あらすじ
一七世紀オランダで、陶器の名産地として栄えた港町・デルフト。父の死をきっかけに故郷へと戻った二〇歳のヨハネス・フェルメールは、幼馴染のレーウことアントニー・レーウェンフックと再会する。学問を志すも家庭の事情で叶わなかったレーウは、かつて友と交わした約束を忘れずにいた。一方ヨハネスは、のちに妻となる女性と運命の出会いを果たす。そのころ、街では陶工が次々と姿を消して──。角川春樹小説賞受賞後第一作。美しきミステリー!(解説・福岡伸一)
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Posted by ブクログ
フェルメールの作品がもっと出てくるのかな?と思っていましたが、ミステリー仕立ての面白いお話でした。デルフトの町の様子や、幼馴染の友人、家族や町の人の生き生きとした様子が魅力的。デルフトに再来したいな、と強く思いました。
Posted by ブクログ
お陰で牛乳を注ぐ女に愛着持ちまくり(笑)
福岡伸一イズムの世界観だが僕はこの弾けかたは好きです。
フェルメールとレーウェンフックをここまで仲の良い親友にする設定も良し。
Posted by ブクログ
フェルメールの作品および歴史から、フェルメールを主人公にした小説。舞台はオランダのデルフト。
17世紀の大航海時代のオランダを舞台にフェルメールの画家としての始まりや顕微鏡の父と言われるレーウェンとの友情。妻となるカトリーナとの出会い。真珠の耳飾りの少女のモデルとなる少女との遭遇。
特にフェルメールとレーウェンとの友情の話が素敵だなと思いました。史実では、ふたりの繋がりの証拠となるものはほとんどないとの事ですが、ふたりが共に生きていた時代に気持ちを馳せたり、偉業を達成するのにお互い切磋琢磨していたのではと思うだけでも楽しくなる一冊だと思います。いくつになっても友情は大切にしたいですね。
Posted by ブクログ
フェルメールが主人公であった必要は特に無かったが、夢小説というか、こうであれば面白かっただろうなという希望がつまっており、フェルメールの街「デルフト」が当時の姿で思い浮かべる作品だった。
場面の切り替えが多く、そこも少し雑な感じでちょっと置いてかれたり、意味深に登場する人物が特に物語上では意味がなかったりするので好みは別れると思う。
オハナちゃんは実在していてほしいという希望