後藤宗明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リスキリングの重要性や、リスキリング時の重要ポイントを丁寧に解説してくれており良本だった。
印象に残ったのは以下
①企業にとってコスト、スピード、離職リスクなどの観点でリスキリングは必要
②リスキリング時は、類似スキル、隣接スキルを意識して現状スキルを活かすべき
③リスキリング能力はニーズの変化が激しい時代において重要で、経験自体が今後評価される
④中長期視点でキャリアを考え、市場価値を上げるためにリスキリングは必要(Reskill or Die )
【メモ】
はじめに
・リスキリングとは、新しいことを学び、新しいスキルを身につけて実践し、そして新しい業務や職業に就くことまでを指す
1章
・今後5年で多くの雇用が消失し、それを上回る多くの雇用が創出されるが、スキル不足により、職を失った人がそのまま就けるわけではない(スキルギャップが生まれている)
・企業がリスキリングを導入するメリットは、採用よりコスト安い、デジタル化が早く進む、外部人材の退職リスク、採用困難などがある
2章
・アンラーニング、アダプタビリティ、プランニング、リスキリングの順にプロセスを回す
3章
・リスキリングするには、興味などのポジティブな感情、危機感などのネガティブな感情の動機がないと続かない
4章
・役員クラスであっても最新テクノロジートレンドの情報収集は欠かさない(でないと自分が付いてけない or 市場からNOを突きつけられる)
・将来必要なスキルー現在保有するスキル=スキルギャップを埋める
・2030年に必要とされるスキルの1つが学習戦略である
→ハードスキル重要だがニーズの移り変わりが激しいため、ニーズに合わせてリスキリングする能力の必要性が謳われている
→リスキリングできること自体が価値あると評価される
・現状のスキルから類似スキル、隣接スキルを意識してスライドさせていくことで、現状を活かしたリスキリングができる
5章
・転職における採用要件としてリスキリング経験があることは重要視される可能性がある
未来志向、変化への適応力、学習能力、目標達成能力など
・30代後半から市場価値が下がっていく可能性が上がる、ここでリスキリングしておかないともっと下がっていく
・Reskill or Die
6章
・グリーン分野は今後需要が高まる領域
・グリーン分野のリスキリングとして、欧州では民間、行政、学校が連携する事例もある -
Posted by ブクログ
中高年に向けたリスキリング推奨の一冊。
定年の概念が変わっていく中、中高年の働き方も変化が求められているわけですが、著者自らの経験から、新たなスキルを身に付け新しい業務や職業に就くリスキリングの重要性を解説します。
中高年取り巻く就業環境の変化、求められるスキル、その実践方法など体系的にまとめられています。著者は、究極的なゴールは、定年後も個人事業主(フリーランス)となって働き続けることと述べているように、副業から独立に向けた方向性の構成になっています。金銭的なこともありますが、この人手不足が叫ばれる中で、自らのスキルで役に立てる仕事を続けられることは幸せなことだと思います。こういったことを考えることに早すぎることはありません。しっかり意識していくべきことだと思います。個人的におもしろかったのは、定年後を見据えて、肩書きを名乗らない1か月を経験することで、周囲の変化を直接感じることができる、というのは、地味ですが、効果的な気がしました。
▼定年の概念
・定年1.0
生活の不安なくのんびりと暮らせた時代
・定年2.0
「老後のお金」に関する常識が大きく変化した時代のシニア像
・定年3.0
「お金」「健康」「孤独」の3つの問題をそれぞれが解決していかなければならなくなった
・定年4.0
リスキリングで現在の雇用に頼らない人生とキャリアwp自ら創造する
▼雇われることを前提にするのではなく、自分で自分の仕事を「創る」ことで、労働寿命を延ばす努力をすることが、今後安心して生活していくためには必要
▼人間の仕事として残っていく仕事
①「人間なのに」市場は引き続きエンタメ価値で生き続ける
②「天然もの」の希少価値は上がり続ける
▼定年4.0時代に求められるマインドセットの転換
①「まずやってみる」を心がけよう
②コンフォートゾーンから飛び出そう
③「6割の理解」のままで突き進もう
④何度でも同じプロセスを繰り返そう
⑤いつでも軌道修正しよう
⑥すぐに成果がでなくても焦らない
⑦発展途上の自分に自信を持つ
▼学際的スキルとは、「複雑な問題を解決し、新たな洞察を生み出し、イノベーションを起こすために、2つ以上の異なる分野の知識を統合し、応用する技術のこと」
▼「報酬を払ってもらえる能力」を高める5つの考え方
①仕事を受注するためには、「適切な人脈」の維持が必要
②契約更新のためには、明確な「実績と貢献」が必要
③価格交渉力を持つためには、「差別化された価値」が必要
④大きなリスクを取らず「できること」を最大化する
⑤「フルタイム」⇔「パートタイム」を柔軟に繰り返すことを前提に
<目次>
第1章 定年4.0時代のリスキリング
1.現実味を増す「定年4.0」の世界
2.AIリストラに備えよ!
