あらすじ
「またパワハラ?」「今度はあの人が?」
あなたの職場にはこんな話、ありませんか?
5人に1人が「怖い職場」で働いている現代。
加害者を排除しても、職場からハラスメントはなくなりません。
鍵となるのは、加害者を排除せずに始める組織全体の「ケア」でした。
職場からハラスメントをなくしたい、もう人が辞めない職場を作りたい人、必読の書。
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Posted by ブクログ
具体的な組織における実行ステップも記載されていて、実用性の高い本でした。
この手の課題に直面した時に、最後は「人は変われる」を信じられるかだと私は思っているけど、作者は「変われる派」の方だった。
私は改宗して「変われない派」になってしまったのだけれど、この本に書いてあることを組織的にしっかり実践できれば、確かに「変われる」余地は残っているのかもしれない。
なかなか実践するのは難しいけどね。希望ある本でした。ありがとうございました!
2025年5月4日
Posted by ブクログ
ハラスメントが起きにくい職場「ケアリング・ワークプレイス」のつくり方の本である。ハラスメント対策として法整備はされているが、グレーゾーンへの対応が重要で、そのためにはケアに満ちた組織づくりのために個人と組織ができることを提起されている。またケアと人間関係の原理を分かりやすく説明した上で実践を説いている。最後に「加害者」臨床ではないが、「加害者」も包摂する方策、組織つくりを提起している。曖昧で難しい概念を具体的に落とし込み、ケアに満ちた職場作りには入門書として最適である。本書を読んだうえで巻末の参考文献を読めば、さらに応用が利くものと思われた。
Posted by ブクログ
わかってはいたけれど、悪意を持ってハラスメントを行っている人は、少ない。みなそれぞれの「正義」を旗印にそれを行っている。足りないのは想像力を持つ余裕か。能登の震災におけるSNS上の罵り合いにもそういうところは見てとれる。みな、自分の正義が唯一無二だと思って、人を見下しているのだろう。そういう固定観念を取り払い、風通しの良い社会を築くにはどうしたらいいのだろうか?少しでも多くの人に、この問題意識を共有したい。