ジェローム・ルブリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人生って、ときにはその人にふさわしくないこともあるから
118ページ
なかなか面白い表現だと感心したものだが。
面白い!この話。でも、猫好き、ドイツ好きな人には思い切り嫌な話だからご注意。最後まで読めば良かった、になるけれど。
思い切りネタバレなうえに書き殴りなので、ご了承ください
はじまりは2019年現在の大学の講義。1949年の事件と1986年の出来事が交互に語られ、物語の真相に迫っていくと思いきや。
中盤くらいでなんだありきたりの実験かい、と一気に詰まらなくなった、と感じたのだが、その後また怒涛の展開に。
胸糞悪い。
10人の罪なき子供が殺されても、あ、そうなのへー、だけれど罪な
猫たちが殺されるのはダメダメだろう。
余すところ3分の1だけれど、このまま終わったら許さないぞ作者。
あと、悪いこと全部ドイツのせいにするなフランス人。自分たちも同じくらい悪いことやってきたろう。
最後まで読んで、そうだったのか!そう来たか、と感心。
猫たちは死んでなかった。そもそも存在しなかったのだし。
めでたしめでたし、猫好きとしては。
最初のほうに出てきて、以後触れられない地図にあるのに存在しない建物の場所にある干上がった沼。作者これ忘れてない?なんて思っていたらどうしてどうして。偉いよあなた。
子供を持つ親(そして失った親)としてはなんとも哀切な話であるが、そんなこと私には関係ないし縁もない話なので、良かった良かった猫たちが犠牲にならず良かった。あれ?ええと、では10人の子供たちの死もなかった、んだよね。たぶん。ま、それは私にとってどうでも良いことで。
ええと、そうすると不幸だったのは少女ひとりとその父(あとたぶん母)と言うわけで、数はぐっと減ったけれど、その打撃から永久に立ち直れない人がこの物語を作り出したということね。
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Posted by ブクログ
ネタバレかつて、魔女だと糾弾された女性達が殺された山。その麓に、実業家が私財を投じて作り、管理する小さな村があった。そこの警察に、新しく署長のジュリアンが赴任。平和な村だと聞いていたのに、立て続けに死亡事件が起こる。ジュリアンと部下たちは解決のために奔走するが、その部下たちも‥。
村人や、ジュリアンの部下たちの死に様がコワイ。みな、聞こえるはずのない声を聞いていた。殺された魔女たちの呪い??と、見せかけて、驚天動地の仕掛けが明かされる。全ては実業家が、脳の病気の娘を治すために仕組んだ、壮大な劇場だったのだ。現代の医科学であんなことが可能なのか?は置いといて、愛する娘のためとはいえ、この実業家の情熱はすごいなと思う。
こわいよー、から、ええ?マジか?となる。すっかり騙された。警察署の人たち、けっこう好きだったんだけどな‥。 -
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ネタバレじわじわとしたホラー感を楽しみつつ年号にも気を付け(年号のない段にも気を付け)、急に不条理な展開になったな? と思ったら合理的な説明をつけて一旦納得させておいて……とまあ忙しいお話。「筋の通らない部分のある話を聞かされる話」自体は筋が通っているものだから、まあしっかりと騙されかけた。いくらなんでも都合がよすぎる気がする上に生きていたならどうしてその後何の音沙汰も、と思ったところで最後のオチ。映画「ライフ・オブ・パイ」や何か他作品を思い出す気がするのだが、さてあの作品の名前は何だったか。そもそも本当にそんな作品があったろうか。ドグラ・マグラではないと思うのだが。
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かつて魔女裁判が行われていた村で起こった事件… 人間の醜さと情念を禍々しく描くミステリ #魔女の檻
■あらすじ
かつて魔女裁判が行われていたとされる村に、新任の警察署長ジュリアンが赴任されてきた。到着してまもなく青年が死亡する事件が発生、さらにその後も住人達が不幸な出来事に見舞われていく。
警察の部下たちと一緒に事件解決に奔走するも、幽霊、幻聴、謎の言葉が聞こえるなど、不可思議な現象に吞み込まれてしまう。この村では一体何が起こっているのか…
■きっと読みたくなるレビュー
序盤から不穏な空気に包まれるこの感じ、なんか怖いんですけど…