【リスキリング体験談①】
「夢に向かって」高校教師から次世代金融システムの起業家へ(荒澤文寛さん)
第2章 リスキリングで労働寿命を長くする
1.定年4.0の時代に労働移動を実現する
2.リスキリングにどう取り組むか
3.AI時代に求められる「学際的スキル」
【リスキリング体験談②】
生活保護を乗り越えてシステムエンジニアへ(城間ちあきさん)
第3章 リスキリングを開始・継続するために
1.定年後に向けて40代から始める「5つの投資」
2.「スキルと学び」に投資し、IDスキルの形成を目指す
3.「健康」に投資し、労働寿命を延ばす
4.「お金」に投資し、リスク許容度を上げる
5.「人間関係」に投資し、チャンスを増やす
6.「仕事」に投資し、将来の選択肢と可能性を広げる
7.「リスキリングは何から始めたらよいか?」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ若干年齢層高め向け。かつ個人向けに近いと感じた。
リスキリングする重要性とマインド、ステップ、使える事例や考え方を提示してくれている。
各人がこれを読んで危機感を覚え、実行に移す、という観点に焦点が当たっているのかなと。
では企業や組織目線でリスキリングを促すにはどうするべきか?に関しては少し弱い。
まだすこし表面的な打ち手が多い気もした。
とはいえ筆者からみたリスキリング自体の必要性というのはご本人の経験を踏まえてかなり強く示されてることは感じ取った。若手にあたる年齢なのでそこまでデジタルで苦労したことはないが、慢心は新たな世代とのGAPを産むのであろうとは思うので、自分にとっても必要なものとして意識したい。 -
Posted by ブクログ
読む前と後で印象が変わったのは下記の3点。
・リスキリング→今までと違う分野のスキルを磨くこと。
・リスキリングはもともと個人でやるものではなく業務としてやるもの(ただし、社会情勢からはそうかどうかは微妙)。
・リスキリングしながら給与を下げつつ転職するくらいなら、新しいスキルで同じ会社の違う部署/事業部で活躍しよう。
全体的にIT/デジタル化のスキルを身につけるという話が多かったので、もともとITに興味があって情報学部出身の自分としてはあんまりかなーと思ったりはした。ただ、終盤のSGDsなどのグリーントランスフォーメーションのような話は、確かにそうかもなぁ・・・イメージ突いてないんだけど。と思ったりした。
audible版 -
Posted by ブクログ
私自身が今人事に身を置くからこそ、声を大にして言いたい。「リスキリングは間違いなく必須」なのである。
テクノロジーの進化がすさまじい。
その進化に合わせて、ビジネスも急激な勢いで変化している。
「今までの常識は全く役に立たなくなる」と、まず自覚することが大事ではないだろうか。
新技術が台頭することによって、業界そのものが消失することは今現在でも起こっている。
その状況を対岸の火事と思って見ない振りをするのか、自分事として意識するのか。
変化は今までのように、何十年もかけて起こるものではない。
これからは、気を許したとたんに、一瞬で変化してしまうことがあり得るだろう。
いざその時に嘆いても、もう遅いのだ。
結局は今の時点から、まずは意識して、変化に対して覚悟を持つということなのだ。
人生100年時代だから、確かに1つのスキルだけで仕事を乗り切っていくのは難しいだろう。
だからこそリスキリングして、複数のキャリア選択をしていこうという考えも、確かに正しいと思う。
しかし本書では、「本質は技術的失業に備えること」と説いている。
テクノロジーの進化で、業界の変化もあり得る。
人生が延びることで、複数のキャリアが必要なのも確かだ。
しかし、身近な課題としてあり得るのが、この技術的失業なのではないだろうか。
一つ一つの仕事が、大きく変化していくという話だ。
分かりやすいのは、データ入力などの作業だ。
