アンナ・レンブケのレビュー一覧
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科学的エビデンスを元にした脳内で起こっていることの解説書ではなく、精神科医である著者が臨床で得た解釈や気づきをメインとした本。アメリカのAAやそこで行われている12ステップについて説明が不足していたり、脳内機序の省略がすごいなとか、少し論理が飛躍してるなというところが気になってしまった。でも、著者がロマンス小説依存になってた話とか、快楽と苦痛のシーソーの話などは面白かった。運動は細胞には直接的な意味では毒となるが、適度な運動はもちろん身体には薬となる。またさらりとしか触れられていなかったが、低容量のナルトレキソン(オピオイド受容体遮断薬)が逆に痛みを緩和する話も興味深かった。しかし苦痛も行きす
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Posted by ブクログ
期待していたよりは解決策の記載が無かった。
アメリカの精神医学者が患者や自分のケースを元に、依存症から抜け出せない人の心理や行動を説明する内容。
やめようと思ってもまた始めてしまうことや、やめた方がいいのは内心分かっているのに「必要である」と強弁させてしまうことなど、依存症患者の解像度を高く知ることはできた。
だが、大麻や医療用麻薬のようなアメリカ特有の依存状況のケースが多いことや、アルコール依存症の解決策もAA(依存症患者の治療コミュニティ)の事例を推していたため直接的な参考にはならない内容も多かった。
自分の期待したような依存(スマホ、買い物)などやそれへの対処法(治療するほどでは -
Posted by ブクログ
ドーパミンを含む脳内物質分泌による影響と付き合い方を説明した本
現代社会は、食べ物や様々なネットのサービスなど、ドーパミンを分泌させ、依存性を高めるために設計された商品で溢れている。程度の違いはあれど、何かに依存している人は本当に多いと実感する。自分もそんな中の一人なので、少しでも依存してるものから距離を取る一助になればと本書を読んだ。
答えとしては、簡単には依存している活動をできないように環境整備すべきという至極全うなことが書かれていた。それよりも、興味をひかれたのは、「快楽と苦痛のシーソー」という考え方だ。快楽を経験すると、その後に苦痛の揺り戻しが来る。また、苦痛を経験しても、その後に -
Posted by ブクログ
ドーパミンが欠損したマウスは数センチ先にあるエサも食べる気がおきず、死んでしまう。口の中に押し込まれたら食べる。
快楽の後には苦痛が訪れる。苦痛と快楽は相反過程のメカニズムで処理される。
シーソーはなるべく水平を保とうとする。長い間どちらか一方に傾いていることを望まない。快楽の側へ傾くために強力な自己調整メカニズムが働いて、快楽の時と同じ分だけ苦痛の側へ偏る。
①快楽のあくなき追求は苦痛に導く
②回復はそれを断つことから始まる
③ドーパミン断ちは脳の報酬回路をリセットする。シンプルな物事に喜びを見出せるようになる。
④セルフバインディングで欲求と摂取の間に壁を作る事ができる。メタ認知の余地が