Neyのレビュー一覧

  • 二木先生

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    「普通」になれない二人の物語

    主人公の田井中広一は、自分が周囲の人と同じように振る舞えないことに悩んでいる。
    察することがとても苦手だったり、何かに夢中になると他のことが手につかなくなったり。
    これは生まれつきの性質のようで、病名こそ付けられなかったものの、対人関係の感覚などは周囲の人とは大きくずれている。

    そして、担任の二木もまた、ある生まれつきの「社会的に認められない性質」を持っていて、それを周囲に隠して生きている。
    田井中がこの二木の秘密を握ったことで、二人の間に不思議な交流が生まれる。

    田井中の成長が本作の中心だ。
    序盤の田井中はうざい。二木に脅迫めいたことをしながらも、自分でも目的を理解できていないため、二木をいらだたせ、不安にさせてしまう。
    しかし、自分の性質に折り合いを付けられなかった彼が、二木の導きによって自分の道を見出していく姿には心を打たれる。

    また一見すると、秘密を盾にして田井中が二木を攻撃しているように見える。しかし実際には、これは田井中の二木に対する執着だ。
    二木は自身の性質に苦しみながらも、賢く立ち回って生きている。それが田井中にとっては興味深く、自身でも気が付かない憧れを抱いている。
    この二木の「性質」をどう取り扱うかも、本作のテーマの一つだ。
    そして、二木は脅迫まがいのことをする田井中のことを渋々ながらも導いてくれる。

    そして、ラストには驚きの展開が。
    二木の「性質」に限らず、人に見せられない部分をどう扱うのか、それが問われる、興味深い作品だった。

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    2026年07月09日
  • 二木先生

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    相対的に1番まともなのは、二木先生では?

    読んでる間も読み終わった後も、なんだか思考が晴れない作品。
    考えさせられる作品と言えば良さそうに感じるが、そう綺麗にまとめられる作品とは違う気がする。

    なんだかんだ一貫してる二木先生の誠実な振る舞いや言葉選びには、ある日気が付いた自分の内面について、ひたすら思考を回し続けてきた魅力があると思う。

    最後に、主人公の様に息苦しさを感じた学生生活を送ってる人には、知っていて欲しい。
    社会には、こちらの思考がフリーズする程理解し難い人間なんてありふれていることを。

    0
    2026年07月07日
  • 二木先生

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    普通ではない先生と少年
    普通とは何か…を考えさせられた。
    ラストはそういう終わり方をするんですねと感じた。
    何故か次々と読み進んでしまう作品でした。

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    2026年06月28日
  • 二木先生

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    すごく好きな話だった!
    波風立てずに行きたいタイプだから主人公にはハラハラしたけど、続きが気になってどんどん先を読みたくなる
    「普通」って難しい…
    ただ多数派ってだけなのに、威張れるようなものでもないのに、「その他」の意見を断絶する
    日本という国だからこそ、そういう部分が強いのかなと思った
    重いテーマなのに読みやすい文体でいつかまた再読したい

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    2026年06月21日
  • 二木先生

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    お互いやばい秘密を握り合う異常な先生と生徒の関係。

    二木先生の言動には賛否ありそうだけど、淡々とし、クールそうに見える中にも確固たる信念と愛を感じた。

    生きていくために必要なこととは?普通とは何か?色々考えさせられた。

    サクサク読めるのに突き刺さるものがある作品。高校生あたりにもおすすめ。

    0
    2026年06月19日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    いわゆる「普通」がわからない田井中と、本質的に変わることは無理であると悟り、普通になろうとするのではなく、「普通という名の皮」を被って生きることを選択した二木先生。
    性的嗜好がなんであれ、確かにそれも含めて自分自身であり、あるいはその人自身なのだから、誰かがとやかく言う筋合いはないのである。
    とにもかくにも読んでいて自分の心を無理矢理覗かされているような気もするし、もうやめてくれと言いたくなるような展開もある。
    しかし読み終えた時に、自分自身の生き方と向き合っていくことの大切さ。そして他人と関わって生きていくことの難しさを意識させられるのである。

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    2026年06月07日
  • 二木先生

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    なかなかセンセーショナルな作品でした。
    次の展開が気になり、一気に読み切ってしまいました。
    性格的に難ありな主人公と担任の先生の秘密の共有はどういう風に膨れていくのかなと思って読みましたが、思っていた以上に面白かったです。
    作中でハッピーエンドな終わり方でなくてもいいと先生が言っていましたが、この小説自体は、最悪な状況での最低限のハッピーエンドで終わっていました。
    是非時間がある時に一気読みしてほしい一冊です。

    0
    2026年06月03日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    ケガレを祓いそのケガレで物語を綴る幻想作家(であり大学教授)と、ケガレを視ることのできる助手の青年のバディもの。しかも呪われた屋敷もの。これは嬉しい。
    更に想像以上にがっつり怖いホラー。これは楽しい。

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    2025年02月18日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    ネタバレ

    怖おもしろかったー!
    表紙もちゃんと見ているのになぜか途中まで主人公の性別を勘違いしていて、あとから出てくるキャラも性別間違えて読んでて、しかも最終的に性別が大事なポイントで、いろいろ惑わされました。大半は自爆だけど。
    続編も出てほしいなー。

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    2024年12月29日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    怪異ミステリーか、と無防備に読んで、
    いやいやホラーじゃん!こわ!!とびっくりさせられた。ホラーミステリー系大好物です。
    怪異の原因は人間か、怪異なのか。線引きの塩梅もいい感じ。
    引用されている幻想文学の数々もすばらしい。