今までコツコツとやっていた、ルーティーンワークや事務系の仕事はドンドンとAIに置き換わっていくのは間違いない。
もし会社が存続できたとしても、自分自身が社内で失業状態になってしまうことがあり得るということ。
これは実はそんなに先の話ではない。
業界の消失や、人生100年時代よりも、先に来る眼に見える課題なのだ。
だからこそ、学び直しをして、新しいスキルを習得していかなければならないという話なのだ。
つまり我々には、実はそんなに時間が残されていない。
問題なのは、これを個人だけに委ねていても、結局はやらない人はやらないし、方法もバラバラとなるため、組織の力として蓄積されないということなのだ。
会社側が「リスキリング」と掛け声だけ発しても、それを社員任せにしている時点で、上手くいくはずがない。
企業が「意識の高い社員にお任せ」ではなく、積極的にルール化して、制度も整えて行う必要がある。
まずは「当社の戦略上でこういうスキルが必要なのだ」というメッセージを社員に対して発信し、腹落ちしてもらうことからだ。
納得すれば積極的にスキル獲得に動くと思うが、当然習得の暁には、その仕事に就いてもらう必要があるし、人事評価としても上げていくことが大事だろうと思う。
せっかくリスキリングしても、人事異動が出来なければ、何のための努力だったのかとなってしまう。
評価も上がらなければ「前の仕事の方が慣れているし、新しいことはやりたくない」という心理が蔓延してしまう。
「会社側がリスキリングに対しどういう環境を提供できるかが成功の鍵だ」という考え方には同感しかない。
この点こそ「実践編」ならではだと思う。
最初に行うべきことは、個人個人の現状のスキルマップ作り。
同時に、企業側で求めるスキルの可視化だ。
結局、会社が必要と思っているスキルが、社内にない場合、安易に考えると、中途採用で補充となってしまうが、それでは既存社員がいつまでも同じ仕事をすることになってしまう。
いざその業務が消失したときに、他の仕事に就いてもらおうとしても、そこからリスキリングしたのでは遅すぎる。
当然、日本の雇用条件では、その業務が無くなったからと言って、即退社を要求することはできない。
人材の有効活用を考えれば、当然に既存社員をリスキリングした方が良い訳であるが、ここはバランスとなるだろう。
本書内では、そもそも会社側の姿勢として、既存業務を効率化し、リスキリングの時間確保をさせられるかが成功の第一歩である、と説いている。
これには私も大いに賛成だ。
今忙しく業務をしている中で、+アルファで学習を強いるのは、相当に難しいだろう。
こういう点も会社側が積極的に業務改善を図り、社員が学ぶ時間を確保できるようにすることが、リスキリング施策では非常に重要だ。
時間確保によってメンバーに学習させ、新スキルを獲得できたならば、今度はそれを実践できる場を用意しなければならない。
これも当たり前の話であるが、せっかくスキル習得しても、実践の機会がなければ本人のモチベーションは下がってしまう。
これでは次に新たな学習をしようという気持ちが萎えてしまう。
リスキリングの好循環を生むためにも、「既存業務の効率化→実際の学習→スキル習得→実践」を欠けることなく全て整えることが大切だ。
人事としてこれらを整えたら、メンバーに実行までさせるのが、リーダー・マネージャーの責任となる。
全面的にサポートし、成長を促すことは、当然に本人にとっても、結果的に組織にとっても必ずプラスになるはずだ。
「学習が大事だ」と掛け声だけしても、実行するのは本当に難しい。
当然リーダー・マネージャーが率先して学ぶ姿勢を見せることも大切だと思う。
そうなると、一番忙しいリーダー・マネージャーこそが率先して業務改善し、学ぶ時間を確保する必要がある。
少しずつでも、これらを実践していくことから始める必要がある。
いずれにしても実行しなければ意味がない。
学習する組織を文化として作り上げられるかが大事ということ。
そのために制度も施策も整えるということなのだ。
(2024/1/5金)