カーク・ウォレス・ジョンソンのレビュー一覧

  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    南アフリカの某毛針マニアが、進化論を否定する箇所にちょっとした衝撃。俗にいうキリスト教右派の一種なんだろうけど。犯人だけでなく、著者がインタビューする各界の様々な人々の描写がおもしろい。

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    2026年04月29日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    ひさびさに、お勧めしたい位の本に出会えて、読後感も最高です。
    推理あり、ドキュメントあり、生物学あり、法律問題あり、
    更に正義とはと考えされられ、エンターテイメントとしても優秀ですし、人間の本性や本質って、悪いと思っていても、家庭環境が恵まれていても、こうなるのよねと読んでいても、頷いていたり、ドキドキ、ハラハラしたりして、またしばらくしたら読もうと思いました。
    巻の中央にある写真も貴重なものあり、しばらく英国に行ってる気分にもなりました。
    色々な意味を含んでいて、本好きには勧めたい、必読書です。

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    2026年04月22日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    実際にあった博物館の鳥の剥製の盗難事件のルポルタージュ。
    遺伝子研究のための剥製の歴史、着飾るための鳥の羽欲しさに乱獲する人々の醜態、フライフィッシングのマニアたちの熱狂、様々な要素が積み上げられ、予想もしなかった犯罪が起きる。
    小説の組み立て方が秀逸なので、まるでミステリー小説を読んでいるかのよう。犯人の人物像にも現代社会の生きづらさか投影されていて、盛りだくさんの1冊だった。

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    2026年03月13日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    構成がとても良い

    一時期、釣りを趣味にしていたことがあって、ルアーもフライも両方嗜んだ上で一番楽しかったのが、フライフィッシング用の毛針の自作だった(トラウト用の小さいもの)
    なので、興味深く読んだ
    釣りはしないけど毛針作成にハマるという気持ちは少しわかる
    同時に、一部の毛針愛好家の貪欲さにドン引きした
    どの界隈にも、のめり込みすぎて価値観がおかしくなってる人は多少なりともいるものではあるが…
    終盤の、ロンに少し救われた

    (図)

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    2026年03月05日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    ネタバレ

    ミステリのようにハラハラしながら読んで、面白かった。鳥の羽根にこんな世界があるとは。そして博物館の意義とは。

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    2026年02月11日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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     私の全く知らない世界のお話でした。毛針作成者が引き起こした事件です。釣りはしないけど毛針を作ることを趣味にする人がたくさんいるんですね。驚いた。
     犯人は罪悪感がありません。彼は、米国のホームスクールなる制度で大学に入るまでは家庭で教育を受けた人だそうです。音楽や毛針作成のような好きなことだけをしてきたので、道徳観やら倫理観のようなものを身に付けずに大人になってしまったのでしょう。恐ろしいことです。
     著者は盗難された珍鳥を探す旅に出ますが、結局は見つからず。今回の犯人に限らず、毛針作成を趣味にする人たちの中には、絶滅危惧種を憂うよりも自分の趣味を優先する人がいるのですね。撮り鉄のような世界

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    2026年01月22日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    単純な犯罪ノンフィクションではなく、珍鳥と羽毛の歴史、乱獲や闇取引の問題、博物館や標本の存在意義、司法や障害判定の不確実さ等々の多岐の分野に渡る話が展開されて非常に読み応えがある。
    自分も昔オタクだったので毛針愛好家の自己正当化の感じや世間ズレしていることに無自覚なところは身に覚えがあって読んでいて辛かった。
    今も昔も目先の自己承認欲求や自己顕示欲のために他人の尊厳や生き物の命を無碍に扱うことを気にしない人種が一定以上いるという事実がとても悲しい。

