いわさきちひろ絵本美術館のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いわさきちひろさんの作り出す
柔らかくて温かみと優しさを
感じられる、この世界観が好きです。
読後は、まるで美術館へ行った後のように、
感性が研ぎ澄まされ、爽やかな気持ちに。
本書を読むと、ちひろさんの色に
込められた想いが伝わり、理解を
深めることで、より魅力的な絵に感じます。
最後の作品解説に、
複雑な人間関係にあったなかでも、
ちひろさん自身の好きな色'紫'を
取り入れることで、自らを癒していた
のではないか…とありました。
だからこそ、ちひろさんの絵は
人々を魅了するのではないかなと思います。
またいつか再読したいです☺︎
【ちひろさんからのメッセージ】
(1972年の『人生手帳』対談より一部抜粋。)
「 どんどん経済が成長してきたその代償に、
人間は心の豊かさをだんだん
失ってしまうんじゃないかと思います。
それに早く気づいて、豊かさについて
深く考えて欲しいと思います。
私は私の絵本のなかで、いまの日本から
失われた色々な優しさや、美しさを
描こうと思っています」
この部分にも、ちひろさんの作り出す
世界観に魅せられる理由が
隠されているような…そんな気がしました。 -
購入済み
ちひろの絵と色と言葉で子どもたちの背後にある心の動き。子どもたちの視線で、豊かさや複雑さを描いていて彼女は、子どもの愛らしさやその中にも喜びや悲しみが滲み出ている。
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購入済み
アンデルセン童話の言葉と共に、いわさきちひろさんの挿絵。アンデルセンの同じ作品の絵を何度描いても、更により良い物にと創作意欲で取り組んでらしたとか。
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購入済み
ちひろの絵の色彩色で印象深いのは、圧倒的に紫だろう。文庫は手放してしまい、改めて電子書籍で久しぶりに読み返しましたが、滲みだったり、ちょっとしたアクセント、紫をメインに描かれた絵も多いですが、ちひろの絵に初めて出会ったのは、小学校の時の国語の教科書の「ぶどうを持つ少女」でした。
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購入済み
平和と子供
これも紙書籍文庫で読みましたが、裕福な家庭でお嬢様として何不自由なく育つも、青春時代の戦争経験で価値観と生き方の方向性、イラスト画家の道へと再び東京に舞い戻り、平和の願いと未来の子供の生命力を描いた絵は、今の時代も優しさや美しさを絵からメッセージ性を感じ取れます。
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購入済み
千の花から
国語の教科書でいわさきちひろさんの絵に出会ったのが最初。この本も紙の文庫で所有してましたが、収納スペース関係で処分したので、電子書籍化は有難い。花が好きで、描かれた子供達の顔の様々な表情や仕草等、観察眼あってこそ花に託したメッセージが見えてくる。
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Posted by ブクログ
画家である、いわさきちひろさんが、作家アンデルセンの童話を絵本としたものに、描いた挿絵を、一冊の画集として集めたものです。
独特の、パステルのようなタッチの淡い水彩画、和紙の切り紙で出来た、はり絵を思わせる柔らかい人物造形など、アンデルセンの童話のファンタジックな世界観を、美しく、柔らかく表現されています。
「人魚姫」、「親指姫」、「みにくいあひるの子」、「マッチ売りの少女」、等々、有名な作品の、素晴らしい挿画が展開される中で、Qが付箋を付けていたページをめくると、なぜか「砂丘の物語」でした。
本作の、「ちいさなおいのり」という、淡く透明感のある水彩画をバックに、いわさきちひろさんの言葉が引用されています。
「百年もの年代の差をこえて
わたしの心に
かわらないうつくしさを
なげかけてくれる
アンデルセン――――
むかしふうの文章なのだけれど
その中にいまの社会につうじる
同じ庶民の悲しさをうたいあげている
この作家に
わたしはずいぶん学ぶことが多い
アンデルセンの童話のもっている夢が
たいへんリアルだということが
現代のわたしたちの心にも
つうじるのであろう」 (ちひろ・一九六四年)
(冒頭より引用)
また、このアンデルセンの童話に絵画作品を描くにあたって、
「『マッチ売りの少女』とか、いろいろなおひめさま、また魔女たちに、わたしは、それぞれのイメージをつくり、それをすこしずつ発展させながら、なんかいかいたことだろう。なんかいかいても、なお工夫するたのしさを、私は、いまだに失わないでいる」(ちひろ・一九六四年) (「アンデルセンいろいろ」より引用)
と、述べており、アンデルセンの童話世界が、いわさきちひろさんのイメージをどこまでも豊かにふくらませ、とても共感のもてる、汲めど尽きせぬアイデアと、なにより「たのしさ」のもとであったことがうかがえます。
色彩豊かでファンタジック、しかし、どこか物悲しく、不思議な絵の世界が広がっています。
いわさきちひろさんの絵に、様々なタッチで描かれた人物のまなざしは、そのまま、いわさきちひろさん、ご自身のなげかける、世界へのまなざしであったようにも思えます。
おぼろな輪郭にいろどられた、淡い童話たちのなげかける夢。 -
Posted by ブクログ
この本は一応「講談社文庫」のラインナップなんだけど、文庫と言いつつもこれはカテゴリーとしては絵本の部類に入る本なんじゃないかと思います。 何せ、活字部分がほとんどなくて、8割がたが彼女の絵なんですから!(笑)
KiKi が子供時代に手にしていた「アンデルセン童話」はいわさきちひろさんの挿絵ではなかったんだけど、大人になってからあちこちの本屋さんで彼女の筆による挿絵のついた「アンデルセン童話」をいくつも目にしました。 ただ残念なことにどの一冊もちゃんと読んでみた(と言うより眺めてみた と言うべきかしら?)ことがありませんでした。 と言うのも、彼女の絵には独特の温かみと憂いがあってアンデルセンの世界観と大きな差こそ感じないものの、それでもやっぱりどことな~く違うっていうのが KiKi の素直な感覚なんですよね~。
彼女の絵がしっくりくるのはやっぱりアンデルセンよりは童心社発刊の「万葉のうた」の方じゃないかと思っちゃったりもするわけで・・・・・。
(全文はブログにて) -
Posted by ブクログ
書店で偶然見かけ、運命のようなものを感じて手にとった一冊。
絵には疎い私は、美術館でも絵の展示部分はすぐに飽きてしまう。
綺麗な絵だなと思って眺めることがあっても、少し見れば満足できてしまうのだ。
だが、小さい頃に使っていたピアノの教本に添えられたいわさきちひろの絵は大好きで、大きくなってからも繰り返し眺めていた。
見ていて心あたたまるというだけの、理由もわからぬぼんやりとした「好き」なのだが……。
集められた絵はやっぱりとても素敵で気に入った。
そして、端々に添えられた解説が、こんな人間でも「なるほど」と興味を持てる上に絵の邪魔にならない感じでちょうどいい。
眺めていて心穏やかになれる。