ヴァシームカーンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞台がインドのムンバイ。主人公チョプラが伯父から相続したのは仔象。この日はチョプラが警察を退職する日でもあった。警察官として過ごす最後の日に知った若者の変死事件。警察が動かないなら自分が解決すると、退職後にもかかわらず捜査を行う。仔象を引き連れての捜査。舞台がインドでなければあり得ない光景。とは言ってもムンバイという都会では、かなり珍しいだろう。チョプラも良いが、チョプラの妻、ポピーが魅力的。文句を言ったり心配したりするけど、かなり楽天的で、いつの間にか仔象を受け入れて、一緒にテレビを見ていたりする。色々びっくりさせられる話だけど、インドについて、何も知らないのでそういうこともあるのだろうとし
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
インドの大都市ムンバイが舞台。
心臓疾患のため警察を退職することになったチョプラの退職当日に青年の死体が発見される。
警察では事故死と判断されるがチョプラは死の真相を暴くため独自に捜査を開始する。
そんなチョプラ警部の相棒は叔父さんから贈与された子象のガネーシャ。
不正、賄賂、汚職と貧困が蔓延るインド社会の問題とそんなごちゃまぜで発展途中の都市で騒々しくも逞しく生きる人々、踏みつけられる人々などインド社会が垣間見える作品。
・感想
インドではショッピングモールに象が侵入しても追い出されない…のか?!とか日本人的にこれ有りなの?と倫理観や捜査方法、生活習慣などなど疑問と驚きが多々あ -
Posted by ブクログ
読むボリウッド映画!RRRを皮切りに昨年は10本程度のボリウッド作品を見ましたが、そんな経験を元にこの小説を読むと脳内でボリウッド映画として再生されました。前半の象がアパートにやってきたシーンでダンスが入ってタイトルコールなんかがいいんじゃないかと妄想できました。内容で好きなところは、主人公は早期退職したおじさん(髭が万歳の形をした紳士)で、日常ミステリかと思わせておいてインド全土を巻き込んでいくギャングや政治家の賄賂が絡む社会派に発展していくという壮大なところ。間に挟まる奥さんサイドのストーリーはラブコメで、これも面白い。シリーズもののようなので、次回作以降も日本語で読めるといいなぁ。