信原幸弘のレビュー一覧

  • 意識はどこからやってくるのか

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    対談本であるおかげで、話題があちこちに飛びつつ晦渋になりがちな部分もとっつきやすくはある。マインドアップロードの具体像なども述べられていて、それに対する哲学的な認識論・人間論のようなものも関心分野であるために対談の流れに乗って楽しめた。

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    2025年04月13日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    「意識研究会」の活動の一環として行われた、哲学者信原幸弘と神経科学者渡辺正峰の対談をまとめたもの。意識のアップロードに関して自分の中で論点整理はできた。
    【目次】
    第一章 意識という「究極の問い」を問う
    第二章 哲学の意識、科学の意識
    第三章 「脳と意識」をめぐるテクノロジーの現在地
    第四章 自己同一性とは何か
    第五章 アップロードで根本から変わる「人間」のあり方
    第六章 アップロード世界のウェルビーイング

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    2025年05月10日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    「肉体的な死」の後に、デジタル空間で「今までと変わらない生活が過ごせる」ことを目指す「マインドアップローディング」という技術を巡り、「哲学者」と「科学者」がそれぞれの立場から語り合う対談本。

    哲学的立場、科学的立場から「意識とは何か」「自己同一性とは何か」「デジタル世界における“ウェルビーイング”」といった様々な「“生きる”とは」という問題提起について語られる本書では、なによりも単純に「昨今の恐るべき技術進歩のスピード」に驚いた。

    「意識、無意識を含む脳の情報処理の全てを機械に移すことで、その機械に意識が宿り、今生きている世界と同じような形で、デジタル空間で生きていける」という「マインドア

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    2025年04月26日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    好みが分かれる内容。たまたまテッドチャンの息吹を読んだ頃に読み始めたこともあって、個人的には興味深く読めた。SF的な読み方の筋肉がついてるかどうかな気がする。
    哲学者VS無邪気な自然科学者という構図の読み方としても面白かった。

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    2025年04月09日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    外山滋比さんの本からのこの本、
    分かるためには多少難解な本でも素読レベルから繰り返すことで、糸口から分かるに繋がるのかと。
    お二人の考え方に近いものを感じて、アジャイルで行こうと思った次第。

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    2024年08月03日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    非常に勉強になる一冊だった。
    人間がどうやって学んでいくのか、知識を得られるのかが詳細に説明されている。
    また、人間の脳の進化を利用した研究によって、AIの進歩など驚愕の可能性が示されていて、興味深い内容だった。
    覚えること、わかることに対する自分の捉え方が変わった気がします。

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    2024年01月29日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    人間の知能について考察が、いろんな視点から展開される.気になったフレーズを書き留めておく.(p83) 直観は候補の絞り込みを行うことによって、私たちの物事の理解におおいに貢献するのである.(p143) 理性の適切な情動に裏打ちされてはじめて、証拠や推論はきちんと吟味されるのである.第5章の「機会がひらく知の可能性」でマインドリーディング装置の出現を想定した議論が楽しめた.「心のプライバシー」というタームは今後の展開に興味がある.

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    2023年07月09日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    哲学的な知の考察。人間の心の働きや知の仕組みなどが、心理学とは異なる用語で表現されている。「知ると分かる」「科学技術の善用と悪用」「正しく恐れる」などについての記述が面白かった。特に「知的徳」については、これを獲得していくために人は学ぶ必要があるのだなと感じた。徳を高めていきたい。

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    2023年06月12日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    この本の中では、しきりに「意識が湧く」という表現が出てくるが、少し違和感があります。
    意識とは「湧く」とかいう感覚では無く、無意識も意識だし、メタ認知のような客観的に自分を見る高度な意識もあるが、全て刺激に対する脳の反応が起きるということであり、何か意識という別物が湧き上がってくるのとは異なると思う。

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    2025年10月07日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    哲学者と神経学者による異色の対談。テーマは意識はどこから生まれたのか?そしてそれは機械にアップロード可能なのか?

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    2025年05月08日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    2025-04-01
    対談本とは思わなかった。
    なんか、期せずして連続して「心」とか「意識」に関わる本を連続して読んだ訳だが、いやあ、答えの出ない問いは面白いねえ。

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    2025年04月01日
  • 意識はどこからやってくるのか

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    ネタバレ

    マインドアップローディングという考えと「意識」の取り扱い方について

    人の脳を機械の脳に置き換え、それが「自分自身」だと認識された状態。それがマインドアップローディングの考え方。そこでなされることはなにか、についての言及はあまりなく実現可能性のみを説明している。

    正直あまり理解せずに読み進めたので、内容に関してはあまり触れない。

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    2025年03月26日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    もっと脳の仕組みの話かと思ったら哲学寄りだった。覚える、から派生してAIと仮想現実の話に着地したので、タイトルどうよ、と思った。日本のSFだと最後の方の仮想現実で生き続ける話で面白いの読んだっけ、時間軸がぐるぐる回ってた。こちらはそういう方向にはいかない。結構倫理の話が多いのは倫理と哲学はお隣さんんだからか。

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    2025年03月06日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    「人間の知能の大まかな全体像」を示す本だとのこと。

    構成は、最初の2章は「覚える」ことと「わかる」ことの違いを押さえる。
    あれ?これで表題の内容が終わっちゃう? と思われる。
    そのあと、臨機応変に対応する知の話に展開する。

    さらに、「知的徳」と「批判的思考力」へ向かう。
    「徳」の話が出てくるところが意外だった。
    それは著者が哲学の人だからか?
    そこからテクノロジーが人の知を拡張する未来の話になって終わる。

    全体としてびっくりするほど新しい話が出てくるわけではないが、「覚える」ことや「わかる」ことをいくつかの局面に分けて考えていくので、こちらも理解を整理しながら読み進めることができる。

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    2024年05月06日
  • 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性

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    信原幸弘『「覚える」と「わかる」 知の仕組みとその可能性』。気になってたので読んでみた。3章くらいまではなるほどの嵐でおもしろかった。4章の徳のことや5章のこれからの心のことは「初歩的な(プリマー)」レーベルなので浅め。ただそれでも、4章や5章の導入部で述べられる「現状の心はどんな感じか」という記述は、普段意識することがないので面白かった。

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    2023年01月28日