鶴田謙二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1967年2月24日っていう時代設定故、見逃しちゃいけない気がして、ひとまず開いてみたら、止まらなかった。
SF好きな青年が九州に向かうフェリーの中で不思議な女性に出会う。地球が誕生してからの記憶をすべて持っているという少女。数時間過ごして消えてしまった彼女が再会を果たしたときに言い放つ台詞に胸を打たれた。
「数時間一緒にいても、数十年間一緒にいても、好きだったという思い出は私にとっては同じことなんだもの」
私は一緒に過ごした「時間」の短さ、長さを大事だと思ってきたんだけど、確かに決してそうとも言い切れないんじゃないかなあって思ってしまった。いとおしい記憶に、優劣なんかないしね。たとえば小学校とか中学生のときに好きな人、そんなに多くの時間を過ごしたわけじゃないよね。でも今でもたまに思い出せば、切なくもなるし、温かい気持ちにもなるじゃないですか。ということで、「現在」や「最近」にとらわれ過ぎてる自分に反省を促す物語で、勇気すら湧いてきたのでした。
2011年11月19日再読。★★★★★
切なくて、やわらかくて、風のつめたさが身に染み入るような気持ちにさせてくれる1冊。はじめて読んだ、あの時よりも、ふかくふかく心にささったような。ああ、こういう本を作りたいんだなあと。
この漫画を読むと、いつも思い出すのはMさんのこと。1967年のMさんと重ねてしまうのです。