Neyのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごくあったかい話だと思った
子供らしい子供になろうとしたこと、創作物を他人に見せる時の石がお腹の中にある感覚、すごく理解できると思った。
臆病で、それでいて自尊心が恐ろしく高いところが、昔教科書で読んだ虎の話に似てると思った。
自分を愛することが必要だというニキ先生の言葉は、ありきたりで、うまく結論をまとめようとしてる感じが好みではなかったが、常に自分の行動を見張り続ける存在という意味で使うなら理解できると思った。誰とも生きていく気はないし、1人でいると決めているからこそ、一緒にいてくれる唯一の存在である自分のことだけは裏切らない行動をする。すごく腑に落ちた。
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Posted by ブクログ
ネタバレやめないで、って思った。
多分、実際に二木先生のような人が学校の先生だとするならば、距離をとってしまいそう。でもそれは、その人のことをあまり知らないまま打ち明けられた時や、自分が対象になってしまうかもしれない場合に限り。自分以外が対象であるならば、勝手にやっててくださいって思ってしまう私は酷い人ですか?
二木先生の、本心がわからない喋り方、大っ嫌いで好きです。主人公がこれでもかというほどに捻くれた考えをしてくれるので、こういう事なんだな、と納得できました。
二木先生の懐の深さがすごい。こんな人間に出会いたいと同時にこんな人って本当にいるのかなと思いました。
1番好きな場面は、二木先生が身 -
匿名
購入済み普通じゃない皆んなから変わってると言われる少年とごく平凡な教師に見えるけれど、とんでもない闇を抱えてる先生。すごく難しいテーマで、自分でも受け入れられるか何度も考えたけれど答えが出ない。
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Posted by ブクログ
『ロリコン』と聞いただけで拒否反応が起こる。反射のようなもので、深く考えるまでもなくタブーという認識だ。
ただ、二木の話を聞いているうちに「確かに冷静に考えれば何も悪いことではないのかもしれない」とも思った。
多様性が叫ばれる世の中で、小児性愛はその対象に入っていないだろう。その願いが成就して行き着く先にあるものが犯罪だからだ。
ただ、そちら側に立ってみると本当に辛い。
僕自身は性自認が男、恋愛対象は女性で、女性しか好きにならない、年齢幅はざっくり20〜30代くらいだろうか。それと同じように、小児性愛者は恋愛対象が幼い子供で、それはもうどうしようもない。自分には変えようのない自分を、世界のルー -
Posted by ブクログ
田井中の気持ちがよく分かる。
自分のことを上にして見ないと心が持たない気持ち。自信がないから、自分より優れている人間がいると、その人に嫉妬とか劣等感を覚えちゃう。
その人の粗探しをして、自分の方が優れてたら安心するんだよね。性格ヤバいと思うけど、自分の心を守るためには方法がこれしかない人もいると思う。
褒める時に「〜みたい!」っていう人いるよね。
作品に似てるって言いたい訳じゃなくて、自分の中にある良いと思った作品と同じ分類にして「それみたいにすごい!」って言いたいんだと思うけど、自分の気持ちをそのまま言語化できないからコピペして話すんだろうなとは思ってる。
まあ自分にもブーメランですけどね -
Posted by ブクログ
ネタバレ教師としては決して許されない性的志向を持ちながらそれを巧みに隠して過ごす二木先生と、「普通」になりたいとずっと願いながらも周りから浮いてしまっている高校生の田井中の物語。
終盤、二木先生の性癖が生徒たちにばれ、生徒から糾弾されることとなるが、彼らが糾弾する根拠となる「普通」も「許されない」ことも時代、国、帰属する集団によって全く異なるのに、高校生の時点で既に生徒たちが強固に「普通」と主張するものを持つに至るのは何故なのだろう、と改めて「多様性」ばやりの昨今の風潮と共に考えさせられた。
戦国時代には人殺しも10代での婚姻や男女差別も何ら珍しいことではなかった一方、現代では普通のことになりつつ -
Posted by ブクログ
ポインティのおすすめ。
色々感想はあるけどまず、二木先生レスバが強過ぎる。
自分が不利な立場でも、瞬発的に的を得た発言切り返せる能力が普通に羨ましい。
セクシャルマイノリティに関しての考え方もなるほど納得。
最後の美術室のシーン、生まれ持った性質とうまく付き合って生きている人を吊し上げて晒して集団で叩くのは、現代のSNSに似ている。
自分が多数派であることに一種の愉悦を感じるのだろうなと思う。
日本人に大切なのは程よい他者への無関心と、話の中でも言ってたけど自分のことを好きになることだなぁとか思ったりした。
表紙からホラーっぽい話かと思いきや中盤から青春展開になりいい意味で裏切られた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一時期本屋でよく見かけた今作品。
唐突に気になったので読んでみた。
主人公の田井中は、普段から自分が周りの人間とどこか”ズレて”いて、自分が普通の人間ではないことに日々生きにくさを感じています。
ある日万引きで捕まった田井中は、迎えに来た担任教師の二木にのみ、その事実を知られてしまいます。
その事実を周りの人間に明るみにされることを恐れた田井中は、二木先生が同人誌成年漫画の筆者であり、小児性愛者であることを知っていることをもって、二木に宣戦布告をします。
•二木は普段の言動や行動からは全くわからないくらい周りに溶け込む術を知っていて、”普通ではない”自分を大事にしながらも社会で生きている人達 -
Posted by ブクログ
超ライトな文体なのですらすら読めていい。
序盤、もうしんどくて何度か本を閉じた。多分平気な人は平気。思春期の自意識が痛々しくて生々しくて目を逸らしたい、というような感じ。
広一のことはずっとあんまり好きじゃないんだけど、まあそういう生々しさがあるぶん許せるというかその辺にいる他人として内面を許容できる。
主人公として心情を描写されてもなお、ほなしゃーないかぁと寄り添えきれないところに、リアルな広一そのものを感じてとてもよかった。
そんな広一を通してでしか二木を見ていないので、本当の二木というのは最後まで掴みきれなかった感はある。
居酒屋で上司の愚痴を聞いても、それお前にも非があるんじゃね?って