齊藤彩のレビュー一覧

  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    ネタバレ

    映画みたいな物語が現実で起きていたんだなと思った。

    僕は読んでいて、書き手の方の真摯さが伝わってきたと感じた。

    ノンフィクションで泣きそうになったの初めてでした。



    やってしまったことは〜とか、殺すのはない、とか、思う人もいるだろうけれど、
    きっと、目の前が真っ暗に感じて、どんどん心の視野が狭くなっていくような感覚になっていくんだろうなと想像すると、苦しみは本人にしかわからないのだと思う。

    あと、5年くらいで出て来れると思うので、全然僕より出来ること沢山あるし、穏やかに過ごして欲しいと願います。

    大袈裟かもしれないけど、
    この時代を生きてる皆様と、共に生き抜きたいと思った。

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    2025年11月05日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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     全ての母親は子供を自分の所有物と思ってはいけないと思う。でも、育児してたらそんな当たり前のことがとても難しいことに気づく。
     主人公のお母さんは共依存でヒステリーで、限度を超えてるけど、似たような母親って結構いるよなと思った。育児の全てを妻に丸投げしてる父親も、日本ではよく見る光景。核家族化した学歴主義の現代の日本の家庭の問題点を浮き彫りにした事件だと思った。親に厳しく躾けられた人や子育て経験のある人はみな、大なり小なり登場人物と重なる部分があるんじゃないかな?

     もちろん、0-100思考で先読みするのが苦手な主人公の特性は問題があっただろうし、こうなる前に他の道を模索すべきだったとは思う

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    2025年11月02日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    一気読み

    死んで欲しいと祈りながらも、喜ばせたいと望んだり、失望させてしまったことを悔やんだり、どんなに酷いことをされてもどんなに辛い目に遭わされても憎みながら親を愛してしまう裏悲しさ。
    子は親が思っているよりもずっと親を愛している。
    母親の方はどうだったんだろう。
    自分の見栄の問題だけでなく、医師になることが本当に娘の人生の最良だと信じていたのかもしれない。
    愛したいのに愛し方がわからなかったのかもしれない。
    どうして助産師にこだわったのか、ずっとどんな気持ちでいたのか、知りたいことが沢山あるけど、もう聞く相手はいない。
    きっとお母さんも育った環境が健全ではなかったんだろうなぁ。


    ちょ

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    2025年10月28日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    ネタバレ

    これがノンフィクションとは、といった衝撃作。毒親、というか毒通り越してる。見栄をはるために娘を使うのはよくない。「こんなこともできないの」というならまず自分がやってみろ、とおもう。親戚にうその手紙をかかせたのとかもどんびいた。
    いつからか気づいた「子のほうが愛情信頼ぶかい」という現象はまさにこの親子に当てはまると思った。娘さんは大変よくがんばって、賢いからこの環境をうたがって逃げようともしたし強くて芯のある人間なのだと思った。こんな素敵な人材を適材適所に育てられなかった親や社会がだめだとおもう。
    社会にたすけを求めても成人していると見捨てるくせに、就職は親の妨害があると成人していてもどこかの家

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    2025年10月24日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    この事件自体は知っていた。モンスターという呟きに衝撃を受けたのを覚えている。自分の意思が通らない生活、常に監視された中での生活は想像を絶する日々だと思う。
    あかりさんは何度も逃げようとしたけど、その度に連れ戻される時の気持ちを考えると苦しい。携帯の使用が制限される中だと、虐待のシェルターとか児相に行く選択肢は生まれないんだなって。必要な人に必要な情報が入っていれば、もっと変わった未来だったと思いたい。

    私があかりさんなら、情報がなにもない、得る気力もない中だった、同じことをしてしまうかもしれない。存在を消すことでしか、解決できない状況だったと思う。

    この筆者は、これが初めての著書と書いてあ

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    2025年10月23日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    ネタバレ

