パミラのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
獣徒が人狼になる理由。世界の不安定さと、人と人の関わり。
それらを地図を描くという行為、世界を向き合うこと=人との関係と向き合うこと、と規定して物語は紡がれてゆく、はずだったのに。
3巻で打ち切りらしいです「白地図のライゼンデ」。
世界と隣人と自己と過去と未来。一人ではどうしようもないことと向き合い、傷つき諍い悩みながらも、歩んだ道が希望を紡ぎ未来を照らし出す、といった目論見があった作品だと思うのですが、中途半端なところで終了してしまいました。
正直、3巻読み終えた時点で終了と思わず、おまけの作者コメントに不穏なものを感じて調べたら打ち切りのようです。
ザバたちの冒険はこれからだ、みたいな -
Posted by ブクログ
旅路の途中で遭遇した崖崩れから宿屋の主人を救出した一行。地形が変化してしまうと、地図との整合性がとれなくなって未測定領域が生まれるということは、この世界って想像していた以上に不安定なんだと知る。
きっと、この変化し続ける世界を生み出した存在がいるのが、旅の目的地であるアムステルムなんだろうな。もしくは、それを知ることになるのか。
リタの精神の不安定さと、獣徒が人類社会で迫害されてきた歴史の暗さが垣間見える遭遇戦を経て、空の魔女降臨。
200年生きているという彼女がパーティーに何を与えるのか。知識なのか不穏さなのか希望なのか。
とりあえずは、軍資金らしいです。
遭遇戦の最中に路銀を盗られたの -
Posted by ブクログ
地図を描くことで、その対象の土地を詳らかにして、未知の脅威をなくし平穏無事な世界を増やしてゆく。
それは登場人物たちの思想や境遇を変化させること、夢や希望を叶えること、との相似の関係で、これからのザバやリタたちパーティーの冒険そのものが世界の開拓と、自分自身の成長になっていく、のだと思います。
地図を描いて世界を探り、冒険活劇を繰り広げる、というのは『世界樹の迷宮』シリーズを好んでいる自分にはとても刺さる要素であります。その始まりがなんだったのか、と考えると『フォーチュン•クエスト』だったりするのかな、と思う。マッピングを進めていくことでダンジョンの姿が鮮明になっていって、その制作過程がその