カーク・ウォレス・ジョンソンのレビュー一覧

  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

    Posted by ブクログ

    犯罪ルポとしてはもちろん、色々な角度からめちゃくちゃおもしろかった!

    前代未聞の事件をどの見地で捉えるかで罪の軽重が全く変わる。科学や博物誌などのアカデミックな見地、法律的見地、もしくは金儲けとしての見地。それぞれの理が激突する。

    また、事件を超えて、狩猟採集にまつわる人間の業の深さや、犯罪にまつわる人間の心理など、非常に普遍的なテーマにまで射程が及んでいて、とても読み応えがあった。

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    2025年11月02日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

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    途中まで小説かと思っていた。

    博物館から大量の鳥の剥製が盗まれた事件。
    犯人の動機は?
    そして盗まれた剥製は一体どこへ行ったのか。

    「少年の日の思い出」を思い出す。
    いけ好かない近所の少年エーミールが孵化させたという、憧れのクジャクヤママユ。
    主人公が、それを見ると、居ても立っても居られず、衝動的に盗みを犯してしまう。

    人間がコントロールすることの難しい所有欲。
    しかし、そのことが生き物を絶滅にまで追いやってしまうこともある。

    法に触れやすいからこそ、閉鎖的で互いを守る傾向にあるコミュニティの存在も、この事件の背景に挙げられると思う。

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    2025年09月15日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

    Posted by ブクログ

    加害者の優秀さと釣り合わない、自身の価値観だけを都合良く絶対とする幼稚さにビックリ。あと大切にしてるわりに被害者も加害者も杜撰。

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    2026年05月17日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションだけどミステリのようで面白いと聞いて読んでみたのですが、全然ミステリではないような…むしろ、現実はミステリのようにスパッと解決できないんだなぁ…と思ってしまいました。

    2009年、エドウィン・リストは博物館から299点もの鳥の剥製を盗んだ。
    エドウィンは毛針作りに魅了され、今では手に入れることがワシントン条約等で禁止されている美しい鳥の羽で作ったヴィクトリア時代の毛針に憧れ、鳥の羽を手に入れるために泥棒をしたのだ。
    しかし、信じられないことに、裁判ではアスペルガー症候群という診断のために執行猶予付きの判決が出てエドウィンは一度も収監されなかった。エドウィンの周りの人間は誰一人

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    2026年03月15日
  • 大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件: なぜ美しい羽は狙われたのか (DOJIN文庫22)

    Posted by ブクログ

    2009年、毛針愛好家の青年が博物館に侵入し、大量の珍鳥標本を盗んだ。動機は身勝手だったが、発達障害と診断されたことで極めて軽い刑が言い渡された。事件は落着… と、ここから著者の「真相」究明が始まる。フィクションではない生々しい欲望と感情たちに膿む。長期的な英知と短期的な私欲による争いは、いつも後者が勝利をおさめる。という一節が印象的だった。

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    2025年10月31日