDIAと2位のTSMCの違いです。慌てて積読だったこの本を開きました。自分の世代の理系の優秀な奴らはNECとか富士通とか日立に就職しています。そろそろ会社から離れ始めた彼らと飲むと日本の会社の半導体事業戦略の失敗と通産省(また経済産業省になる前!)の失策を吐き出すように語ったりしています。そんな日本半導体の成功と凋落も本書のテーマの一部ですが、もっともっと大きな物語、興

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    2025年10月15日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体についてトランジスタ誕生から現在のサプライチェーンまで学べる本。黎明期のシリコンバレーの様子、ソ連の半導体、黄金期の日の丸半導体、そしていかにして台湾が半導体生産の主役に躍り出たか等よくわかる。以前感想を書いた『2030半導体地政学』とともに読んでおいて損はない本。

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    2025年04月08日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    めちゃくちゃ面白かった。

    半導体が、どこかひとつの国ではなく「多くの国々の共同作品」になるまでの戦国絵巻。地政学的観点が連動する理由がひしと分かる。これからのニュースの見方が明らかに変わる1冊でした

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    2025年02月10日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    産業の米ともいうべき半導体の国家間戦争。日本がいかに米国の尾を踏み、技術的にハブにされ、オランダや韓国/台湾に中心地を移されていったか。日本人の視点から読めばまた米国読者と違う世界が浮かび上がる。
    とはいえ半導体全盛のころの金曜日夜の羽田は週末バイトで台湾や韓国に向かう、NECや日立の技術者で溢れかえっていたというから自業自得と言えば自業自得。大層な話は一つもなく自分たちで技術流出させて死んだだけなのかもしれん。

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    2024年12月16日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体産業の歴史から詳細に解説されており、産業構造について理解が進む。例えば、何故半導体産業は不況期でも巨額投資を行う必要があるのか?は、日本の半導体産業の没落、および韓国半導体企業の隆盛という観点から解説がされている。分厚いが読みやすいのも良かった。

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    2024年12月02日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体を取り巻く国家間の課題と歴史を学び、国家間の戦いの内幕を想像することができた。半導体は重要な戦略的資源であり、装置メーカーやサプライチェーンを含めても決して多いとはいえないプレイヤーたちが国家間で微妙なバランスの上に立っていることがわかった。同じ戦略的資源の石油は採掘できる場所は神しか決めることはできないが、半導体を作る場所は人間が決められる。故に国家間の駆け引きは戦争に通づるものがあるようにも感じる。人がつくる戦略的資源の行く末と、米中を中心とした静かでしたたかで狡猾な戦いに注目したい。

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    2024年09月24日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    原題Chip War、(2022年10月刊)。
     鉄鋼と石油(と愛国心教育)が20世紀80年代までの軍事の要だったように、チップには一般語で「木っ端≒つまらないもの」の意味があるが縦横10mmぐらいの半導体チップは21世紀の世界支配の要となっている。
     65年提唱のムーアの法則「年間2倍」提唱の見事な長期的実現(途中から「2年で2倍」)。回路は三次元となり線幅2nm加工には超紫外線が必要となっている。
     中国が世界の覇権国になるには進歩の速いチップ技術で最先端となる必要がある。それは軍事でもAIなど最新の応用に決定的な基幹技術で、早い話が半導体供給を大量生産廉売で押さえれば、産業の生死を押さえ

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    2024年08月15日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    ここまで重要な半導体に対してなぜ今まで無知だったのか!と気付かさせる良書。
    半導体をめぐる世界情勢の理解、投資で話題の半導体の今後を見据える上でも、必読だと思います。

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    2024年05月06日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    2024.4.19、TSMCの四半期決算が発表され過去最高の増収増益決算であった。売り上げは四分の1を占めるアップル向けスマホからエヌビデアなど生成AI向けサーバー需要(24年10%前半から28年までに20%以上に)の高単価先端品に移行中でAMD・メタなどからも広く受託生産を増やしている。最先端の2nm品は25年量産を目指し開発中で台湾で2拠点、米アリゾナで3工場建設中、「先端パッケージング」も台湾で増産・・・『日経新聞』の当日の記事である。
    この決算発表の日、この本を読み終えた。
    『半導体有事』に続いて面白く読めた。
    半導体は人類の未来を左右するキーファクターだ。
    序章に書いてある、「典型的

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    2024年04月21日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    ライフラインが石油から半導体に変わりつつあり、故に世界の勢力図も不安定になり国家間の争いも段々と表面化してきているように思います。

    世界で起きている国家間の争いを半導体の視点でみるとまた違った見え方ができるのではと思いました。

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    2024年04月06日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    クリス・ミラー著の半導体関連のビジネス書。本書はビジネス書として圧倒的な人気を誇っており、加えて、自身が春から半導体関連メーカーで働くため、読まない理由はなかった。本書は戦後から現在に至るまでの半導体の歴史を一冊にまとめた書籍である。産業の中心の米国目線で物語が書かれているため、日本のビジネス書にはない新鮮な目線で楽しみことができた。例えば、日本が米国から半導体の覇権を奪った1980年台では、日本国内では賞賛や歓喜といった喜ばしさ一色の記され方をされると思うが、本書では日本をかなり目の敵にしていて面白かった。本書が素晴らしい理由は圧倒的な文献引用数にあるといえる。そのため、なぜ出来事や発展衰退

