Neyのレビュー一覧

  • 二木先生

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    ネタバレ

    "いつだって数の多い方が「普通」になる"って本当にその通りで…

    普通になりたい広一と普通に見える二木先生
    二木先生の秘密は1ミリも理解できないし、きっついなと感じるけど…
    彼らの応酬を見ていると、どうか安全なところにいて…と願ってしまう
    世間の言う「普通」から外れるってすごく怖いことで、そんなときの立ち回りを考えさせられた

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    2025年09月26日
  • 二木先生

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    『普通』ってなんだろう、と考えさせられる物語。高校生の田井中宏一は、自分は「普通」じゃないと子どもの頃から感じていたけれど、病名をつけられるわけでもなく、ただ“なんか変”とされる存在。二木先生は、社会的に決して受け入れられない性癖を抱えていて、やっぱり「普通」からは外れている。

    そんな二人が交わすやり取りは危ういのに、どこか切実で、目を離せなかった。読み進めるうちに、「普通」の側にいるはずの人々の方が、実は残酷で無知なんじゃないかと思わされる。子どもの社会はとくに、弱さを抱える人間を許さず、排除することで成り立っているように見えるからだ。

    生きづらさや多様性、いじめといった重たいテーマを扱

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    2025年09月20日
  • 二木先生

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    なかなかヘビーな高校生男子と先生の話だった。
    空気が読めない主人公をとりまく生きづらさ。酷い同級生に囲まれ苦しんでいる。しかしこの主人公も清廉潔白ではなく、担任教師の秘密を握って憂さ晴らしをする。
    結構嫌な性格をした主人公。
    生まれながらの、世間に馴染めない何かを抱えながら生きていく生徒と先生のぶつかり合いが面白かった。
    しかし同級生は酷い。あんなの本当にいるのだろうか。

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    2025年09月17日
  • 二木先生

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    Audibleにて。
    ラストも良かったし、最後の展開もずっと次が気になる内容だった。
    吉田みたいな人間は嫌だけど実際にもいるよなーと思った。

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    2025年09月12日
  • 二木先生

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    こんな展開になるとは思ってなかった!

    現代社会、田舎、教師と生徒、など一つのテーマを中心にいろいろな角度で生き方を考えさせられた。

    そういえば学生生活ってこんな風に息苦しいシーンあったよなぁ…と思わせてくれた。

    変に超大逆転ハッピーエンド&大団円!ではなく、淡々と物語を収束させたところは美しいと思った。

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    2025年09月05日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    ケガレを祓いそのケガレで物語を綴る幻想作家(であり大学教授)と、ケガレを視ることのできる助手の青年のバディもの。しかも呪われた屋敷もの。これは嬉しい。
    更に想像以上にがっつり怖いホラー。これは楽しい。

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    2025年02月18日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    ネタバレ

    怖おもしろかったー!
    表紙もちゃんと見ているのになぜか途中まで主人公の性別を勘違いしていて、あとから出てくるキャラも性別間違えて読んでて、しかも最終的に性別が大事なポイントで、いろいろ惑わされました。大半は自爆だけど。
    続編も出てほしいなー。

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    2024年12月29日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    怪異ミステリーか、と無防備に読んで、
    いやいやホラーじゃん!こわ!!とびっくりさせられた。ホラーミステリー系大好物です。
    怪異の原因は人間か、怪異なのか。線引きの塩梅もいい感じ。
    引用されている幻想文学の数々もすばらしい。

    年上敬語と生意気な年下のバディものなので、この手の設定が好きな子にもおすすめしたい。

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    2024年06月06日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    ネタバレ

    怪異に首を突っ込む教授と怪異に遭ってしまったがために特殊能力を得た大学生のバディものというと某作品が思い浮かびますが、ちょっと毛色は違う感じ。
    変わった手法ながら怪異を祓える力を持つ教授兼作家(でも怪異を見ることはできない)と、怪異を祓えはしないけど見ることができる大学生が、ある屋敷の謎を解く物語。
    なかなか大変な目に遭っていながら、それなりに普通に大学生活を送り、普通に恋もしていた彼だけに、その日常にまで屋敷に関わる怪異が迫ってきたときは恐ろしさを感じた。
    しかもこの謎、要素が複数に絡み合っているので、なかなかに手ごわい。
    最終的に彼の友人を色々な意味で巻き込む結果となるし、何より犯人の正体

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    2024年04月06日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    帯に民俗学ミステリーと書いていますが、民俗学ではないですね。強いて言うならホラーミステリーかな。ただ、ミステリーの文法には必ずしも則ってないので、ホラー色のほうが強いです。
    現われる怪異事象が理屈で推し量れないところに恐怖を感じます。なのでホラーとしては割とよくできた作品だと思います。これはシリーズ化するかもしれませんね。

