今柊二のレビュー一覧
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○エッセイストで、食関係のエッセイを得意とする今柊二氏の著作。
○ファミリーレストランの歴史を紐解きながら、どのように発展していったのか、 過去と現在のファミレスの違いなどについて、楽しく・美味しそうに考察したもの。
○ファミレスのルーツがデパートの食堂やホテルニューグランドの正統洋食の流れを汲んでいることなど、知らないことばかりでとても興味深かった。
○特に、ロイヤルホストについては、単なる高いファミレスとしか思っていなかったが、これほどまでの歴史があるということがわかり、早速食べに行きたくなった。
○ファミレスが「居るところ」になったというのは、実感としても思うところなので、今後も意識して -
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今さん、定食、立ち食いソバ、ファミレスときて次はとんかつと来た。
札幌、自由人舎 時館まで網羅しているとはさすがです。
チキンカツ、カツサンドなど変化球も交えつつの、怒涛の
とんかつ徹底ガイド。一気に読むと、終盤部分は
本当に食傷気味になること、間違いなしです。
個人的には、とんかつにはビールなので、ご飯少な目の
ビール(大瓶)がベストです。
本書では、ビールと一緒にやっている場面がない。
さすがに、高カロリーを気にされているのかな。
あと、個人的に欠かせないのが辛子。
良い辛子、悪い辛子もあるので、少しでもこの部分に触れてほしかった。
でも、今さん。
カツ丼大盛りがまだできるのです -
Posted by ブクログ
「定食評論家」の著者がいわゆるファミレスの盛衰を中心として、日本の「家族での外食」の変遷をまとめた一冊。
ファミレス前史として、明治期に遡る「家族」という単位での「外食」の誕生、まずは交通の発達に伴う駅の食堂、駅弁、そしてデパートの誕生とその食堂の存在が語られ、戦前の豊かな外食の記憶(←ここで『ロッパの悲食記』が参照されていないのがちょっと惜しい)が戦後のアメリカへのあこがれとないまぜとなってファミリーレストランの誕生へ。1970年代の黄金期から、「食べる場所」から「いる場所」へと変化した80年代、家族の変化とともに変質する90年代、以後、低価格化と専門料理化の流れが進む現状がコンパクトにまと -
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定食本の今さんが、ファミリーレストラン!?と意外な感じを
もったが、相変わらず食(と食堂)に対する愛が溢れている。
今では当たり前、何か社会的に悪い影響(不良の溜まり場)の
感の方が強いファミレスだが、本書の歴史を読んで行くと
そもそも家族で外食が贅沢、という時代から考えると実に画期的な
システム・コンテンツだということが認識できる。
そういえば、ココスってサンデーサンだったんだよな、と
時代を懐かしく思う箇所も多数あり、これは楽しい。
実際に、本書を読んで行きたくなったところ多数。
ホテルニューグランドのドリアとプリンアラモード。
ロイヤルホストのコスモドリア。
そして、神奈川のハングリ -
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最近はというと社員食堂があるオフィスを離れて、都会の品川で仕事をすることが多いのですが、品川からあんまり出ることもなく、かつ弁当ショップ(屋台DELI)ですませることがほとんどなので栄養過多かつ偏りバリバリ状態なんですねー。
たまにはいろんなところのツウな定食屋でごはんを!と思っていたら本書に出会い。
なんとなく、ぶらり途中下車の旅みたいなんですが、著者の今さんは鉄道にもお詳しく。
わたしは今さんからの情報をいただきつつ、ツウの定食屋をいつの日か訪れたいと思うのでした。そう言いながら、屋台DELIは続くと思うのですが。
本書を読んで行きたい!と思ったところ
・『ローゼンポア』(三食パン) 新 -
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僕は基本的に店で据わって食べるそばと立ち食いで食べるそばはまったく違ったものであると思っていて、ここに特集されているそばが非常においしそうでした。また駅でたち食いそばが食べたいと思う昨今です。
この本を少し前に読みましてね。東京にいたときはよく駅の中で必ずといっていいほど立ち食いそばを食しておりました。東京、特に中央線の沿線界隈にある立ち食いそばの店で、ここに紹介されている店にも僕はいくつか行ってみたことがあったことがあるのですが二十代の前半くらいから旅から旅の人生を送ってきた僕にとって「旅の味」とは立ち食いそばの味のことである。
他に物を食わないことはないのだが、駅といえば立ち食いそばを -
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立ち食いそば、とんかつ、洋食、定食と来て、いよいよ甘味ですよ。今柊二の食の放浪は、美味しさだけじゃなく、優しさと懐かしさを満喫しているように感じます。今回は、地元の高校時代の思い出の甘いものも登場しています。なので、全体に消え逝くのもの挽歌、的な雰囲気が漂い、文末に(現在は閉店)の記載も多々。B級グルメというのもちょっと違う、癒されグルメの旅なのでありました。今までのおっさんズ・ワールドと違う女子世界に対する気後れも、本書の癒やしポイント。自意識過剰なくらいにビクビクしながらオーダーしているし、妻や娘なども今までないくらいに存在感、出してますね。こういう、甘い物好きおじさんは、深夜のコンビニの