齊藤彩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今増えてきている教育虐待が大きなテーマとなる本
過干渉、行き過ぎた教育、外部との関係が希薄な閉鎖的な環境だったからこそ母親自身が自分の異常に気づくことができなかったかもしれない。
本や新聞を読んでこの事件について調べていく中でも母親もあかり氏本人も親子という関係に囚われすぎていた。親は子どもを育て、守り、教育する。子どもはその恩に報い親の理想的な形になるように努力する。これはこの本の通り呪縛であり牢獄だと思う。
母親の娘に対する期待は大きいのは私自身感じている。同性だからか、自分と似ているからなのか、自分にできなかったことや自分が娘してほしい理想がはっきりしているようで曖昧。
あかり氏 -
Posted by ブクログ
これがノンフィクションなのか、というのが一番の感想です。
教育虐待の果てに、娘が母を殺した。
このセンセーショナルなニュースをおぼろげにですが覚えていたので、今回この作品を手に取りました。
結果はわかっているのですが、そこまでを辿るのに、読み進めるのがこわい、やめてしまおうかという展開の連続でした。娘の一方的な視点でしか、もう語ることができない事件ですが、二人だけの窒息しそうな生活ぶりは間違いなくあったのだと思います。
お母さんに精神疾患がある描写もあったので、それも一因でしょうか。精神科の実習の時に、散々、患者とは適切な距離感を心がけるように言われたことを思い出しました。たとえ家族であ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ数年前から気になっていた一冊。
読みながらあまりにも惨い内容に心臓が締め付けられる感覚が何度もあった。
あまりにも救われない世界で生きる彼女の受けてきた傷を知り、理解しようとすることで私は彼女を慰めることができるのだろうか。
裁判の場面で否認を続けたあかりにとって、
誰であったとしても他者に理解してほしいという思いが罪の重荷以上に重く、彼女は孤立はとてつもなく深かったのだと。
心の拠り所という理想や希望も望まなかったのではないか。
ただ、絶対的に彼女を守ろうとする存在が近くに居てくれたなら、と過去を呪うことしかできない無慈悲な現実を突きつけられた。
人の心は、育ってきた環境で形作られ -
Posted by ブクログ
訳のわからない偏見、選民思想、プライドに満ちていて、相手を自分の期待通りのルートに進むようコントロールしようとするくせに、強制されたのではなく自分で選んだ道です、と宣言することを望む。価値観を押し付けた、という事実すらも屈曲して、少しでも現実が許容範囲の理想図から外れるとその責任の一端が自分にあるとは露ほども思わず、被害者ぶる。
どうやったら防げるんだろうか
適切な距離を保ち健全な個人主義のもとに愛情を据えられないのなら、無関心の方がまだマシな気がしてきた
こういう母親をそして娘をも明らかに軽蔑してしまっている自分も不快。何が正解かなんてわからないし当事者じゃないからこそ批判できるのに。
自分