吉田誠一のレビュー一覧
-
タイムスリップSF+冒険活劇+ミステリ。
冒頭から悪魔と契約して、さっさと過去へ飛び出します。悪魔はおしゃべりな案外紳士風です…
過去で乗り移ったニック卿。その妻リディアは、なぜ殺されたのか?どうやって殺されたのか?がメインに置かれ物語は進む。フーダニットにハウダニットは、それなりにインパクトはあ...続きを読むPosted by ブクログ -
カーの歴史ミステリの中、いやカー全作品の中においても屈指の面白さを誇るのが本作。私的カーベスト5、いやベスト3に入る作品と断言しよう。
本書では『火よ燃えろ!』同様、現代の人間がタイムスリップして中世に行き、その時代の事件を解決するという手法が採られている。しかし、作品が書かれた年代から云えばこちら...続きを読むPosted by ブクログ -
カーの歴史ミステリーの代表作。悪魔と契約を交わして、過去の事件を調べるフェントン教授の活躍。ロマン、冒険活劇あり、ミステリー要素ありの娯楽小説。そもそも厚い文庫の上、字が小さいのでかなり長い作品のはずだが、入院中の多大な時間対策としても非常に楽しい時間を過ごせた一作。
やっぱりカーは面白い(カーはフ...続きを読むPosted by ブクログ -
三銃士的な伝奇小説に、カーらしいトリッキーなミステリーが融合。ただせっかくタイムスリップしたのだからタイムパラドックスの解釈をつけてほしい(過去にいったまま話が終わっている)Posted by ブクログ
-
悪魔と契約し過去にタイムスリップしたニック・フェントン教授。
毒殺されるはずの女を救おうとするが・・・。
チャールズ2世統治下のイギリスの歴史をも変えようとするニック。
冒険、ミステリ、恋愛、歴史の要素が。
2009年1月29日初読Posted by ブクログ -
とある貴婦人を毒殺の運命から救うために、悪魔と契約してチャールズ2世時代にタイムスリップ(?)する中年教授の冒険譚。歴史&活劇&謎解きもの。フツーに悪魔が出てきて会話するあたりがシュールだ。Posted by ブクログ
-
大学教授のニコラス・フェントン教授は、17世紀に書かれた手記が気になっていた。
それは、自分と同姓同名の貴族フェントン卿の執事、ガイルズが書いたものだった。
そこには、フェントン卿の妻、リディアが毒殺されたことが書かれていたのだが、
肝心の事件の顛末や犯人が失われていたのだ。
どうしても気になるフェ...続きを読むPosted by ブクログ -
大作。歴史ミステリですが、ミステリより『三銃士』みたいな冒険活劇だという心構えで読んだ方が楽しめるんじゃないかなぁ。
悪魔と契約して三百年前の貴族に乗り移り、その貴族の妻が毒殺される事件を解明しようとする謎がミステリネタのメインです。が、プラス当時の政治的なゴタゴタ(チャールズ二世の統治する時代)や...続きを読むPosted by ブクログ