あらすじ
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ちひろの絵の魅力のひとつは、透明感のあるさまざまな色彩のハーモニーです。とりわけ、紫を中心としたピンク、ブルー、藤色などが、ある時は甘く優しく、ある時は重く鋭く、喜びや悲しみの表現として多彩に用いられています。ちひろのテーマカラーである紫の美しさを堪能し、画家の創作の核心に迫る作品集。ちいさな画集第2弾!
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Posted by ブクログ
いわさきちひろさんの作り出す
柔らかくて温かみと優しさを
感じられる、この世界観が好きです。
読後は、まるで美術館へ行った後のように、
感性が研ぎ澄まされ、爽やかな気持ちに。
本書を読むと、ちひろさんの色に
込められた想いが伝わり、理解を
深めることで、より魅力的な絵に感じます。
最後の作品解説に、
複雑な人間関係にあったなかでも、
ちひろさん自身の好きな色'紫'を
取り入れることで、自らを癒していた
のではないか…とありました。
だからこそ、ちひろさんの絵は
人々を魅了するのではないかなと思います。
またいつか再読したいです☺︎
【ちひろさんからのメッセージ】
(1972年の『人生手帳』対談より一部抜粋。)
「 どんどん経済が成長してきたその代償に、
人間は心の豊かさをだんだん
失ってしまうんじゃないかと思います。
それに早く気づいて、豊かさについて
深く考えて欲しいと思います。
私は私の絵本のなかで、いまの日本から
失われた色々な優しさや、美しさを
描こうと思っています」
この部分にも、ちひろさんの作り出す
世界観に魅せられる理由が
隠されているような…そんな気がしました。
ちひろの絵の色彩色で印象深いのは、圧倒的に紫だろう。文庫は手放してしまい、改めて電子書籍で久しぶりに読み返しましたが、滲みだったり、ちょっとしたアクセント、紫をメインに描かれた絵も多いですが、ちひろの絵に初めて出会ったのは、小学校の時の国語の教科書の「ぶどうを持つ少女」でした。