柳谷晃のレビュー一覧
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釈迦、キリスト、ムハンマド。このお三方の中でどなたが一番数学ができたと思われますか。お経から考えて、1番は釈迦、科学への理解から考えて、2番目がムハンマド、キリストは数学を勉強した記録がありません。
最澄、空海だけではありません。昔のお坊さんは、科学者でもありました。日本には多くの神社仏...続きを読むPosted by ブクログ -
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面白くて仕事に役立つ数学
by 柳谷 晃
これなのです、人間が実例やデータを必ずしも信じない、ということは。どうやら人間は、データや数字を「経験から読み解く」のではなく、「自分の都合の良いように解釈する」生き物だといえそうです。 人は誰でも自分にとって心地よい話を聞きたい。耳障りなこと...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は「円周率の歴史」を綴ったものです。
あるいは「円周率の世界史」と言った方が、「文系」の人も取っ掛かりやすくなるでしょうか。
円周率の計算は、歴史をたどれば面白いです。
古代バビロニアや古代中国、古代インド、古代ギリシャから、ルネサンス後の西欧、そして戦後のコンピュータ時代へと、どう変...続きを読むPosted by ブクログ -
内容・評価
円周率をキーワードとした数学史(として読んだ)。
必要に応じて数学が発展するものだったり、中国が数学の面で西洋社会を凌駕していたことだったり、現在は必要性に関わらずより詳細な数値を出そうと努力していることだったりがわかって、興味深い内容であった。
ただ、レビュアーは私学文系で、...続きを読むPosted by ブクログ -
πについての計算の歴史的記述が主です。特に計算の過程が詳しいので、必然的に18世紀までの話しが多めです。
それでも数式は難しく、超越数の証明あたりは何回か読んでやっとわかりました。
それでも知的好奇心が大いにそそられるので、謎解きとか好きな人にはオススメです。Posted by ブクログ -
実学としての数学の大切さを説いた本です。
「いろんな場面で使われている数学」についての説明は、確かに意味があると思うのですが、「学校で習う数学が、実際にはどのような形で役に立つ、あるいは、役に立っているのか」という視点は弱く、そういう意味では、物足りませんでした。
※場面に対応する数学の紹介...続きを読むPosted by ブクログ -
この本を読んで頭がよくなるとかいうことはないのですが、数学が面白く感じるかもしれません。数学は「論理力」というよりも「発想力」というのも面白かったですし、平均を求めるときにすでに確率の概念が入っているというのも目からうろこでした。
数学アレルギーの人の一歩目によいかもしれません。Posted by ブクログ -
特に目新しい知識はなかったが、昔勉強したことをいろいろ思い出せて懐かしい気持ちになる。
ただ、現実社会に言いたいことがあるのなら、象牙の塔から見下ろして、人を小馬鹿にした態度で他人事的に批判するのではなく、然るべき議論の場に参加して現実社会に働きかけて欲しい。
著者が批判する現在の金融工学に対して...続きを読むPosted by ブクログ -
数学の歴史の裏話から数学やその他科学に向き合う姿勢まで、心のこもった平易な言葉で語りかけてくる授業をイメージできる説明に、数学に興味を持ち深めようとする気持ちが湧き上がってくる。Posted by ブクログ
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水木しげるの幸福の条件第5条「努力が人を裏切る」が新鮮で参考になった。
《幸福の七カ条》
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条好きの力を信じる。
第五...続きを読むPosted by ブクログ -
難しい数式は出てこなく、さらっと読めました。
■メモしたいところ
・「科学的」ということに対して、万能でないことを意識する
西洋の科学では、一つの考え方で全体を説明しようとする傾向がある。
人間が方法論を考えたのだから、万能な方法などない。いろんな見方ができるようになろう。例えば「利益が多ければ、...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルに惹かれて読んだら数学史の小話集めたエッセイやった。。。ぜんぜん発想法関係あらへん orz
数学嫌いには致死性の高い方程式や微分積分などなども、昔の人が現実の問題を解決するために編み出したもので、決して特別なものではないんやで~、という内容。数学苦手な人のリハビリ向けの本やね。
しかしこ...続きを読むPosted by ブクログ