田中周紀のレビュー一覧

  • 東京医大「不正入試」事件 特捜検察に狙われた文科省幹部 父と息子の闘い

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    「東京医大不正入試事件」と聞いて多くの人が記憶しているのは、女子の受験生や多浪生に不利な得点調整を実施していた大学入試の実態だったのではないでしょうか。しかし、これは一つの裁判事象の副産物に他なりません。その本筋となる事象が、本書で詳細に述べられています。
    「文部科学省官僚佐野氏が自身の息子の東京医大入試での得点加算を賄賂として、東京医大が応募する事業への優遇処置をとった」というのがこの贈収賄事件のあらましです。なんともありきたりで陳腐なこの構図は東京地検特捜部が描いたシナリオで、そのシナリオに沿って調書が作成され、関係者が有罪に仕立て上げられるプロセスが克明に描かれています。
    そもそも佐野氏

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    2023年04月08日
  • 飛ばし~日本企業と外資系金融の共謀~

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    企業の損失飛ばしのお話。

    手口は年々高度化するけれど、共通するのは下記2つ。
    ・表沙汰にしにくい損失
    ・ガバナンスの欠如

    露見した時には途方もない損失になっているというね。。。手を替え品を替え、この手の事件は忘れた頃にまた起こるのでしょう(-_-;

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    2017年10月02日
  • 東京医大「不正入試」事件 特捜検察に狙われた文科省幹部 父と息子の闘い

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    そりゃあ面白い。ちょっと事実・印象と違うかなという点はあるけれど。ほくそ笑んでる人も多いと思うが、それはそれとして、司法については公正で理知的であって欲しいとも思う。でもまあ、やっぱりこういうエリートの世界は人脈が大事で、とてもやりこなせなかったなと今更ながら思った。

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    2023年10月07日
  • 東京医大「不正入試」事件 特捜検察に狙われた文科省幹部 父と息子の闘い

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    元共同通信のフリージャーナリストである著者の取材力がすごい。結論としては、官邸に慮る検察の横暴ということだが、政治家、ブローカー、役人、医師といった上級階級者の魑魅魍魎とした日常が描かれている点が面白く、一気に読み終えてしまった。こんな世界に自分は近づきたくないが、金、権力が欲しければ、不可避の世界なのだろう。

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    2023年05月20日
  • 東京医大「不正入試」事件 特捜検察に狙われた文科省幹部 父と息子の闘い

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    酷い、本当に酷すぎる
    そのせいで人生に消えない傷をつけられた人がでた

    まずは知ること、そして考え行動に移すこと

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    2023年03月14日
  • 実録 脱税の手口

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    ネタバレ

    世間を賑わせた脱税事件について個別具体的に紹介し説明している一冊。

    確定申告をしたことがなく、税務署や税務知識に疎い私には難解な箇所もあったが楽しめた。
    特に暗号通貨の件は、他人事ではないので凄くためになった。
    暗号通貨の課税については国の明確な悪意を感じる。
    楽して儲けるなんてけしからん、浮かれている連中を懲らしめやろうという意思があるような気がしてならない。

    あと衝撃的だったのは3億円貯めたAV女優の話。
    身体をはって貯めた3億円を全く申告していなかったため、半分を税金でもっていかれたという絶望。
    税金の知識があったらもっとどうにかなっただろうに。
    義務教育のカリキュラムに税金の授業を

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    2022年07月01日
  • 実録 脱税の手口

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    普通に納税してる人がこの本を読んだら確実にイライラする事間違いない。バカバカしい。そもそも論として継ぎ接ぎだらけの現状の税制を一度ガラガラポンしてシンプルな税制にするべきだと思う。

    税理士や税務調査管が職業として成り立つ事自体が納得行かない。

    現金もいい加減廃止に向けて動き出してもいいのでは。。脱税の温床でしょう?