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    2026年01月01日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    とてもとても面白い。
    臨場感もあるし、現実を見るという意味でも素晴らしい切り口の本。文章も読みやすく、下手なミステリよりもはるかにミステリっぽい。
    面白いのだが、読むのにすごく時間がかかった。その理由は、すげえ腹が立つから……もうね。この本に出てくる、この博物館の標本を盗んだヤツをね、二重三重にボコりたい。めちゃくちゃにボコりたい。ボッコボコにしたい。もうね。こんな感覚久しぶりですよ。こんなにも腹立たしくて、相手をボコりたくなったのは……
    博物館に収蔵されている標本が、毛針愛好家の手によって盗まれて、良いようにバラバラにされて売りさばかれたっていう事件のルポルタージュなわけだけれど、この本の内

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    2025年10月05日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    ルポルタージュと分類される作品を読むのは初めて(なぜなら犯罪ものを追う、ショッキング、スキャンダラスな内容のものは、読むのにエネルギーがいるし単純に怖いなら)だけれども、こちらの作品は、鳥の羽にまつわる歴史と狂信的な人々の話で、全く知らない世界に触れられてとても楽しく読めた。

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    2026年04月29日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    ノンフィクション。最後までおもしろかったー。

    タイトルのまんま、大英自然史博物館の盗難事件が題材、ってだけの予備知識で読み始めたので、冒頭の盗難シーンは犯人の動機も全くわからず、早速引き込まれる。
    なんでこの人は他の収蔵品には目もくれず、なにやら長い名前の鳥の標本ばかり狙うのか?

    その謎が次第に明らかになっていくんだけど、まずはその標本がどういう経緯で博物館にもたらされたのかっていう歴史から繙かれていく。

    それは、18世紀、ダーウィンと同時代に生まれたアルフレッド・ラッセル・ウォレスが、南米やマレー諸島を探検し、命がけで採集したもの。
    世界にはまだ未知の領域がたくさん残されていて、ジャン

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    2026年04月30日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    ネタバレ

    前半は鳥の羽や博物館に関する歴史と毛針の世界から窃盗事件まで、後半は筆者がその事件について調べた内容や関係者へのインタビューなどで構成されている。
    この話を本にするという目的のためもあったのかもしれないけど、筆者の行動力がすごい。スクショとかインタビューとか一つ一つは難しいことをしてるわけではないと思うが、何年もの時間をかけて探偵ばりの調査をしている所に執念を感じた。
    現実の話なので最後は綺麗に解決したわけではなく、さらなる疑念が出てくるが真相は謎のまま。
    博物館の資料の意義や人の美しい物を所有することへの欲望などについて事件を通して考えられている点が面白かった。
    NHKの「未解決事件」であり

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    2026年03月27日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    本を読む楽しさの一つは、知らない世界に出会えることだと思うけど本著はまさにその楽しさを満喫できます。
    結構な長めの前置きも知らない世界への導入として楽しめるし、主人公の生い立ちからの物語も結末への伏線として興味を引っ張られます。
    ラストはノンフィクションなので劇的でもないしスッキリもしないけど、未知の世界にどっぷり浸かった身からするともうそんなことはどうでも良いと思えます。
    当たり前だけど、まだまだ知らない魅力的な世界がいっぱいある事に感謝ですね。

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    2026年02月10日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    大英自然史博物館のバックヤードで多くの鳥の標本が盗まれた。そこで盗まれたのはダーウィンの見つけたものなど歴史的な価値があるものではない標本達だった……
    毛鉤の釣りをしているときにジャーナリストの著者がそんな不思議な盗難事件を聞き、そして「完全解決には至っていない」ところから興味を持って調べていく本。「美しい鳥の羽根がいかに人間を狂わせたか」が描かれる。
    美しい「毛鉤」という文化があるのを初めて知った。とくに「アンティークと同じものを自らの手で作りたい(そのためには絶滅危惧種や絶滅した鳥の羽根を利用せねばならない)」という欲望について、ものすごい「文化内の規範」を感じた。面白く、そして怖かった。

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    2026年01月30日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    タイトルの『大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件』という漢字のみの翻訳と、表紙の4×4文字組に惹かれて完全にジャケ買い感あったけど、面白かった。

