齊藤彩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この母娘の異様な関係に誰も気づかなかったんだろうか、気づいていて救えなかったんだろうか、父親は、親戚は、教師は、友人は、社会は、この二人の関係をどう見ていたんだろう。
母に迷惑をかけないように、罰を受けないように、と娘が繰り返した嘘や不正、母から受け継いだ選民思想。解放されたいと願いながらも、共依存関係にある二人。気づいて救うには難しいケース。
30年もそうすることが当たり前で生きてきたあかりさんには、どうかどうか広い世界を見て知って欲しいと思う。
母親も母という呪縛から解放されるべき人だったのだと思うけれど、娘を牢獄に閉じ込めた母親を殺したことを私は責めきれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ重く苦しい話だった。医学部9浪事件。当時ニュースで話題になって知っていたため、この本が出版されてからずっと気にはなっていたが、ノンフィクションでリアルな描写が読んでいて辛くなるだろうと予想し(私自身も重なるような経験があり)なかなか読む気になれなかった。
「どちらかが死なないと終わらない」、「遺体を解体しないと責められる気がする」 あかりさんのこのような証言から、タイトル通り、この親子がどれだけ呪縛されていた関係性だったのだろうと胸が締め付けられた。
一度は修復されたと思えた母娘の関係性が再び壊れた時のあかりさんの絶望感はどれほどだっただろう。
母妙子がこのような人格となった背景が分からず -
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Posted by ブクログ
ノンフィクション
2018年にあった事件なので記憶にまだある人も多いのではなかろうか
医学部9浪の娘が母親を殺害、バラバラにした上で死体遺棄した事件
帯の紹介文読んだだけでなんとなく予感はしてたけど
この母親の思考回路と行動が私の母にそっくりで
昔を思い出してものすごくゲンナリしてしまった
まぁ私の母も結構まぁまぁなあれだと思っていたけど
この本の母親はウチの数倍激しい上位互換
コレはヤバい
でも程度の差こそあれ、こういうベクトルの親って一定数いると思う
この本の「母から怒られるパターン」にあった
詰問、罵倒、命令、蒸し返し、脅迫、否定、
ってのはこの手の人間が親だと大抵の人は「