    友人と通話中にこの本の話題になったことを機に手に取った。友人はキツすぎて途中で読むのをやめたと。
    ほんとにその通り、とにかくキツい、感覚としては『どうすれば良かったか?』を観たときと同じキツさ。家族という最も親密な関係性だからこそ、愛おしくて、離れたくなくて、自分のようにツラい思いをさせたくなくて、正しい道を歩んで欲しくて……正の感情がいくつも重なりあっていたら、いつしか負の方向に進んでいっていて、誰もそれを止められない。

    読んでいていくつか印象に残ったところ
    ・「読んでくださったんですか」自分の感情をわかってもらえないと諦めている人から出てくる言葉
    ・「お母さん、仕事の帰りに交通事故に遭っ

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    2025年10月19日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    すごかった
    どうにかならなかったのかなと思う。
    刑務所を出てくる頃には40歳を過ぎるだろう。
    幸せになって欲しい。

    あらすじ
    医学部受験のために9浪した女性が母親を殺害した。
    なぜ9浪したのか
    なぜ殺害したのか
    なぜ母親を捨てる事ができなかったのか
    教育虐待をめぐる悲しい実録。
    今後の彼女の行く末が、どうにか自由で、幸せなものになることを心より願う作品。

    0
    2025年10月15日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    自分と重ね合わせ、色々な思いを重ねて
    一気読み。

    これがノンフィクションであることの重大さ。
    愛とは何か。罪とは何か。
    きちんと受け止めるべきだし考えさせられた。

    服役中に人の温かい心に触れるまでが描かれ、読み応えあり。

    父親や先生の視点からも思いをしりたくなった。

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    2025年09月02日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    医学部受験9浪を経験したあかりは、遂に母を殺した。その殺人の背景には教育虐待があった。
    胸が張り裂けそうなほど壮絶な親子の人生をノンフィクションで描いている。犯罪事件は断片的でなく、横断的に知ることが、社会を守ることになるのだと思った。
    忘れられない一冊になった。私が母になったら、もう一度読みたい。

    「どちらかが死ななければ終わらなかった」
    親子の確執は根深かった。最悪の事態になる前に、社会は彼女らを助けられなかったかと思うが、あの状況で第三者が親子の関係にメスをいれるのは言葉通り相当難しかったのだろう。

    亡き人になった母妙子に、なぜコントロール困難な子を自ら長年縛り付けるしんどい道を選ん

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    2025年07月02日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    匿名

    購入済み

    創刊当時から気になっていた作品。
    この過酷で壮絶なストーリーが実話だということが信じられない。信じたくない。
    目を逸らしたくなるような、読んでいるこちらがしんどくなるようなやり取りなのに夢中で読み進めていた。
    "子供に幸せになってほしい"と願う全ての親に読んでほしい。子供の幸せとはなにか。あなたの言う"幸せ"が本当にその子にとっての幸せなのか。
    親の子供への愛は無償でなければならない。見返りは求めない。

    #タメになる #泣ける #深い

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    2025年03月09日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    匿名

    購入済み

    怖かったです。
    周りには理解されにくい、閉ざされた中での母と娘のやり取り、もっと周りに頼ったら?と、何度も思いましたが、長い年月このようなやり取りを繰り返していたら、心が正常な判断ができなくなるだろうと思い直しました。

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    2024年01月31日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    ネタバレ 購入済み

    衝撃的でした

    刊行当初、SNS等で話題となり気になっていた一冊です。
    あかりさんの、犯行に至るまでの過酷な浪人生活と事件発覚後の心情が記されています。
    私は教育虐待という言葉をこの一件で知りました。
    あかりさんのSNSアカウントは現在も残っていて、事件当日であろう日に投稿されたツイートには多くの共感や励ましの書き込みがありました。
    あかりさんは間違いなく実の母親を殺害した犯罪者であるけれども、この一冊を読み通して、私自身あかりさんの境遇や犯行の動機に同情する1人となりました。
    ある一定数の共感を得る犯罪、悪というのがなんなのか。またそれに対しての償いとはなんなのか。
    そういう事まで考えてしまいました。

