横山起也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
三省堂書店札幌で平積みの中から発見し購入。
タイトルと表紙の絵が素敵だな〜と思って手にした。
今の私に突き刺さる言葉がたくさん出てきて、なんだか嬉しくなっちゃった。
頑張りすぎて目の前が見えなくなって、立ち止まっている私を肯定してくれるような、温かい気持ちになった。
主人公の今日子と同じく、私も不器用で編み物や裁縫が上手くできず、「私なんてできない」と諦めてしまうことが多かった。
この本みたいにそっと寄り添ってくれる人がいたら、私も諦めずに編み物や裁縫が楽しめたのかなって思う。
編み物や裁縫はできないけど、私の得意分野で困っている人を見かけたらそっと寄り添って、一緒に楽しみたいな。
読み始めた時、店主は二重人格なんだろうなって思っていた。
読み進めると予想外の展開になっていってハラハラしたけど、最後は素敵な結末だったな。
以下、好きな文章
------------------------------------------
「どんなに忙しくても、自分をいじめちゃだめ。」
「逃げる時間があることで今を元気に過ごせるならそれもよいのだ。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレただの編み物好きな侍の話かと思っていたのですが、それだけではなく、人の生き方について
すごく深く掘り下げられていて、
とても考えさせられる話でした。
人は生きていくなかで、自然と正しいことと、
してはいけないことの線引きを区別していくうちに自然と「檻」が組み上げられ、やがてはその
これまでに自分で組み上げていった「檻」に閉じこもることが正解だと信じて生きていくようになる。
これは、生き方に悩む主人公に、彼にとって、「別の自分」が問いかけたことです。
私自身、まだ人生経験も少なく上手くこれと似たような経験を思い出すのは難しいのですが、
自分が今までの経験から、勝手に決めた偏見で物事を判断したり行動していたことはよくあったかもしれないと感じました。
人が行動する上で、「知識」や「経験」、そこから生まれた「偏見」や「イメージ」は、もちろん必要な時もあるかもしませんが、何も知らないからこそ、そういった「知識」や「偏見」に囚われず行動を起こせることもあるんだなと感じました。
主人公が家柄や、父親の偏見に囚われず自分の「好き」を信じて続けてきたことが、偶然それが仕事に転じて、苦労や悩みを抱えながら努力を続ける姿もかっこよかったです!
-
Posted by ブクログ
不思議な作品である。
安土桃山、織田信長の頃、日本には既にメリヤス編みが存在していた。外国からの宣教者によってもたらされた。
このメリヤスという技法は、後々需要が伸び、仕事として商品として価値が生まれ流通もしていた。
格式はありながら貧乏な武家に生まれ、メリヤス編みを内食にしていた感九郎は、正義感を曲げられずに父親と対立し勘当される。
街で偶然会った二人に助けられ、大きな組織から悪を滅ぼす仕掛けをする三人のグループに助力することに。
この感九郎は相手の心の内側に入ることができる。
登場人物たちは不思議で魅力的。
第2巻が刊行されることを望む! -
購入済み
へぇ〜
この作者、編み物作家でも有り、文章を綴る作家でも有るのか〜
何となく、この突拍子も無い主人公の設定が、納得出来るかも…………
編み物の本も、見てみたい。 -
Posted by ブクログ
これは、絵はないが漫画である。
時代劇だが登場人物のノリが軽く、山田全自動さんの絵柄が動いているようなイメージで読み進める。内容的には「いい加減な夜食」に通ずるような、予期せず「茶漬けで問題解決する傑物」に祭り上げられてしまった主人公の葛藤がメイン。当人の意に反して、世間の期待値ばかりが上がっていき、苦悩する主人公。それを面白がりつつも、明るく前向きに支える...んだか尻を叩いてるんだか...の芸者が、まぁほのぼのドタバタ漫画っぽいのかな。他の登場人物は、意外と「真面目にしてろ」と言われたら「時代劇然として」られそうなキャラが多いか。
「漫画だ」と思って読むと、肩肘張らずに楽しく読める。読むときっと「茶づりたく」なりますぜ(^ ^;