スザンヌ・シマードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
余りにも環境保全界隈に持て囃されているのと、余りにも分厚いボリュームでなかなか手が遠のいていた本。思った通り、重量級の本でした。
利己/利他的な活動という生態学の中でもアツい課題に対して、それまでの常識に一石を投じてきた著者の奮闘記。
科学的な内容は分かりやすく簡略化されて記されており、むしろ著者の自伝という色が強い。著者の人生は大ボリュームの本の中でも弛れる事がなく、常に波に晒されている。波が打ちよせる度に、科学者・家族・生活の様々な軸で迷う。
この迷いには自分が人生を生きる上でも大切になることが多かった。確固たる価値観を自分の中に築く事ができれば、どのような選択をしても最後は受け入れ