舞台はかつて魔女と間違われた女性たちが多数殺害された村。事業家が村を買い取り、現在の村長となっている。村民は羊飼い、宿屋、料理人、スクールバスの運転手、ブロガーなど、何処にでもいそうな彼らなんですが、どうも一癖二癖ありそうな雰囲気。読み進めていくほどに、いったい何が起きているのか混乱を極めていく。
本作は主に警察署長ジュリアンの視点で進行。彼はいわゆる一般的な感情を抱き、当たり前の行動をするのです。そのため読者は同じ目線で読み進めることになるのですが、彼のおかげで今起こっている怪奇っぷりがより強く伝わるんですよね。
次々起こる事件もあらゆる部分が禍々しい。呪われているというか、不幸がつきまとっているというか、どうもはっきりしない。不快感に包まれる物語ってのはいいんだけど、結局どういう話なの? うーむ…
これまでさんざん読まされた猟奇的なストーリー、変な章タイトル、意味が分からない事実に関する記述などなど。終盤まで読み進めると…
はぁあああああぁ?何言ってんのか理解できず、さらに読み進めると徐々に脳みそが追い付いてくるんです。
ある意味ひとことで説明できちゃうような題材かもしれないんだけども、人が抱く愛情、醜さ、傲慢さ、悲哀を丁寧に描いているから、作品全体の重力が半端ないんだよね。読み終わってみると、何だかイイ話だったような気もしてしまうという…
正直、どなたにもおすすめできるとは言い難い。森の中を迷い込む感覚、訳わかんなない、助けてって感覚を味わいたい方は、めっちゃ楽しめると思いますよ!
■ぜっさん推しポイント
「正義」の反対語は何か知ってます?
「正義」の反対語は、逆の立場から見た「正義」だそうです。「悪」じゃないんですって。たしかに社会秩序を守るために法律がありますが、一定の善と悪を定義しているだけなんすよね。
時は常に流れ、時代や世相によって価値観や技術も進化していく。正義の物差しってのは質量も重力も方向もすべてが曖昧だよなぁ。こんな風に得体の知れない虚無感に浸れること請け合いです。独特のフランスミステリー、楽しんでください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評判通りの名作だ。とはいえ、ネタバレなしでは紹介が非常に難しい。
というのも、紹介文にあるような「魔王の島」というのは(作品内の)現実ではないから。
キーワードは「心の避難所」。
衝撃体験から逃れるために人間は心に避難所をつくるのだが、その避難所をつくるという精神的治療の行為すらも物語に織り込んだ避難所の構築が、本作で展開される「事件」だった。これが真相。
似たような印象を受けた日本作品として
貫井徳郎「慟哭」
乾緑郎「完全なる首長竜の日」
山田正紀「ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件」
が思い浮かんだ。
エンタメとして申し分なし。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
田舎町で新聞記者をしているサンドリーヌは一度も会ったことの無い祖母の訃報を受ける。
祖母が暮らしていたのはノルマンディー付近にある孤島。
その島は世界大戦中はドイツ兵の拠点になっていた島だった。
なぜ祖母はその島から出てこなかったのか、島で起こった凄惨な事件が示す新事実とは?
・感想
なるほど…こういう展開になるのかー。面白かった。
続きが気になりすぎて1日で読み切ってしまった!
1部のサンドリーヌ側の描写は現実味がなく曖昧、読者を不安にさせる描写が続くので何となくこれは夢の中の出来事なのかな?と検討はつく。
そして2部になって地に足ついた現実世界の話かと思いきや…。
ダミアン側の事件であるメラニー失踪事件が終盤まで殆ど展開しないし、当然その事件も関わってくるのは自明の理なので、もう殆どページ数が無い所でメラニーが脱走しちゃって「ここでメラニー脱出しちゃってるけどどう処理するんだろう」と不思議に思ってたんだ。
そして舞台が2019年になり教授の「今までの話を分析」云々のセリフを見た所で、やっとそういう事かとこの作品のトリックを理解した…!
帯に「彼女のはなしは信じるな」とあり信用できない語り手なのはわかっていたので色んなパターンを想像していたんだけどこういう着地点になるとは。
私が予想していた様々なパターンは、作者が望んだような動線を描いていたと思うww
まんまと作者の手のひらの上で転がされた。
くどいほどに物語の主旨は明示してあるので、夢オチとは違うと思うんだけど初見じゃ見抜けない構成だなと思った。