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    2024年03月02日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    現代の国際政治、世界経済、軍事力のバランスを特徴づけてきた立役者は半導体である。では、いったいどのようにして、私たちの世界は100京個のトランジスタと替えのきかない一握りの企業によって特徴づけられるようになったのか?が本書のテーマである。

     1945年に真空管を用いて初期の電子計算機が作られてから現在に至るまでの、各国政府や企業、技術者達による、半導体生産に関する熾烈な競争の歴史を知ることができる本だと感じた。

     この本を読んで、半導体を使ったコンピューターががアメリカで生まれた経緯や、技術の発展に日本が果たした役割、半導体製造のオフショアリングによるアジア諸国の台頭、半導体製造の技術や装

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    2024年02月01日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体がこんなに世界情勢と密接だったとは。

    何が議論になってたのかが、よくわかる、ものすごく勉強になる本でした

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    2024年01月22日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    ネタバレ

    半導体の、短い歴史の濃密な物語を、足早に駆け抜ける。その様を雑だと当初は感じたが、読み終えて今、焦点がどこに定められていたかを知った今ではそう思わない。現在の世界情勢、具体的には米中摩擦を語るためだったのだ。

    中国は半導体供給を台湾に大きく依存している。半導体製造は容易ではない。何千億ドルを投入して最先端を目指し、数年後に半導体製造を実現したとしても、そのときにはすでに最先端でなくなっている公算が非常に大きい。この投資に見合わないと競争をやめたかつてのメーカーは自前工場を持たず設計のみを行うファブレス企業へと転身した。半導体の能力の差が兵器の差になる。ロシアがウクライナで使用している兵器は無

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    2023年12月29日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    時系列で書かれていたのでとても分かり易かった。
    また、今の世界情勢や日本の立ち位置がどの様に
    形成されたかが私のような素人でも理解出来る内容だった。

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    2023年12月11日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    面白い。およそ500ページを読ませる読ませる。タイトルに全く偽りなく、半導体の世界は既に起こっている戦争と言っても良いのかもしれない。そしてそれは今を生きるすべての人に影響するし、本質的にそこに関わることのできる国家も企業もごく僅かしかいない(そして日本の影響力はゼロではないけど薄い)ことに驚かされる。

    Intel ceoパット・ゲルシンガーの言葉として
    「石油の埋蔵場所は神が決めた。だが、工場の建設場所はわれわれ自身で決められる」という言葉が引かれている。p450

    とは言っても最先端の半導体を作るために必要な投資、それ以上に製造を行うための技術、進歩をリードするための開発投資を行うことの

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    2023年10月30日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

    購入済み

    歴史を振り返る事の重要性

    半導体の誕生から、現在の勢力分布に至るまでの歴史が分かりやすく纏められていて、頭の中が整理できた。

    #タメになる #深い

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    2023年03月12日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    半導体戦争の歴史について詳細に書かれている。
    もう少しコンパクトにまとめられただろう。知識がないせいか読みにくかった。
    内容はとても良い

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    2025年09月20日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    いわゆる「半導体戦争」というと、米中対立のことをイメージする。スマートフォンやAI、軍事機器などの中核を担うのが半導体だからだ。中国のHuaweiなどへの高性能半導体の輸出規制や、米国製装置を使った製造の禁止などは記憶に新しい。そうした攻防の中で、台湾TSMC(世界最大の半導体受託製造企業)の存在も一気に有名になった。遡って日本とアメリカの半導体摩擦。国同士の半導体戦争というとこれ位のイメージだが、本書はそれらを網羅する。

    また、軍事・安全保障における半導体の戦略的重要性について。AIやミサイル誘導、監視システムなど、最先端兵器の性能は半導体に依存している。国家安全保障の観点からも、自国で半

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    2025年04月23日
  • 半導体戦争―――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

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    戦略物資と捉えられるようになった半導体の歴史・情勢に関する本。面白かったです。
    半導体の発明から始まり、ロシア・中国・台湾・日本等の時代毎のプレーヤーがテクノロジーに対してどのような動きをしていたかがよくわかります。また、半導体業界が、非常に多くのキーテクノロジーの寄せ集めで構成されていることが理解でき、それらを統合して現在の台湾TSMCのポジションが形成されていることも述べられています。
    近年の半導体装置の精密さは、これまでの企業、ならびに、その国の政府の後押しによって成し遂げられたものであり、シンガポールや台湾のにおいては相当程度の覚悟を決めて大きな投資をしてきました。将来の覇権を獲得する

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    2025年03月16日