櫻部由美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
楽しみにしている『出直し神社』シリーズの新作がでたので手に取った。
舞台は江戸時代、貧乏神に見初められ出直し神社の巫女として市井の人々の悩みに寄り添い人生のやり直しのきっかけを与えていく人情味溢れる物語と謎解きが絡み合うシリーズ。
貧乏神というと家に住み着いて不幸を運んでくるちょっとヤバい神様というイメージを持っていたけど、でも「出直し神社」に祀られている
貧乏神様は人生のセカンドチャンス!を提供してくれる有り難い神様。
普通の神様ではないところが面白い。が貧乏神様はまだ一度も出てこない。
やはり神様は滅多なことでは姿を御見せにならないのだろう。だから余計どんな神様か想像してしまう。
唯一、出直しのきっかけとなる縁起の良い「種銭」を授けてくれる。毎回どれくらい授けてくれるか気になるところでもある。
神社を守る「うしろ戸の婆」も魅力的。一体何年生きているのやら?
そして千里眼のようななんでも見通す力?を持っていて主人公の「おけい」に課題を与え、それが成長に繋がっていたり、謎解きになっているのも面白い。
本作品では「背負ってやりたい強力さん」が良かったなぁ。妹想いの強力さん、病気の妹への後悔の気持ち、うしろ戸の婆の言葉がじーんときて良かった。ネタバレになってしまうのであえて書きません。
あと相模屋の大旦那の隠された蔵書の中身にも笑えた。中学生の男子がやるような難しい本の表紙のしたには何と〇〇本が。
現代風のストーカー騒ぎがあったり、ギャル曽根顔負けの大食い娘が出てきたりと今回も楽しませて貰った。
今回はあまり出番がなかったけれどくら姫のお茶菓子も楽しみのひとつ。
呉公とくら姫のお茶屋対決は先延ばしみたい。
本作の最後におけいちゃんに変化の兆しが!
おけいちゃんの春はまだまだ来ないようだけど今後も楽しみだ! -
Posted by ブクログ
表紙イラストの可愛い巫女姿の女の子、この子がタイトルの〈くら姫〉かと思いきや、「おけい」ちゃん。〈くら姫〉はお蔵茶屋の店名でした。おけいの〈くら姫〉での日々が描かれます。
不遇な少女・おけいは、下働き先を探している時に、閑古鳥に導かれるように貧乏神を祀る〈出直し神社〉に辿り着きます。
そして社殿を守る婆さまに、これまでの不運と不幸だらけの人生を語ると、良い巡り合わせと婆さまを手伝わされることになるのでした。
この神社では、「たね銭」(商いの元手となる縁起の良いお金)を客に授け、借りた客は一年後に元手の倍の額を返す約束で、これが本書の副題意味です。
単調でほのぼの系の時代小説と思ったら結構複雑で、様々な事情を抱えた人物が登場し、伏線が張り巡らされたミステリー要素もありました。終盤の伏線回収へ向けて、読ませます。
おけいの魅力が一番ですね。美少女でなくても真っ直ぐで、人を恨んだり自分を嘆いたりしません。自分の役目を一生懸命果たそうと、出会った人々の手助けをする姿は、誰もが応援したくなります。
なんか、おけいの存在そのものが、神様の思し召し? あの婆さまは何者? と思っちゃいます。少なくとも、高利貸しのサラ金や悪徳ヤミ金とは雲泥の差ですね。夢のある話で、シリーズが5作まで出ているのも頷けました。 -
Posted by ブクログ
フェルメールの作品および歴史から、フェルメールを主人公にした小説。舞台はオランダのデルフト。
17世紀の大航海時代のオランダを舞台にフェルメールの画家としての始まりや顕微鏡の父と言われるレーウェンとの友情。妻となるカトリーナとの出会い。真珠の耳飾りの少女のモデルとなる少女との遭遇。
特にフェルメールとレーウェンとの友情の話が素敵だなと思いました。史実では、ふたりの繋がりの証拠となるものはほとんどないとの事ですが、ふたりが共に生きていた時代に気持ちを馳せたり、偉業を達成するのにお互い切磋琢磨していたのではと思うだけでも楽しくなる一冊だと思います。いくつになっても友情は大切にしたいですね。 -
Posted by ブクログ
2026年10月2日
縁の繋がり
がめつさは罪つくりだね
神様との約束は守っていかないと
妻に寄りかかるコミュ障の夫
ありがちだよね
自立したいお玉さん
どんだけ不器用かと心配したが、たった一つの取り柄をよく見つけたものだ
師匠の秘密をも知るお婆さま
いや、知るというわけではなさそう
不思議な存在、お婆さま
不思議な存在、閑古鳥
あちらの世界と繋がるお婆さまと閑古鳥
さしずめ、おけいはあちらの世界とこちらの世界を結ぶ役職か
地道にお題を解き明かしていく
子どもの体型で、地味なおけいはなかなかの策士で大胆な作戦で穏便に丸くおさめる
町民の問題、悩みはまだまだ尽きない
お婆さまとおけいの活躍もまだまだ尽きないだろう
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Posted by ブクログ
【あれ?今作は何かいつもと雰囲気が違うぞ!】
今作は、楽しみにしていたお菓子対決や播磨屋呉公とのピリピリした戦いはお預け。お馴染みのキャラクターたちもあまり出てこなくて、最初はちょっと寂しかった。
甘いもの好きの私は蔵姫の美味しいお菓子を楽しみにしていたのでちょっと残念。ザンネン(๑•́ ₃ •̀๑)
今回の見どころは何と言ってもブサ可愛いワンちゃんたち。✨
ブサ可愛い犬って本当に可愛くて癒される。
境内に迷い込んできた犬・狆(ちん)というひとつの謎から、次から次へと新しい謎が繋がり、線になっていく展開が見事でお菓子を忘れて夢中でページをめくってしまった。
おけいちゃんも18歳になり、相変わらずの不器量だけど持ち前の明るさと優しさで訳ありな人に寄り添っていく姿が本当に健気で魅力的。「出直し神社」にやってくる、人生をやり直したいと願う人たち。
「情は人のためならず」の言葉通り、おけいちゃんの一生懸命なお節介が、まわりの人たちとの温かい絆に変わっていくのがこのシリーズのいちばん大好きなところ。ღ*ˇᴗˇ*)。o♡スキ♡
でも18歳といえばもう成人。
お馴染みのキャラや前巻での不思議な力が出てこなかったのは大人への第一歩で自立の証、「これはこれからの新しい展開に向けた、大事なステップなのかな?」と妄想が膨らんで次巻が楽しみでワクワクしてきた。(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク