Neyのレビュー一覧
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ネタバレ「きみは前に、自分は内面を掘り下げて生きてるタイプだとかどうとか言ってたな。
結構なことだけど一人じゃ限界があるぞ。下手な自己修正を重ねた紛い物の自分を信じ込む前に、他人を反響板にしてみたらどうだ。」
アスペルガー気味な高校生とロリコン趣味の先生の物語
思春期特有の高い自意識を持ってる田井中と普段とは全く違う皮肉っぽくて口が悪い二木先生のやりとりが面白かった
人から受け入れられない趣向を持ってしまった二木先生のそれまでの人生で散々悩んだ末に獲得した生き方が印象的だった
「隠して生きる」という田井中の手本になる方法は精神的にしんどいものであるだために自分を好きになる必要がある。
自分を好 -
Posted by ブクログ
田井中の気持ちがよく分かる。
自分のことを上にして見ないと心が持たない気持ち。自信がないから、自分より優れている人間がいると、その人に嫉妬とか劣等感を覚えちゃう。
その人の粗探しをして、自分の方が優れてたら安心するんだよね。性格ヤバいと思うけど、自分の心を守るためには方法がこれしかない人もいると思う。
褒める時に「〜みたい!」っていう人いるよね。
作品に似てるって言いたい訳じゃなくて、自分の中にある良いと思った作品と同じ分類にして「それみたいにすごい!」って言いたいんだと思うけど、自分の気持ちをそのまま言語化できないからコピペして話すんだろうなとは思ってる。
まあ自分にもブーメランですけどね -
Posted by ブクログ
ネタバレ教師としては決して許されない性的志向を持ちながらそれを巧みに隠して過ごす二木先生と、「普通」になりたいとずっと願いながらも周りから浮いてしまっている高校生の田井中の物語。
終盤、二木先生の性癖が生徒たちにばれ、生徒から糾弾されることとなるが、彼らが糾弾する根拠となる「普通」も「許されない」ことも時代、国、帰属する集団によって全く異なるのに、高校生の時点で既に生徒たちが強固に「普通」と主張するものを持つに至るのは何故なのだろう、と改めて「多様性」ばやりの昨今の風潮と共に考えさせられた。
戦国時代には人殺しも10代での婚姻や男女差別も何ら珍しいことではなかった一方、現代では普通のことになりつつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ怪異に首を突っ込む教授と怪異に遭ってしまったがために特殊能力を得た大学生のバディものというと某作品が思い浮かびますが、ちょっと毛色は違う感じ。
変わった手法ながら怪異を祓える力を持つ教授兼作家(でも怪異を見ることはできない)と、怪異を祓えはしないけど見ることができる大学生が、ある屋敷の謎を解く物語。
なかなか大変な目に遭っていながら、それなりに普通に大学生活を送り、普通に恋もしていた彼だけに、その日常にまで屋敷に関わる怪異が迫ってきたときは恐ろしさを感じた。
しかもこの謎、要素が複数に絡み合っているので、なかなかに手ごわい。
最終的に彼の友人を色々な意味で巻き込む結果となるし、何より犯人の正体 -
Posted by ブクログ
結構読ませる作品で、田井中の気持ちも分からなくはない。
自分って普通であってほしいけれど、どこかおかしくというか異常であってほしい。
その異常感がアイデンティティーだったりもして。
普通と認識することが妙に嫌だったり。
人間なんて、どこかおかしくてどこか普通なんだよな。
その自分の中で普通と思ってやっていることが他の人から見たら異常だったり。
自分で異常と思っていることが意外と普通だったり。
そういう意味で人間は面白いんだろうな。
じゃあ、この二木先生も異常かと問われるとそうでもない。割合からすると、もっと異常な人はいる。
市民権は得ていないだろうけれど、あぁそうなのねくらい。
そういう -
Posted by ブクログ
減らすつもりがなぜか増えている積読消化シリーズの25冊目。
思ってたのと違う。
もっとなんかこう、頭脳戦のバチバチバトルかと思っとった。
でもこれはこれでおもしろかったわ。
★3の中かなー。
教師と生徒が、互いに金玉を握り合う関係(笑)
そして脅迫。
そこから始まる謎の進路指導。
そして君たちはどう生きるか。
作者の年齢が近いのかな。
高校生のイヤらしさがよく書けてると思う。
こういうのもいいな。
ホラーとかミステリーみたいなもんじゃないから結末や展開が予想できなくて新鮮だった。
生きづらいパーソナリティを持った人間の足掻き? 生存戦略?
そんな話しだったと思う。
ただ、 -
Posted by ブクログ
2019年、第9回ポプラ社小説新人賞を「Bとの邂逅」で受賞。
単行本刊行時に『ニキ』、文庫化にあたり『二木先生』と改題された。まるで出世魚のように名を変えてきた作品。
選択肢AかBか。多数派であるAに対し、あえてBを選び取ってしまう側の同士との邂逅——その構図を導入部分は、とても印象に残ります。
そして 邂逅したのは、二木先生と生徒・広一。
ポプラ社の文学賞受賞作としてはやや異質に感じます。本作は、同社のイメージに対する一つの試みかもしれない。といっても それほどポプラ社さんを読んでいるわけではないです。ごめんなさい。
未成熟な存在への志向を抱えた教師と、文字に色を見る共感覚を持ち、他者