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    2021年12月17日
  • 実録 脱税の手口

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    脱税の手口とその後の紹介。手口としては総じて架空経費、それと税法の穴をつく租税回避。租税回避は税法をよく勉強しているなという印象。いたちごっこは今後も続きそうではある。

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    2021年11月15日
  • 会社はいつ道を踏み外すのか―経済事件10の深層―

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    ○東芝「不正経理」問題(2015年)
     不正の直接指示ではなく部下に忖度させる、東芝の「チャレンジ」という言葉がとても象徴的
    ○山一証券「飛ばし」事件(1997年)
     泣きながら会見をしていた当時の社長はたたき上げのいわゆるスケープゴードだったという哀愁
    ○オリンパス巨額「粉飾決済」事件(2012年)
     財テクで生まれた損失を飛ばしていて、黒船に指摘されて明るみになったという恥
    ○NHK記者「インサイダー取り引き」問題(2008年)
     最近、報道発表前に株価が急落して急遽取り消した企業がいて、みんな似たようなことはしている印象
    ○第一勧業銀行と大手証券4社「総会屋利益供与」事件(1997年)

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    2017年11月06日
  • 飛ばし~日本企業と外資系金融の共謀~

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    「前述したワラント債は、ワラントと社債を切り離し、ワラントだけでも独立して売買できるタイプが主流だ。」

    損失隠しの”飛ばし”に焦点をしぼった本。
    実際に行われた飛ばしの方法、金額、経路が書かれている。
    山一証券、ヤクルト、オリンパスの事例が登場する。

    山一証券の倒産は悲劇的に語られるが、本書を読んで、山一はつぶれて良かったと感じた。金融のプロとして失格である。

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    2014年10月19日
  • TVニュースのタブー~特ダネ記者が見た報道現場の内幕~

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    共同通信、テレビ朝日の記者であって田中氏の作品。新聞(通信社)とテレビ局それぞれに求められる「記者」の違いが具体的に描かれている。同じ「ニュース」と思っていても、そもそもの思想(伝え方や目的)が違うと言うことを知った。

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    2014年02月21日
  • 飛ばし~日本企業と外資系金融の共謀~

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    簿価割れ資産を「飛ばす」場合、飛ばした先でどうやって資産をBS上簿価で抱いていたのか、抱く資金はどこから手当てしていたのかが全く理解できていなかったのだけど、この本でその疑問が氷解。「売り現先」、「仕組み債」、「のれん代として繰延べ」・・・。考える奴も見破る奴も凄い、と素直に思う。

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    2013年05月16日
  • 飛ばし~日本企業と外資系金融の共謀~

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    果てしなくややこしいし読んでて暗い気分になる

    嫌な現実から目を背けるためにはなんでもするという愚かさ
    バブル前後の金の価値の低さ(一度体験してみたい)
    あとはきっちり稼いでいく外資系金融機関のしたたかさ

    ま、儲けにならないことをこんだけ労力と金かけてやってりゃ大変なことになるわな
    早く日本も資本主義国家になるといいんだけど

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    2013年05月05日
  • 飛ばし~日本企業と外資系金融の共謀~

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    本業を忘れ財テクなんかに走るべきではない、「にぎり」で特金を運用するなどトラブルを進んで抱えるようなもので言語道断・・・そんなことを今になって声高に叫んでも所詮は後講釈だ。簿外の含み損が何百億円規模で膨らんでいく事態を目の当りにしたら、先送りして今をしのげればと願ってしまうのが人情だろう。山一証券の廃業に至る飛ばし、ヤクルト巨額損失事件、オリンパス事件。本書はこれらの発端から結末までの経緯を詳細に述べており、抜き差しならない状況に追い込まれる過程がひしひしと伝わってくる。各事件とも、歯止めの効かない杜撰な管理体制だったことに唖然とさせられるし、これらの教訓を踏まえて現在は法制度や社内管理体制が

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    2013年02月11日
  • 実録 脱税の手口

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    脱税はしちゃいけないよ!ということはよーくわかりました。笑

    最近流行りの「仮想通貨」に興味あるからは目を通しておくと良いかもです。気がつかずに脱税してる可能性あります。

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    2021年08月09日
  • TVニュースのタブー~特ダネ記者が見た報道現場の内幕~

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    共同通信と、テレビ朝日での記者を経験した著者が、自身の体験を通じて、ニュースがどう作られているのか?を書いた本。

    自分が常に見ているニュースが、どんな人々、どんな手法を使って提供されているのか?が、わかって面白かった。

    所々で出ていたNステの特集は、過去に見ていたので、「あ、あれだ!あれだ」という感じに当時の映像を思い出し、面白く読めた。

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    2016年02月07日