中川瑛のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本、とても良かった!
毒親に言われた言葉が頭に残って、ありのままの自分を許せずに「なんでこんなことできないの?私はこんなに頑張ってるのに!?」と周りに強く当たってしまい、感情をコントロールできない自分も嫌になる悪循環に陥る主人公が、親を許さないまま、親のせいにせず、自分の人生を歩む勇気を持つ話だった。
加害者が自分の加害に気付き、心を入れ替えて、いい人に生まれ変わる変化が起こるのは素晴らしいこと。
でも、一度傷ついた被害者は、変わった加害者を「許さなければいけない」わけじゃない。
⇔加害者は「被害者から許される」ために変わるんじゃない。加害者自身の人生のために変わる
そんなメッセージ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作の「モラハラ夫は変われるか」を読んでとても良かったので、こちらも読んだ。
この2作は、企業やPTAなどで研修教材にしてくれたらいいのにと思う。
自分の何が良くないのか、おそらく自覚できないから、この漫画はハッと気づかせてくれると思う。
さらに、漫画の合間にコラムがはさんであり、とてもわかりやすく説明されている。
私はずっと「謝れば許される」というのが納得できなくてモヤモヤしていたので、許さなくていいというのは心の底から安心した。
それは、例えばイジメだったり、ハラスメントであったり、親の問題、他にもさまざまな場面でいえること。
謝られても、いやな思いをしたこと(悩み続けた年月)は消えない -
Posted by ブクログ
モラハラ夫が立ち直るマンガ。
モラハラやDVなどを扱った作品は、基本的に離婚一択で、被害者(だいたい妻)が加害者から逃れ、協力者と力を合わせて法的制裁を科すストーリーが多い。そこでは、加害者がなぜ加害に至ったのか、そのときどう考え感じていたのかなど加害者側の事情は全く考慮も描写もされない。いわば勧善懲悪の悪役で、モンスターのような扱い。まあ、モラハラな治らないと言われるのだから、本当にモンスターのようなものなのかもしれないが。
しかし、この作品では加害者側の事情が全面的に描かれる。加害者が被害者だった頃の苦しみや悲しみが描かれ、問題の根の深さとともに解決した時の癒しの大きさに気づかされる。
作 -
購入済み
たくさんの人に読んで欲しい
モラハラに苦しむ人、大切な人が離れてしまってどうすればいいのか分からない人、これから大人になる子供たちに読んで欲しい。
幸せになりたいなら、この本を読んだ方がいいです。
そんな作品です。
私自身もモラハラに耐えて20年、下の子の教育費を払い終わって別居を計画しました。
しかし夫が察し、上の子が間に入ることで再構築を選びました。
夫の機嫌をとってしまう、言いたいことを我慢してしまう私。
イライラする夫。
劇的に変わりはしませんが、我慢しないようにする私、アンガーマネジメントを学び始めた夫で、少しづつ穏やかな日々を過ごしだしています。
これから先どうなるかは夫婦次第ですが、この -
Posted by ブクログ
ハラスメントが起きにくい職場「ケアリング・ワークプレイス」のつくり方の本である。ハラスメント対策として法整備はされているが、グレーゾーンへの対応が重要で、そのためにはケアに満ちた組織づくりのために個人と組織ができることを提起されている。またケアと人間関係の原理を分かりやすく説明した上で実践を説いている。最後に「加害者」臨床ではないが、「加害者」も包摂する方策、組織つくりを提起している。曖昧で難しい概念を具体的に落とし込み、ケアに満ちた職場作りには入門書として最適である。本書を読んだうえで巻末の参考文献を読めば、さらに応用が利くものと思われた。
-
Posted by ブクログ
ネタバレネットで広告にちょこちょこ出てくるので気になってました。
DV受けている側目線の話(ほとんど女性だけど稀に男性もあり)はコミックエッセイや普通の本で今までも目にしていたけれど、DVしている側目線はなかったのでとても興味深かったです。
タイトルの「99%離婚」の逆である”1%の離婚回避”の道を辿れたのは、DVする側の人が、ここまで自分の加害性に気づいてきちんと向き合って軌道修正できたからであって、それだけ実際に奇跡的なことなんだと思います。
終盤まで読んでいて「当事者コミュニティでの活動、こんなに色々不満もらしてるのによくやめずに継続してるな!」と思ったりもしたけど、それだけ翔が今の自分の言