    #深い #切ない

    0
    2023年11月19日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    母親がずっと「高学歴」に囚われていることが伝わってくるが、高学歴は、子供に自由を与えず、虐待を伴ってまでして得るものでは決してない…ましてや子供が成人してもなお理想を押し付けるなんて……学歴とはなんなのだろうと考えさせられる。将来あかりさんが出所したら、明るい未来が待っていることを心から願います。

    #切ない #泣ける #深い

    0
    2023年08月29日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    購入済み

    共感しすぎて涙が出た

    「ああ、私の家と同じだ…」と思った。90点がギリギリ、95点以下で叱られる。学年10位以内は当たり前。そんな家で育った。
    89点を取ってしまった時頭が真っ白になり、「母が交通事故に遭わないかな」と願う心境。まるで中学生の時の私だ。私は大学から家を離れたが、うまく離れられていなければあかりと同じ道を辿ったかもしれない。
    そんな私ももう、30代後半。結婚して子どももできて幸せには暮らしている。母もかなり丸くなった。
    それなのに、未だに昔のトラウマが消えなくて実家にはめったに行きたくない。理由なく母に会いたくない。何かにつけてまた怒られると思ってしまう。子供の頃の恐ろしい母の印象は、30代40代にな

    #切ない #泣ける

    3
    2023年08月15日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    匿名

    購入済み

    一気に読んでしまいました。
    ノンフィクションなのが信じられないくらい、読んでいてしんどくもあり、苦しかったです。
    こうなる前に誰か助けられなかったのかと思ってしまいます。

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    2023年07月15日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    購入済み

    親にとって子どもとは何なのか

    実話を基にされた本ということで興味を持ちました。一番思ったのは、あかりさんは本当に長い間一人で戦っていたということ。私自身、大学生受験の際に浪人生活を経験しましたが、一年ですら本当に大変でした。あかりさんは、お母様の意向で9年もの長い間、受験生であったとは、、、想像を絶します。殺人を犯してしまったこと、決して許されることではありません。でもそこに至ってしまった経緯は、複雑で過酷で、あかりさんの心情を慮ると本当に辛い気持ちになります。沢山の人にこの事件を知って欲しいです。

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    2022年12月24日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    購入済み

    読みやすくわかりやすい

    LINEのやり取りや実際の会話が入っているので、読みやすくわかりやすかったです。
    死なずによく生きぬいてこられた娘さんだと思いました。
    親も思い通りにならない自分の人生を受け入れて成長していかないといけないと思います。

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    2022年12月19日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    少し前にニュースでも話題になり、気になって読んだ。過干渉、歪みと言えばそうなんだろうけど、それにしても何故ここまでの惨事になってしまったのか、どんな心境だったのか知りたかった。

    自分が叶えられなかった願望を投影する。娘の人生を支配しようとする描写は残酷で目に余るものがあった。

    ノンフィクションとして圧倒された。読んでいて明るくはなれないけれど、せめて自分の子どもには追い込まれた時の逃げ道を用意できるような親になろうと思った。

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    2025年12月05日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    Posted by ブクログ

    正直子の人生にここまで干渉したがる親の気持ちは全く分からないし、良い学校に行けば幸せになれるとも思わないけど、作中であかりさんが言っていたように母娘どちらかが死ぬまで終わらないくらい引き返せないところまで行ってしまっていたことは9年の浪人生活と日々のやり取りからわかる。見栄を重視する母親のせいで外部からの介入も期待できず、本当に2人だけで破滅していくのが苦しかった。

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    2025年12月02日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

    Posted by ブクログ

    「母という呪縛 娘という牢獄」

    医学部受験に固執した母に抗えず9浪した娘が母を殺害した事件
    その背景を書いたノンフィクション

    当時、この事件で「教育虐待」という言葉を知った
    家庭構成が似ているからか、少し間違えばこの人は自分だったかもしれない

    親からの過剰な期待
    いい子でいようとする自分
    期待に応えられない落胆
    そのどれもが知ってる境地で
    どこでなにが間違っていたんだろうと答えのない絶望がやるせなかった

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    2025年11月30日