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    2024年03月20日
  • 二木先生

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    ポプラ文庫さんのお薦め。高校生と担任の取っ組み合いの物語。確かにジェットコースターのような展開で、読み始めたら止まらない。学校と家庭という限られた舞台で、非日常や反社会を描き切る表現力は凄い。

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    2025年11月29日
  • 二木先生

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    どんな秘密があるのだろうと思ったらまさかのだった笑

    田井中広一の考え方?思考が自分に似ていて、時折グサッとくる場面もあった。

    みんな色々隠しながら生きている。

    この世界を生きていくには苦しい趣味嗜好、性格、環境があるけれど、AかBか、ではなく、Aの皮を被ることでもしかしたら良く生きていけるのかもしれない。



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    2025年11月24日
  • 二木先生

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    生きづらさを感じている学生にぜひ読んでほしい。自分は普通じゃない。人と違うところがある。人に合わせられない。思春期特有のものでもあり、一生背負っていく人もいる。でもそんな人も普通の人に擬態することができる。本当の自分を殺さないで、周囲に溶け込む。多様性が言われる昨今でも差別は無くならない。この本を読んで心が揺さぶられた。

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    2025年11月23日
  • 二木先生

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    ネタバレ

     普通じゃない主人公の男子高生と、普通じゃない担任教師の男の、「普通」の人たちの前で隠している事実を巡った攻防と思い通りにいかない人生の話。
     正直私もあまり普通じゃないかもしれなくて、主人公広一と二木先生は自意識過剰で面倒臭い人だなと思いながらも好きでも嫌いでもなかった。若いしな。逆に、「普通」の側のクラスメイト達やおっさんにはイライラしどおしで、虐めの場面には本気で憎しみを覚えたし、お前らの方がよっぽど異常で頭おかしい、傍観するおまえらもだよ、と思って、その場にいる私を頭の中で思い描いて、椅子引っ掴んで振り回す衝動に何度も駆られ、何度も本を投げ出しこれ以上読めないと思う程だった。
     でも、

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    2025年11月18日
  • 二木先生

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    『正欲』が多様性を語る際、誤解を招くことを避ける為に恐らくは敢えてクローズアップしなかった部分を結構まともに描いた作品。

    無関心と同義に見える多様性の時代にあっても、関心を集めてしまう性癖や性格を保持した者達。

    彼らのジレンマと葛藤。

    で、私は思う。
    悲壮感を交えず、抵抗感を持たずに、ただただ楽しげに普通を演じる。
    だって、誰もが何かを演じている。
    魅せるため…隠すため、目的は異なろうが演じることに差異は無い。
    普通は所詮演じる程度の物なのだ。

    他者を傷つける禁忌さえ侵さなければ、想起する事自体には断じて罪は無い。
    それを踏まえて普通に普通を演じていれば良い。

    そう思うのだ。

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    2025年11月06日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    きっとある種の才能を持った人物が感じる「人とは違う」葛藤を、幼い子にしか興味が持てない二木先生にぶつけていく。気持ちはわかるけど、どうにも不愉快な展開が続き読み難かった。

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    2025年10月10日
  • 二木先生

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    表紙のイメージとは裏腹に読むのに時間かかった(^_^;)

    多数派の意見じゃ無い人を「変人」として欠陥がある人に仕立て上げたい人っているよな。
    クリエイティブな仕事をしてる人は変わってるっていう風習も昔からあるけど、それも私はなんとなく嫌い!
    でも、誰もが変人な部分持ってると思うし、では普通とは?ってなるよね。
    変な部分持ってたとして、それをあえて言わんだけで。
    自分では人と違うって思い込んでる部分が意外と多数派の人間やったり。変の定義って複雑ですね。

    最後の終わり方オシャレで好き!!!

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    2025年09月30日
  • 雪代教授の怪異学 魔を視る青年と六角屋敷の謎

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    親戚の客員教授兼幻想作家との
    奇妙で恐ろしい生活。

    面白半分に首を突っ込むな、という教訓が
    実地(?)でもらえるわけで…。
    いや、本を書くのにどういうインクを?! でしたが
    話が進むにつれて、の納得(?)話。
    確かに、さくっと使って終わらせたい…かと。

    そして迫りくる恐怖体験。
    多少があっても、これは怖い。
    寝るのも生活するのも怖いものがあります。
    しかも最後の落ち!
    この先もしかしたら…を抱えて?! と
    叫びたい終わりでした。
    平和って、素晴らしいです。

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    2025年02月11日