横山起也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不思議な作品である。
安土桃山、織田信長の頃、日本には既にメリヤス編みが存在していた。外国からの宣教者によってもたらされた。
このメリヤスという技法は、後々需要が伸び、仕事として商品として価値が生まれ流通もしていた。
格式はありながら貧乏な武家に生まれ、メリヤス編みを内食にしていた感九郎は、正義感を曲げられずに父親と対立し勘当される。
街で偶然会った二人に助けられ、大きな組織から悪を滅ぼす仕掛けをする三人のグループに助力することに。
この感九郎は相手の心の内側に入ることができる。
登場人物たちは不思議で魅力的。
第2巻が刊行されることを望む! -
Posted by ブクログ
これは、絵はないが漫画である。
時代劇だが登場人物のノリが軽く、山田全自動さんの絵柄が動いているようなイメージで読み進める。内容的には「いい加減な夜食」に通ずるような、予期せず「茶漬けで問題解決する傑物」に祭り上げられてしまった主人公の葛藤がメイン。当人の意に反して、世間の期待値ばかりが上がっていき、苦悩する主人公。それを面白がりつつも、明るく前向きに支える...んだか尻を叩いてるんだか...の芸者が、まぁほのぼのドタバタ漫画っぽいのかな。他の登場人物は、意外と「真面目にしてろ」と言われたら「時代劇然として」られそうなキャラが多いか。
「漫画だ」と思って読むと、肩肘張らずに楽しく読める。読 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに惹かれて読んでみました。とはいえ編み物要素はそこまで多いわけではなく。編み物の内職が自分にあっている主人公が編み物の主体の「糸」をテーマ・キーワードに、幼馴染たちや新しい仲間との出会いにより自分に向き合うという話。ちょっとだけファンタジー要素というか異世界の場面もあった。時代小説だけどそこまでガチガチじゃないので読み慣れてない人にもいいかも。まだまだ解明されてない謎もあるので次回作も楽しみ。
へなちょこだけど特技はある主人公。一部の登場人物は漢字表記とカタカナ表記がある。カバーをして読んでいたので気づかなかったが表紙の背後の2人がジュノとコキリだった。そして源太の最後の告白で気になっ