宮本慎也のレビュー一覧
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購入済み
読んで良かった
最近宮本さんの話をYouTubeで聞く事が多くその原点が野村監督からの薫陶である事を知り読んでみようと思った一冊です。
野村監督著書だけでなく宮本さんの著書も色々読んでみたいと思えた一冊でした -
Posted by ブクログ
2026/06/22 08:53
どうやら、宮本さんは今一度指導者に戻りたいんだろうな。以前のコーチの時は厳しすぎて選手が萎縮してしまってダメだということがあったのだろうか。YouTubeを見ているとやっぱりこういう人がNPBにいないのはもったいないし、本当に復帰できたら良いんだろうに。
本の中で話に出てきた宮川理論、結構前にYouTubeで動画が何本も出ていたみたいなのだがこれまで全く知らなかった。この理論でちょっと付け焼き刃的に真似してみたら、いきなりランニングホームランを打てたから驚いた。
少し打てないとコロコロ変えてるから、でも動画を見ると違いはわからないんだけど、当面はこれでやってみようかなと。これ見つけられだけでもこの本読んで良かったが、野球中継を見る上でも手元に一冊あると面白いかもしれない。 -
Posted by ブクログ
「日本野球(スモール・ベースボール)」の当たり前は当たり前じゃなかった。冒頭から、僅差での勝利に強いチームと3点差以上の差をつけての勝利に強いチーム、無死一塁での犠打とヒッティングでの得点力の差の過去10年間のデータが提示される。3割バッターが各リーグで1、2人しかいないという極端な投高打低の現在、「打てないんだから虎の子の1点を守りきれるチームこそ強いのだ」と、特に2023年の阪神タイガースなどを見て、そういう結論に結びつけたくなる(読売ジャイアンツの阿部監督もそうだろう)のだが、実はこれこそが過去10年の内の例外中の例外だったとは。3点差以上の勝率の高いチームが過去10年のほとんどで優勝し、無死1塁で打っていくのと一死2塁で打っていくのでは前者で得点できる確率が高い。150キロ代のストレートを投げる投手が各チーム何人もいて、MLBとNPBの投手の平均球速の差は年々縮まりつつある。これこそが現在の投高打低の根幹にあるのは間違いなく、だからこそ「打たなきゃ勝てんズラよ(by殿馬一人@明訓高校)」、攻撃型オーダーこそ勝たんなのだったのだ。ヒットがなかなか出ないのだから連打はもっと難しい。したがって得点するには長打一発に賭けた方がいい。ということは外野にフライボールを打つ打撃をメインに据える。こうしてMLB野球のほうが理にかなっていることになってくるのだ。興味のある方はぜひ本書を読んで欲しいのだが、ざっくりと理由をいえば「投手を疲労から守る」にある。スモール・ベースボールはプレーオフなどの短期決戦では通用するが、ペナントレースのような長丁場では通用しなくなっていたのだ。「然るべき論」というのが現実ではむしろ起こらないという体験は意外に多く感じるものだが、こうして単純ではない筋道を辿ればちゃんと真の理屈が見えてくるというのは、野球に限らず思考論理の上で学ぶべきことが多いと思う。このようにダウンスイングvsアッパースイング、両手補球vsシングルハンド捕球、2番打者vs4番打者など、ここ近年のスモールベースボール神話に疑問を感じている人にはうってつけの内容になっている(自分は「最短距離でバットを出せ」という話が一番なるほどと思った)。現役時代正にMr.スモール・ベースボールだった著者が、現在指導者という立場になり、いままでの日本野球の常識が「ほんまにそうなんか」という疑問が出発点になっているのだろう。著者の提言は、これからの日本野球の在り方について、特にその指導者へ向けてのものになっているのだと思う。
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Posted by ブクログ
■内容
スモールベースボールの申し子 宮本慎也が語る「日本プロ野球の現状」を、「MLBで通用するには何が足らないか」という視点で論じた一冊。
一般に〈日本のプロ野球 緻密 vs メジャーリーグ パワーペースボール〉 と見なされる。はたして、その見方はどうなのか?という疑問に始まり、矢継ぎ早に定説と見なされている戦術について、持論をデータに照合し解説を重ねていく。
例えば…送りバントは手堅い作戦なのか?最近注目の2番最強説は〈主砲は4番説〉を凌駕していくのか?得点と失点のバランスは?長距離打者は皆アッパースイングである⁈フライボールは本当に革命なのか…等々について。