    そして、実は小説だと勘違いして手に取ったのだが…。
    犯罪ルポタージュだけど、鳥類の乱獲の歴史から保護に至るまでの歴史も踏まえながら進んでいく構成は、読み応えがあった。

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    2026年01月27日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    評判になっただけあって面白かったです。毛針自作界隈という何それ? って趣味ジャンルと人類の自然愛好史との関係から始まり、半分くらいで事件解決しちゃったけど? と思っていたらさらなる深層に話が向かっていくというゴージャスなルポルタージュでした。
    最終的に犯人への同情心は一切わかず、マニア・・・最悪・・・! みたいな気持ちになれるのでいいですね。古墳を発掘するときの話や絵画の修復の話など数百年スパンで未来の人類を信じる話を以前見聞きしていたのでなお最悪でした。人のふり見て我が振り直せで身を正して生きないといけない。

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    2025年11月28日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    イギリスで実際に起きた標本盗難事件の犯罪ルポ。
    2009年深夜、大英博物館の分館から鳥の標本が盗まれた。数ヶ月後、盗難犯として逮捕されたのは王立音楽院に所属する若きフルート奏者。輝かしい将来を約束された若者は何故道を踏み外したのか?

    読む前は犯罪ルポだしとっつきにくいんじゃないかと身構えたけど、美しい羽が盗まれた理由と執着と欲望の動機の構図がドラマチックで(犯罪を語るのに適した表現ではないけど)、ノンフィクションなのに小説のように引き込まれて夢中で読んだ。
    今まで全く知りもしなかった鳥の羽を巡る世界の話は起源から流行の背景までが興味深く読み応えあり。

    閉鎖的な界隈の中で横行している稀少な羽

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    2025年11月24日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    いやあ、この犯人最初は純粋無垢な感じで犯罪を犯してしまったように書かれているが、徐々に実情が明らかになっていくとともに、インタビューに応えた時などは、こいつひどいな、という感じになっていく。
    何か最後は正当に裁かれていない感があって、わだかまりが残るところがあるけど、読み応えがあった。

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    2025年11月03日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    犯罪ルポとしてはもちろん、色々な角度からめちゃくちゃおもしろかった!

    前代未聞の事件をどの見地で捉えるかで罪の軽重が全く変わる。科学や博物誌などのアカデミックな見地、法律的見地、もしくは金儲けとしての見地。それぞれの理が激突する。

    また、事件を超えて、狩猟採集にまつわる人間の業の深さや、犯罪にまつわる人間の心理など、非常に普遍的なテーマにまで射程が及んでいて、とても読み応えがあった。

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    2025年11月02日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    途中まで小説かと思っていた。

    博物館から大量の鳥の剥製が盗まれた事件。
    犯人の動機は?
    そして盗まれた剥製は一体どこへ行ったのか。

    「少年の日の思い出」を思い出す。
    いけ好かない近所の少年エーミールが孵化させたという、憧れのクジャクヤママユ。
    主人公が、それを見ると、居ても立っても居られず、衝動的に盗みを犯してしまう。

    人間がコントロールすることの難しい所有欲。
    しかし、そのことが生き物を絶滅にまで追いやってしまうこともある。

    法に触れやすいからこそ、閉鎖的で互いを守る傾向にあるコミュニティの存在も、この事件の背景に挙げられると思う。

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    2025年09月15日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    ノンフィクションだけどミステリのようで面白いと聞いて読んでみたのですが、全然ミステリではないような…むしろ、現実はミステリのようにスパッと解決できないんだなぁ…と思ってしまいました。

    2009年、エドウィン・リストは博物館から299点もの鳥の剥製を盗んだ。
    エドウィンは毛針作りに魅了され、今では手に入れることがワシントン条約等で禁止されている美しい鳥の羽で作ったヴィクトリア時代の毛針に憧れ、鳥の羽を手に入れるために泥棒をしたのだ。
    しかし、信じられないことに、裁判ではアスペルガー症候群という診断のために執行猶予付きの判決が出てエドウィンは一度も収監されなかった。エドウィンの周りの人間は誰一人

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    2026年03月15日