    年上敬語と生意気な年下のバディものなので、この手の設定が好きな子にもおすすめしたい。

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    2024年06月06日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    ネタバレ

    怪異に首を突っ込む教授と怪異に遭ってしまったがために特殊能力を得た大学生のバディものというと某作品が思い浮かびますが、ちょっと毛色は違う感じ。
    変わった手法ながら怪異を祓える力を持つ教授兼作家(でも怪異を見ることはできない)と、怪異を祓えはしないけど見ることができる大学生が、ある屋敷の謎を解く物語。
    なかなか大変な目に遭っていながら、それなりに普通に大学生活を送り、普通に恋もしていた彼だけに、その日常にまで屋敷に関わる怪異が迫ってきたときは恐ろしさを感じた。
    しかもこの謎、要素が複数に絡み合っているので、なかなかに手ごわい。
    最終的に彼の友人を色々な意味で巻き込む結果となるし、何より犯人の正体が「まじですかい!」という展開に。
    真相には本当に驚かされた。
    これはミスリードしますな。
    ホラーものとしても怖いけれど、普通にミステリとしても面白かったです。
    現実にありうるかどうかというリアリティさは下がったかもしれませんが。
    何より驚いたのは、普通に読み飛ばしていた日常シーンにでかい伏線があったこと。
    確かにそんな描写あったけれども、まさか最後の最後でそれ引っ張ってくる!?と本当に驚きました。
    最後まで油断できない作品でした。

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    2024年04月06日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    帯に民俗学ミステリーと書いていますが、民俗学ではないですね。強いて言うならホラーミステリーかな。ただ、ミステリーの文法には必ずしも則ってないので、ホラー色のほうが強いです。
    現われる怪異事象が理屈で推し量れないところに恐怖を感じます。なのでホラーとしては割とよくできた作品だと思います。これはシリーズ化するかもしれませんね。

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    2024年03月20日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    面白かった。
    初めの方は主人公が面倒くさい性格で、
    二木先生に挑んでいく(脅していく)姿が見てられなくて、でも次々に話が進んでいくからサクサク読めた。
    先生はいいこと言う。基本的に。
    後半、吉田の幼稚さと嫌なやつ具合にムカムカしながら読んでたけど、音声が出てからはどうなるのか怖くてハラハラした。
    正義感警察と、それに酔ってる高校生、痛い。
    見てられない。

    これからどうなるのか?という終わり方だったけど、これでよかったのか?
    先生が居ても辞めても主人公は地獄だよね。。。と。
    ただ、主人公が書いた話はきっと面白かったんじゃないだろうか、と思う。

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    2026年10月05日
  • 二木先生

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    スルスル読めたけど表紙を超えるインパクトがなくてうーむとなった
    期待値が高すぎたのかもしれない
    普通の表紙だったらもっと内容が面白く感じれただろうし、でも普通の表紙だったら手に取らなかったかもしれないし、なんだか難しいなあ
    迷惑かけないなら別にロリコンでもいいよね
    だっていわゆる普通と言われてる異性愛者が迷惑かけてるニュースのがはるかに多いし
    まぁ母数が多いので比較にならんけども
    と、思いました

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    2026年08月29日
  • 二木先生

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    結構読ませる作品で、田井中の気持ちも分からなくはない。
    自分って普通であってほしいけれど、どこかおかしくというか異常であってほしい。
    その異常感がアイデンティティーだったりもして。
    普通と認識することが妙に嫌だったり。
    人間なんて、どこかおかしくてどこか普通なんだよな。
    その自分の中で普通と思ってやっていることが他の人から見たら異常だったり。
    自分で異常と思っていることが意外と普通だったり。

    そういう意味で人間は面白いんだろうな。

    じゃあ、この二木先生も異常かと問われるとそうでもない。割合からすると、もっと異常な人はいる。
    市民権は得ていないだろうけれど、あぁそうなのねくらい。

    そういう人の感覚みたいなものを真っ向から表しているところに絶賛が集まっているのかな。
    とはいえ、限定カバーで異常に褒めそやすから、何事かと思って、もっとこう異常な世界観とか衝撃の展開かと思ったらそうでもなかったかな。
    面白くないわけではないけれど、限定カバーはやりすぎな気がしたな。

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    2026年07月06日
  • 二木先生

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    主人公の滲み出る底意地の悪さというか、常に相手より優位に立とうとする姿勢が好きになれなかった。
    対人関係にこんな人いたらストレスだな〜と思いながら読みました。
    ラストは個人的には普通。

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    2026年06月01日
  • 二木先生

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    人を選ぶ作品
    私は面白いと思うけど、もう一回読みたいかって言われたらそうじゃないかも
    でもインパクトがあって考えさせられる一作でした!

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    2026年05月25日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    親戚の客員教授兼幻想作家との
    奇妙で恐ろしい生活。

    面白半分に首を突っ込むな、という教訓が
    実地(?)でもらえるわけで…。
    いや、本を書くのにどういうインクを?! でしたが
    話が進むにつれて、の納得(?)話。
    確かに、さくっと使って終わらせたい…かと。

    そして迫りくる恐怖体験。
    多少があっても、これは怖い。
    寝るのも生活するのも怖いものがあります。
    しかも最後の落ち!
    この先もしかしたら…を抱えて?! と
    叫びたい終わりでした。
    平和って、素晴らしいです。

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    2025年02月11日