魚谷雅彦のレビュー一覧
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顧客の多くが女性である化粧品メーカー「資生堂」で、社長に就任後、魚谷さんは業績を飛躍的に向上させた。男性であり、化粧品メーカーで働いた経験も無い魚谷さんに、なぜこんなことができるのだろうか。私は経営者としての彼の手腕に感動すると同時に、彼のこれまでの経験や、培ってきた考え方に対して、強い興味を抱いた。それが本書を手に取ったきっかけだった。
本書を読み、私は魚谷さんの強さが「いついかなるときも、お客様抜きで物事を判断・実践しない」姿勢にあると考えた。「そんなのは、経営者として当たり前のことだ」と言う人も居るだろう。確かに、日本の企業では「お客様第一主義」という言葉がよく使われる。だが、販売の最 -
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具体的な経験を用いて、巨大企業ドコモのマーケティング戦略(ひいては会社の経営戦略)を変えてきたのが実話をふんだんに取り込みながら説明していて非常に興味深い。
これを特別顧問という立場から支えたのが、外資系企業であるコカコーラの会長というのも興味深い。
マーケティングというと営業戦略の一環とかプロモーションという意味合いが強く感じられるが、このケースのように経営戦略との整合性や組織の在り方、全社での取り組み、ブランディングというところまで考えないと成立しないというのは確かに納得。マーケティングの考え方で非常に参考になる一冊で貴重なケース。 -
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マーケティングとは何かが分かりやすく書かれている。
著者が日本コカ・コーラの偉いさんだったということで内容にも親近感が湧く。
仕事は、机に向かってだけするものではない。朝から晩まで、すべての時間が仕事の時間だ。たとえば朝、電車に乗ったとき、昼、ランチを食べに行ったとき、休日に家族と出かけるときもそれこそ夜、眠りに就くまで徹底的に人を観察する。電車の中では前に座る人をよく見てみろ。マンガを読んでいる人、新聞を読んでいる人、眠っている人・・・。この人たちは、どんな人なんだろう。なぜ、こうしているのだろう。次にどうするんだろう・・・。常に問題意識を持って考えろ。トイレに入った時も考えておけ。 -
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まず、この本を手に取ったきっかけはマーケティングのことが書かれている本だからと言うこと、それから特に自分の職業に近い食品の会社のマーケティングだということ、また日本コカ・コーラと言う会社は自分たちで商品を生産しないマーケティングしたいの会社で歩ける特色があるということを知ってと言った事でした。
※読んでみて心に残ったこと※
まずお客さん立場から考えると言うこと。お客さんに喜んでもらおうと思えば、お客さんはどんなことに感動したいと思っているだろうとか、お客さんは今どんなことに不便を感じているだろうとか、お客様となことに不満を感じているだろうということをよくよく考えてみる必要がある、ということを -
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こころを動かすマーケティング
・instritic value / extrinsic value
・基本的な価値(機能/スペック) / 付帯的に加わる価値(エモーション、情緒や感性の価値)心が動かされる価値の創出
・マーケティングには両方が必要
・コカコーラは後者を100年にわたって変えて来た。
・ブランドとは進化するもの。
・インターナルマーケティング(働いている人たちの気持ちはシームレスに横一つであるべき)
・営業の仕事をマーケティング発想で変えていく(仕組み、やり方を変える)
・阪急電鉄創業者の言葉、将来の志は高く持ちなさい、日々の足元のことをしっかりやり遂げること=志に達する最も近道 -
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所詮ビジネス書、さらりと要点を、と思ったけれど、結構ちゃんとよんでしまった。全然テレビ見なくなったけど、ああ、ああいうCMやってたけど、ウラではこんな色々考えてたんだ、と。
ボトリングと販売は別会社が行うという仕組み
世界一のブランド
基本的な価値だけでなく、付帯的情緒的な価値も
創造的な緊張感
マーケティングで最も大事なこと。それは、お客様がきちんと見えているか。24時間いつでもどこでも顧客のことを考えよ
販売の最前線に出向くこと。オフィスで考えるのではなく、街を見ること。
3日分の現場の調査データのみ。後は確信(爽健美茶)
平均点のマーケティングはしない
ビジネスプロセス -
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・市場を伸ばしていく最大のポイント。その方向性を集約しているのが、「ペネトレーション」(浸透率)と「フリークエンシー」(頻度)です。ペネトレーションとフリークエンシーの掛け算によって、消費頻度をあげてもらうことはマーケティングの基本的な考え方です。
・将来へ志は常に高く持ちなさい。そして、日々の足元のことをしっかりとやり遂げることこそが、その志に到達する最も近道なのだ
・効果的なコミュニケーションとは、テクニックではなく自分自身が情熱を持って人生を積極的に生きること。それが他人にも影響するのだということ。
・マーケティングという戦略には、コケるときもあるのです。それよりも大事なことは、ベストを -