大橋弘昌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
米国で活躍する現役日本人弁護士による議論術の本。
相手の弁論に真っ向から反対意見を述べるのではなく、相手が突いた自分の短所をすかさず長所に置き換えて反論すること、など流石弁護士だけあって、議論に勝つための諸テクニックは役立つものである。
○主張は「You」で始めずに「I」で始める
○自分の望む結論を含む質問をする
○論理を訴えるよりも相手の感情に訴える
○相手の主張に賛成しながら、正反対の主張を述べる
○短所を指摘されたら、その短所を長所に変える
○過去の言動を批判されたら、議論の方向を将来に向ける
○自分にとって有利な前例を切り札にする
○同意を得たいときは「松・竹・梅」 -
Posted by ブクログ
いわゆるハーバード流ではないタイプの交渉の本。
ハーバード流は実践的じゃないんだよねー相手の譲歩の余地とかわかんないもん。で、本書は相手の譲歩の余地を探る方法とか書いてあるので、ハーバード流を補完して本当に実践的な交渉術にブラッシュアップするためにも使える。とはいえ本質的にはロジャードーソン氏の類書のメソッドをよりピンポイントに深くわかりやすく解説するような作りになっている。
有用な技法も多数書かれているけど、初心者のための精神論的な記載も中盤以降多い。そういうのは自分にはさすがに役に立たない。
読みやすいしボリュームも抑えられているので交渉を学ぶ入門書に向いているかも。