野球はそもそも数字との親和性が極めて高い。近年、日本でも様々なデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価・戦略・戦術を考える手法である「セイバーメトリクス」が導入され、アナリストを置く球団も増えている。
余談だけど、セイバーメトリクスによれば、「打撃における最大限の飛距離を出すには」…地面に対し19度のアッパースイング軌道でバットを出し、ボールの中心の6mm下を打つ、と明らかにされている。
著者は現役時代、野村ID野球の体現者であった。その体験にセイバーメトリクスのデータが加わり、著者ははたして日本の野球界で用いられている技術論・戦略・戦術が理に適ったものなのか…を検証。
その結果、アップデートされていない現状をまざまざと知り、思考停止状態にあると喝破。
そこからが本題というか著者の見解。日本野球が世界と戦う上で、進むべき方向は、従来の「緻密な野球=スモールベースボール」から脱却し、「パワーベースボール」を向かうべし!と説く。
具体的には日本野球は打力・身体能力を活かした選手育成、柔軟なポジション編成、徹底したデータ活用を通じて、国際舞台でも勝てる新たなチームづくりをせよと。
■感想
本書では、自身のプロ野球での歩みについても坦懐。「自分は守備力や小技を磨き、つなぎ役に徹したのは、野球界で生き残るための方策であり、自分のようなプレイスタイルに憧れたり、目指してほしくない」とまで言い切る。その率直さに驚いた。
名球会入りしたレジェンドが、自己否定とまではいかないが、まさかの自己肯定の低さ。
その発言の裏には、ガラパコス化した日本プロ野球界に対する「憂い」。イチローや大谷翔平の超人的活躍、先のWBCでの優勝…と、日本野球の日の出を見たと感じた人も多いが、著者から見れば、それは個人の卓越した才能と不断の努力の賜物。プロ野球全体を総覧すれば、世界標準にはまだまだ達していない…と。
確かに…、「日本人の長距離打者」と期待された松井秀喜は手首骨折の怪我に泣き、真の意味で活躍したのは大谷翔平が初めてである。
そこからも、著者が提起するパワーベースボールの本場で活躍するには、強靭なフィジカルという土台があってのスキルなのだろう。
■最後に
宮本慎也は、この本を一番読んでもらいたいのは、正しくは誰に向けて著したのか…。それは球団オーナーではないか。
MLBでは、監督はフィールドマネージャー。与えられた戦力で現場の陣頭指揮を執る人。GMは戦力を整える編成部の"心臓部"を担い、オーナーはこの両輪がうまく機能しているかを注視。「戦力整備」と「現場指揮」の分業が当たり前。
方や日本では、球団生え抜きのスタープレイヤーをいまだに客寄せパンダとして監督を招いたり、時には『全権監督』を約束し、成績が伴わなければクビにする…。悪しき慣習がいまだ申し送り事項のように行われている。
そのような体たらくな組織運営を悔い改めることないオーナーや球団においては、「なにがセイバーメトリクスだ、アナリストだ」という思いだろう。
我が日式野球には「スモールベースボールという日本ならではスタイルがあるではないか」と思っていたが、それはガラパコスだったのね…としみじみ実感させ、ジャパニーズベースボールの夜明けはまだまだであります。 -
Posted by ブクログ
ヤクルトスワローズで活躍した宮本慎也氏が自身の考えや野球観などを選手時代や解説者としての経験を通して書いた一冊。
本書に書かれている相手を観察する洞察力が著者の2000本安打という成績に現れたのだと感じました。
選手時代に一緒だった野村克也氏や古田敦也氏とのエピソードやコーチ時代の選手間のやり取りなど著者が得た経験はアスリートのみならず社会人にも応用できるものも多くあると感じました。
そして、コーチ時代の経験から指導者としての振る舞いについてはマネージメントについて参考になる部分が多いと感じました。
そんな本書の中でも著者の成績に対する数字へのこだわりや外国人選手とのやり取りについては読んでいて印象に残りました。
著者のプロ野球選手としての経験を通して変化を恐れないこと、ヤマを張って勝負する潔さ、失敗を受け止めて次に活かすために反省すること、努力して最大限の準備をしておくことなど普段の生活でも大切なことが多く書かれていると感じました。
そして、そのためにも日常生活の中で著者が行っている洞察力を高めていきたいと感じた一冊でした。